写真:安藤 美紀
地図を見る全国から温泉ファンがこぞってやってくる熱海の「日航亭・大湯」。もともとは昭和16年創業の老舗旅館でしたが、現在は日帰り温泉施設として生まれ変わりました。
アクセスは、JR熱海駅から歩いて12分。お隣りの来宮駅からだと歩いて10分です。サンビーチ方向からだと、熱海銀座通りの坂を上り、ニューフジヤホテルを少し進んだ先。緑のツタがワサワサ…と茂った建物が「日航亭・大湯」です。
車の方は、斜め向かいにある「湯前神社」前に専用駐車場に停めましょう。満車の場合は、近くのコインパーキングへ。熱海銀座通りには、いくつかコインパーキングがあります。
写真:安藤 美紀
地図を見るでは一体なぜ、ここが出世の湯と呼ばれるのか。気になりますよね。
かつてこの周辺の源泉は「大湯」と呼ばれ、戦国時代には「熱海大湯本陣」がありました。切り傷を治す成分「塩化物泉」がたっぷり入った「大湯」は、徳川家康も大のお気に入り!まだ家康が天下をとる前に、おしのびで何度も湯治にきたことが文献に残されています。
江戸時代、家康は桶で「大湯」を江戸まで運ばせたり、京都の大名にお見舞い品として届けたのだとか。そのとき京都から近い「有馬温泉」ではなく、熱海の温泉を選んだところがポイント。いかに家康が熱海の温泉を好きだったのかが、よく分かります。
写真:安藤 美紀
地図を見るそんな由緒ある源泉を、かけ流しで浴びることができる「日航亭・大湯」。館内は昭和レトロな雰囲気でいっぱい!派手さはありませんが、気負わずゆったりくつろげる空間になっています。
利用料金は一人1,000円。タオルはレンタルが50円、販売用が100円〜とお値打ちなので、手ぶらでも大丈夫。また熱海駅の商業ビル「ラスカ熱海」1Fの観光案内所にいくと、1割引き(900円)になるクーポンがもらえます。お値打ちにお風呂に入りたい!という方は立ち寄ってみてください。
写真:安藤 美紀
地図を見る館内はとにかく広い…!お風呂場までは、木の長い廊下を渡っていきます。男湯と女湯の入口は、手前と奥で2箇所。「日航亭・大湯」では、男女のお風呂が日替わりで入れ替わります。
写真:安藤 美紀
地図を見る古いけれど、清潔感をモットーにしている「日航亭・大湯」。脱衣所、浴室など念入りにお掃除され、気持ちよく過ごすことができます。
貴重品をお持ちの方は、必ず100円ロッカーを使うようにしてください(100円は戻りません)。両替機はありませんので、事前に小銭を用意しておくといいでしょう。
ちなみに、ドライヤーは無料で使うことができます。
写真:安藤 美紀
地図を見る日替わりで入れ替わる「日航亭・大湯」のお風呂。それぞれ内風呂と露天風呂を楽しむことができますが、特に奥の露天風呂は感動するほど広々しています!
露天風呂は、20人ほど入れるサイズ。細長い石造りの浴槽で、座ってお庭が眺められるよう、ちょうどいい場所に石がいくつか置かれています。春には梅、夏には濃い緑…と四季折々の景色が眺められるのが大きな魅力。頭を空っぽにして、お庭と温泉のダブルの癒やし効果をたっぷりお楽しみください。思わず「あ〜、極楽極楽…」と声が出てしまいます。
写真:安藤 美紀
地図を見る「日航亭・大湯」の源泉温度は98℃とかなり熱い温泉です。水は一滴も加えず、循環ろ過もなし。源泉の量のみで温度を調製しているため、どっしりした力強いお湯に浸かることができます。
泉質は、ナトリウム・カルシウム−塩化物温泉。お肌をコーティングする塩化物温泉がメインの泉質で、いつまでも体がポカポカ温まります。またカルシウムも多く、湯口付近の岩肌には白い温泉成分がびっしりこびり付いています。そして特筆すべきは、天然の保湿成分メタイケイ酸の量。なんと!304.8mg/kgも入っている立派な美人の湯です(100mg/kg以上だと美人の湯)。湯船に手を入れてみると、ほんのり柔らかさがあり、後から肌がしっとりしてきます。
「日航亭・大湯」は切り傷や関節痛、冷え性やうつ病などに効果があると言われています。スタッフの話によると、杖をついて来た人が温泉に入り、症状が楽になったことで、杖を忘れてしまうのだとか。…驚くような話ですが、本当のことなんです!
写真:安藤 美紀
地図を見る湯上がりの火照った体を休ませるなら、広々した畳敷きの休憩所へ。ここは中庭付きで、温泉旅館の面影が残る癒しの空間です。基本的にお水やお茶は無料。食事の持ち込みはOKです。
さらに、お昼の時間帯(11時半から14時)は、カレーライスや五目チャーハンなど食事もオーダーできます。
写真:安藤 美紀
地図を見る「日航亭・大湯」で驚くのが、誰もいなければ1日1回40分、家族風呂を無料で利用できること。湯船は大人5〜6人は余裕で入れる大きさ。カップルや家族連れの方は、のんびり温泉を独り占めできるチャンス。空いていたらぜひ入ってみてくださいね!※ただし、予約はできません。
写真:安藤 美紀
地図を見る最後に「日航亭・大湯」と一緒に立ち寄れる周辺の観光情報もご紹介します。
駐車場のすぐ横には、お湯の神様を祀っている「湯前神社」があります。ここは江戸時代、徳川家に献湯した源泉をもつ歴史ある神社。そんな由緒ある源泉なら触ってみたい…と思うかもしれませんが、源泉の温度は90℃以上。何も知らずにさわると、アチチ…!!と飛び上がるほど熱いため、くれぐれもご注意を。
写真:安藤 美紀
地図を見るそして海側へ下ると、熱海で有名な商店街 熱海銀座通りが。おしゃれなカフェや干物屋さん、レトロな喫茶店をのんびり散策できますよ。
TVやドラマのロケ地として使われることも多い「日航亭・大湯」。熱海でも人気の日帰り温泉施設なので、土日など多い日だと1日200人ほど訪れることがあるそう。のんびり温泉を楽しみたいなら、夏休みや冬休みを外した6月や10月が狙い目ですよ。
静岡県の熱海は、源泉数500以上という日本屈指の温泉リゾート。どこの温泉に行こうかな…と迷ったら、日帰りで気軽に名湯を楽しめる「日航亭・大湯」へ。さあ、あなたも家康が愛した温泉をたっぷり浴びてみませんか?
住所:静岡県熱海市上宿町5−26
電話番号:0557-83-6021
営業時間:9時〜20時
料金:大人1000円 子供500円
定休日:火曜 (祝日の場合は翌日がお休み)
アクセス:熱海駅から徒歩で約12分、来宮駅から約10分。
駐車場:無料駐車場あり(神社手前1〜7番)
2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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