写真:Hiroko Oji
地図を見るアノ・メラは、ミコノス島のへそとも言える、島のほぼ中央に広がる丘陵地帯に横たわる鄙びた町。町というよりは、「農村」と言った方がピッタリの小さな集落です。ミコノス島で2番目に生まれた町で、1571年にクレタ島からの移民が築いたと言われています。
特に大きな建物もなく、白壁に青や赤茶色の木枠が映える平屋建ての住宅地が広がります。
写真:Hiroko Oji
地図を見る中心地の広場は、石畳に覆われ、中央には円形のステージのようなものが設置されています。この中央広場では、地元の農産物を集めた市場が開かれ、特産の美味しいチーズが販売されるなど、催し物がある時などに使われています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る広場を取り囲むのは、町役場と小さな教会の建物の他は、5〜6軒の軒を並べるカフェ・レストランばかり。テラス席も張り出し、人懐こいお店のスタッフとお喋りしながら、寛げる空間になっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るミコノス・タウンからやってきた場合の町の入り口ともなるロータリーから北へ続く坂道を上って行くと、一基だけ残っている風車に辿り着きます。高台に建っていて、この前からの眺めが素晴らしいのです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る風車の足元から眺められるのは、ミコノス島を覆う平原と取り巻くエーゲ海の眺め!
点在する白い建物の間を埋める緑の平原と、奥に輝くエーゲ海、さらにはエーゲ海に浮かぶ島々まで見渡せ、しばし風に吹かれながら一休みできます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る風車の背後に広がる風景は、まばらな白い建物の他は、緑と岩ばかりの小高い丘。ミコノス島中央部分です。
写真:Hiroko Oji
地図を見るアノ・メラの唯一の見所らしい見所は、中央広場に面して建つ修道院のパナギア・トゥアリアニ修道院(Panaghia Tourliani Monastery)。大理石で造られたファサードと鐘楼を持つ美しい修道院です。
門を入ると目の前に教会があり、教会を囲むように修道院の建物が並んでいます。1542年、2人の修道僧によって建てられ、増改築後、1767年に現在のような姿になったとのこと。教会からは常にコーランの祈りの声が、町中に響くように流れてきています。
教会内には、常に地元の人々の出入りがあり、一歩中に足を踏み入れると、見事なバロック彫刻のある木製の祭壇が目に飛び込んできます。この祭壇は18世紀にフィレンツェの芸術家が造ったもので、金箔の上に鮮やかな彩色が施されています。また金色に輝くイコンも素晴らしいものです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る教会の周りを取り囲む石畳の通路に沿って、二階建ての僧院がコの字型に建っています。真っ白の建物で、二階部分の一番端には博物館も併設されていますが、閉館中のことも多く、眺めるだけに終わることも。しかし、この博物館前から見下ろす教会や天に向かう鐘楼を見上げるのもいい眺めです、是非階段を上ってみて下さい。
写真:Hiroko Oji
地図を見る町外れの風車前をさらに進み、石積みの城壁伝いに歩いて行くと、修道院の表示が現れます。
門をくぐると、物静かな中庭を取り囲む宿坊が続き、奥にあるのが真っ白の小さな礼拝堂。入り口上部には可愛らしい鐘がぶら下がっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る礼拝堂内部は金色に輝くイコンがびっしり!奥にも祈りを捧げるための部屋が繋がり、見た目よりも広い。
運よく修道女さんがいらっしゃれば、色々とギリシア正教やミコノス島についての歴史を話してくださいます。又写真の撮影も許可してもらえ、心安らぐひとときを過ごすことができます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る修道院のさらに北へ続く城壁沿いを歩いて行く途中の風景は、自然真っただ中。城壁の上に続く丘のてっぺんには、赤い屋根の白壁の教会も見えています。やがて城壁の一部だった廃墟となった塔を越え、道を隔てた向かいにある緑と岩に覆われた小高い山の麓に差し掛かると、見えてくるのがフテリアビーチです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る丘の中腹から見渡すフテリアビーチは、ミコノス島北側にある入り組んだ湾の最奥にあるビーチです。
周囲にポツンポツンと建つ白い宿泊施設とベージュの砂浜と丘に続く緑の草原のみ。エーゲ海から打ち寄せる白波が紺碧の水の色に映えて、いかにも自然真っただ中という美しい風景です。
観光客の集まるミコノス・タウンに飽きてきたら、ちょっと一味違った町アノ・メラに行くのも、気分転換に最適。アノ・メラへは、1日に数本、カラファテスビーチ方面行きの路線バスが利用できます。特に見どころがたくさんあるわけでもないアノ・メラなので、途中の車窓風景を楽しむために行くとよいのではないでしょうか。また、ミコノス島はタクシーが良心的で親切でリーズナブル!本数の少ないバスを待つよりは、お薦めかもしれません。
この記事を書いたナビゲーター
Hiroko Oji
旅の計画を練り、現地でその土地ならではの経験を楽しみ、帰ってきたら写真の整理をして旅行記や記事を書くと、一つの旅で3〜4回楽しんでいます。アメリカで大自然の偉大さに圧倒され、人生観が大きく変わりました…
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