高遠城址公園や一本桜も!南信州・伊那谷のアルプスを彩る名桜めぐり

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高遠城址公園や一本桜も!南信州・伊那谷のアルプスを彩る名桜めぐり

高遠城址公園や一本桜も!南信州・伊那谷のアルプスを彩る名桜めぐり

更新日:2018/03/10 19:29

和山 光一のプロフィール写真 和山 光一 ブロガー

東は赤石山脈(南アルプス)、西は木曽山脈(中央アルプス)、東西をアルプスに抱かれた天竜川流域に広がる信州伊那谷は風光明媚な地です。山々の雪解け水が天竜川に流れ込む頃、その自然の恵みを受けて見事な桜が咲き誇ります。名城を埋め尽くす天下第一の桜「高遠城址公園」に一本桜の古桜と、南信州に訪れた春を感じながらアルプスの山々を借景に咲き誇り彩る名桜をめぐる南信州・伊那谷の旅に出かけてみませんか。

威風堂々とした樹齢1000年の古木「中曽根の権現桜」

威風堂々とした樹齢1000年の古木「中曽根の権現桜」

写真:和山 光一

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中央自動車道伊北ICを下りてまずは箕輪町中曽根のエドヒガンザクラを訪れます。中曽根公民館の北にある樹齢1000年といわれる見事な一本桜の老木です。木の根に熊野権現が祀られていることから「中曽根の権現桜」とも呼ばれています。

樹高約13m、根元の周囲約8mの大木で、薄紅色の小さめの花が盛んに咲き誇ります。根元から2つの大枝が東西に分かれていて、夫婦桜とも言われ、開花時期のずれからか一方は紅色、他方は白っぽく花の色が違っているようにも見えます。晴れていれば中央アルプスの雄姿とともにその姿を眺められますよ。

<中曽根の権現桜の基本情報>
住所:長野県上伊那郡箕輪町大字中曽根293
開花時期:4月中旬〜5月上旬

南アルプスを眺望する古城の桜「春日公園」と「六道の堤」

南アルプスを眺望する古城の桜「春日公園」と「六道の堤」

写真:和山 光一

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伊那市西の段丘上にあるのが、戦国時代の春日城址をそのまま公園にした「春日公園」です。城は天文10年(1541)に織田信忠軍によって焼け落ちたといわれています。

現在は戦国の名城・春日城の堀や石垣を彩る薄紅色の約420本のソメイヨシノとコヒガンザクラが植えられていて、桜とともに伊那市街や残雪の南アルプスを一望しながらの花見は南信州ならではの趣です。高遠城址の人ごみを避けて桜を愛でるならまさに穴場といえますよ

桜まつりの際には、伊那谷新酒まつりが催されていて、“夜明け前”や“今錦”等5種がグラスこみ1000円で試飲ができますよ。

<春日公園の基本情報>
住所:長野県伊那市西町5949-1
開花時期:4月上旬〜中旬

南アルプスを眺望する古城の桜「春日公園」と「六道の堤」

写真:和山 光一

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国道361で高遠方面に向かい、笠原の信号を左折してしばらく走ると池の堤の周りを囲むように桜が咲き乱れる「六道の堤」が現れます。水面に映るタカトウコヒガンザクラやソメイヨシノなど120本が咲き誇る姿が美しく、カメラマンにも大変人気のスポットです。

江戸時代の末期、嘉永元年(1848)高遠藩主内藤頼寧が窮乏する藩財政を打開すべく新田開発を命じ、藤沢川から引水し嘉永4年(1851)に堤は完成。この堤の広さは約16000u、現在も六道原に広がる水田33.5haを潤し、春になれば水面に映る満開の桜が、東西の南アルプス、中央アルプスの白い雪と美しいコントラストを見せてくれます。水面に映る桜の間隔がなんとも絶妙で美しい穴場です。

<六道の堤の基本情報>
住所:長野県伊那市396-0111
開花時期:4月中旬〜下旬

天下第一の桜の名に恥じぬ千五百本のコヒガンザクラ「高遠城址公園」

天下第一の桜の名に恥じぬ千五百本のコヒガンザクラ「高遠城址公園」

写真:和山 光一

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「たかとほは 山裾のまち 古きまち ゆきあう子等の うつくしき町」と明治の文学者・田山花袋が謳った高遠は、700有余年の歴史文化に支えられた城下町。日本さくら名所100選に選ばれ「天下第一の桜」として誉れ高い、信州屈指の桜の名所「高遠城址公園」があります。

園内には約1500本ものタカトウコヒガンザクラが大きく枝を広げ、天空を覆い尽くさんばかりに咲き誇っています。桜色が濃く、鮮やかな濃いピンクが風にそよぎ、満開の頃ともなるとその壮観さに圧倒されます。雪を残した中央アルプスを背に、鮮やかに咲き誇る“桜の森”は言葉にならない迫力と美しさを持っていますよ。

