西陣織の超絶スゴ技をその目で確かめよ!京都「織成館」

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西陣織の超絶スゴ技をその目で確かめよ!京都「織成館」

西陣織の超絶スゴ技をその目で確かめよ!京都「織成館」

更新日:2017/02/17 11:53

島塚 渓のプロフィール写真 島塚 渓 トラベルライター

京都は神社仏閣だけではなく、優れた工芸品の町としても有名。清水焼や京友禅、西陣織といった優美な品々が現在でも盛んに製作されています。
そんな数ある工芸品のなかでも、今回は西陣織を展示・紹介している「織成館(おりなすかん)」に注目。
緻密に織り上げられた西陣織を間近に見られる貴重な美術館となっているので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

古来から続く織物の産地

古来から続く織物の産地

写真:島塚 渓

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高級絹織物として名高い西陣織。その歴史は古く、大陸からの渡来人である秦氏が養蚕の技術を伝えたことに遡ります。

その後、応仁の乱が起こると多くの職人さんたちが別の場所に移り住んでいきましたが、戦乱が治まると再び京都に戻り織物業を再開することとなります。そして江戸時代には町人文化の発展とともに、日本を代表する産地として確立されていきました。

古来から続く織物の産地

写真:島塚 渓

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現在残っている「西陣」という地名も、応仁の乱で西軍が陣地を構えたことに由来しています。
ここは戦争を乗り越え、織物の製作に尽力した職人さんたちの心意気が残る場所でもあるのです。

緻密な織物に感嘆すること間違いなし!

緻密な織物に感嘆すること間違いなし!

写真:島塚 渓

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「織成館」がオープンしたのは平成元年。西陣の帯製造業「渡文」の初代当主・渡邉文七氏の店舗兼住居を改装して作られた美術館です。

格子作りの外観や内部の梁・柱などは、建物が作られた昭和11年当初のものが、そのまま利用されています。
西陣の伝統的な家屋を見学できるのもここの魅力なので、ぜひいろんなところに注意を向けてみてください!

緻密な織物に感嘆すること間違いなし!

写真:島塚 渓

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「織成館」の魅力は、何といっても手織りの着物を間近に見られる点。館内には幕末から昭和初期にかけての時代衣裳や復元された能装束などが展示されています。

ここ西陣の場合は古くから分業制が進んでいて、図案を作る職人さんや糸を染める職人、そして機を織る職人さんなど工程ごとに専門の職業が存在しています。つまりそれぞれのプロたちによって作られるのが、この豪華絢爛な西陣織。

写真にあるような複雑な文様も、先染めした糸を織り合わせることによってできるんです。作品を仔細に見ていると、熟練した職人さんたちの仕事ぶりに感服すること間違いなしですよ。

緻密な織物に感嘆すること間違いなし!

写真:島塚 渓

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2階の展示スペースでは、日本各地で作られた手織物を見ることができます。「織成館」では絣を中心に約90点が保存されているとのこと。
なかでも福岡県の「久留米絣(くるめがすり)」や鳥取県の「弓浜絣(ゆみはまがすり)」などは、現在でも生産されている織物。各地の風土や気候によりそれぞれに発展した手織物をじっくり鑑賞してみてください。

西陣織の工場を見学できる

西陣織の工場を見学できる

写真:島塚 渓

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「織成館」では敷地内に隣接する「渡文(わたぶん)」の手織工場を見学することができます。「渡文」は1907年の創業から100年以上続く老舗で、現在でも西陣織の帯をつくっています。

工場内に入ると「ガシャガシャ」という織機の音が響き渡っていて、臨場感たっぷり。写真撮影禁止となっていますが、職人さんが西陣織が出来上がるまでの工程を丁寧に説明してくれますよ。

西陣織の工場を見学できる

写真:島塚 渓

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「織成館」の展示では完全な手織りと器械を使った織物の違いを学ぶことができます。手織りが裏まできれいに織りあがっているのに対し、機械では表裏で同じ文様ができないのだそう。
細かいところにこそ、手仕事の美しさを感じられるようになっていますね。

西陣織のすべてを学べる美術館

織成館は西陣織の制作過程から優美な完成品までを鑑賞できる稀有な美術館。
作品は展示ケースに入っていないものがほとんどなので、光の屈折を気にせず直接見ることができるのも嬉しいところ。西陣織の神髄を知ろうと思えば、ぜひ訪れておきたいスポットになっています。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/01/10 訪問

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