息をのむほどの美しさ!お堀の水面に輝く鳥取「鹿野城」の夜桜

息をのむほどの美しさ!お堀の水面に輝く鳥取「鹿野城」の夜桜

更新日:2017/02/26 12:13

ライトアップされている夜桜はたくさん見ることができますが、水面に映し出される夜桜は珍しいものです。ここ鳥取県鹿野城跡のお堀では水面がまるで鏡のようになり桜の姿をさらに美しく見ることができます。

城のお堀に映し出される夜桜は必見

城のお堀に映し出される夜桜は必見
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春の夜を最高に彩る景色がこの鹿野城跡のお堀の夜桜です。鹿野城は鳥取県の東部にある鳥取市鹿野町にあるお城跡です。
約500本のソメイヨシノがお堀の水面に映り、幻想的でまた神秘的な趣を出しています。

鹿野城の城の創建年代は不明ですが、因幡の国人領主・志加奴氏(鹿野氏)が築城し住んでいたといわれています。その後、1580年(天正8年)羽柴秀吉による第1次鳥取城攻撃のおりに織田信長方の城となり尼子家の旧臣亀井茲矩が守将となり、3万8,000石の領主として鹿野藩の大名になり鹿野城は改築されました。今は石垣、堀、曲輪、土塁が残されています。

城のお堀に映し出される夜桜は必見
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昼間も桜咲く鹿野城や城下町の散策がお勧め

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お城跡まで登るハイキングコース。鹿野城はハイキングコースとなっていてお城跡まで散策することができます。この山の中腹には、今も地元の信仰を集める城山神社があり、山頂には天守台の跡があります。のんびり春の趣を味わうことがてきる自然あふれるところです。お堀のソメイヨシノを眼下に見ながら、お殿様、お姫様気分になってみてはいかがでしょうか。

昼間も桜咲く鹿野城や城下町の散策がお勧め
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鹿野城の近くは城下町として今でもその趣が残されています。古い建物の中を改築されて食事どころとして営業している建物もあります。なかでもお勧めなのが、「すげ笠御膳」です。この御膳はすげ笠をお皿にして、地元の旬の野菜や山菜を数種類小鉢に盛り付けたものです。人気がありすぐなくなってしまうこともあります。

町並みのそれぞれの住宅の格子窓には風車と句が飾られて往来に来た人たちをもてなしてくれます。
お堀のすぐ近くには「鳥の劇場」という劇場があります。古い保育園を改造し舞台が造られています。手作り感いっぱいの劇場ですが、公演内容はすばらしいものばかりです。県外はもとより海外からの招聘公演があったり、地域の人たちや子どもたちと一緒になって作り上げていく舞台があったりと様々な内容、活動を行っている劇場です。

450年のタイムスリップ

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毎年、3月下旬から4月上旬がこの鹿野城のお堀のまわりの桜は見ごろとなります。昼間もかわいらしいピンクの桜を見ることができますが、夜桜は最高です。

外堀側から歩いてくると左手に桜の並木が見えます。その先からお堀を見るとそこには、水面に桜を見ることができます。そこに立つと、この風景を見た人たちの「わーっ」と圧巻された声が聞こえることたびたびです。それはこの夜桜を見た人たちのため息。それはなぜか、そこにはまるで鏡に映し出されたかのように、桜の美しさがまる写しされています。地上の桜と水面の桜、あわせて一挙に1000本の桜を見ることができます。その風景を見ると日本に生まれてよかったと思うこと間違いなし。桜に雪洞のある風景はまさにザ・ニッポンです。そして、この夜桜が見えることを幸せに思うことでしょう。

450年のタイムスリップ
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何百年前にいたお殿様もきっとこの桜を見ていたことでしょう。ちょっとしたタイムスリップした気分にもなれてしまいます。

お堀沿いを歩いていくと向こう岸に渡ることができる赤橋(二の丸に渡る橋)があります。その橋からお堀を見ても桜の水鏡が見えます。対岸から見る桜とはまた少し赴きがかわり、二倍夜桜を楽しむことができます。見る場所、時間によってかわる景色を見ることができます。

鳥取、鹿野町の夜は暖かくしてお出かけを

夜のライトアップは午後18時から21時までです。夜は寒くなりますので暖かくしてお越しくださいね。露店もありますから花よりだんごという方にもぜひぜひお勧めの場所です。

また、ここの一部は中学校の敷地にもなっていて、その時期におこなわれる春祭りの獅子舞の練習場にもなっていてその稽古に出会うこともあります。古式ゆかしき獅子舞や笙の音は夜桜の雰囲気をさらに素敵に演出しています。

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