天下第一の桜の名に恥じぬ千五百本のコヒガンザクラ「高遠城址公園」

写真:和山 光一

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高遠と桜のつながりは古く、江戸時代元禄年間には3万3千石の内藤家が居城としていた頃、馬場に立派な桜並木がありました。明治時代に城は取り壊されて公園となりましたが、明治8年(1875)荒れ果てていた城址を見かねて高遠藩の旧藩士が「桜の馬場」から桜を植え替えたました。それが今の高遠城址の桜となって多くの人を惹きつけています。

天文16年(1547)武田信玄によって築城された高遠城は、敵から城を守るために空堀が造られました。現在では絶好のお花見ポイントになっている空堀に架かる桜雲橋は、問屋橋とともに高遠城址公園のシンボルです。赤い欄干の橋が満開の桜に包まれるこの場所で、水面に映し出される桜もまた美しいのです。

<高遠城址公園の基本情報>
住所:長野県伊那市高遠町東高遠
開花時期:4月上旬〜下旬

天下第一の桜の名に恥じぬ千五百本のコヒガンザクラ「高遠城址公園」

写真:和山 光一

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左に高遠湖を眺めながらしばらく歩くと白山トンネルの手前、五郎山登山口の標識を見つけます。天正10年(1582)武田信玄の五男・仁科五郎盛信が織田信忠と戦い、壮絶な死を遂げたのも高遠城でした。五郎山の頂上には仁科五郎盛信のお墓があるのですが、その手前白山神社の先、白山観音の小さな標識を頼りに登ること登山口から20分、正面に高遠城址公園の全景を眺めることができます。

1500本のタカトウコヒガンザクラが満開になる様子はまさしく「茜雲がたなびくよう」とたたえられるありさまです。

<五郎山の基本情報>
住所:長野県伊那市高遠町勝間

根強い人気を誇る高遠「勝間薬師堂のシダレザクラ」

根強い人気を誇る高遠「勝間薬師堂のシダレザクラ」

写真:和山 光一

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高遠城址公園から三峰川をのぼっていくと、白山トンネルを抜けた先に勝間集落があります。その集落の上方の小高い丘の一角をほんのり染めるのが、勝間薬師堂をすっぽりと包み込むように両脇に咲き誇る樹齢150年の2本のシダレザクラです。

大瀑布のしぶきのようにしだれ、周辺にも何本かの桜の木があり、ひなびた里山の景観を一転、あでやかな錦絵巻に変えています。ひと枝ひと枝に力強さが感じられ、静かな山里とともに生き続ける桜を見ながらゆっくりとした時間を過ごしてみてください。高遠城址公園の天下第一の桜を見たあとは、なおさらひっそりと咲く風情に心が洗われますよ。

根強い人気を誇る高遠「勝間薬師堂のシダレザクラ」

写真:和山 光一

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勝間薬師堂からは、手前にエメラルドグリーンの高遠湖の湖畔、桜に囲まれる高遠ホテル、そしてその奥にはタカトウコヒガンザクラの雲海に囲まれた高遠閣の赤い屋根が遠望できます。

<勝間薬師堂の基本情報>
住所:長野県伊那市高遠町勝間
開花時期:4月中旬〜下旬

根強い人気を誇る高遠「勝間薬師堂のシダレザクラ」

写真:和山 光一

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高遠さくらホテルの館内は湖に面してガラス張りとなっていて、レストランでは高遠湖畔に咲く桜を眺めながら食事ができるのも魅力です。日帰り入浴も可能で、高遠城址の花見帰りに、もうひと足伸ばして立ち寄るのもいいですよ。

<高遠さくらホテルの基本情報>
住所:長野県伊那市高遠町勝間217
開花時期:4月中旬〜下旬

霊犬・早太郎伝説が伝わる千年の古刹で桜の清香を楽しむ「光前寺」

霊犬・早太郎伝説が伝わる千年の古刹で桜の清香を楽しむ「光前寺」

写真:和山 光一

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さらに南下して駒ヶ根の光前寺へ足を延ばしてみましょう。平安時代前期、貞観2年(860)に不動明王を本尊とし本聖上人によって開かれた南信州随一の祈願霊場が、天台宗の別格本山「宝積山光前寺」です。境内は杉林に包まれ樹齢数百年の巨木も多く、古寺の風格は申し分ありません。

霊犬・早太郎伝説が伝わる千年の古刹で桜の清香を楽しむ「光前寺」

写真:和山 光一

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昭和42年(1967)「光前寺庭園」の名で、6.7haに及ぶ全域が国の名勝に指定された庭園を中心に門前や境内の約70本のシダレザクラが咲き誇り、晴れていれば残雪の中央アルプス駒ケ岳を借景に艶やかに彩ります。駒ヶ根高原フェスティバル「春の宴」の期間中は夜間ライトアップされ、光苔や早太郎伝説で彩られた寺に、いっそう荘厳な気配を漂わせます。

<光前寺の基本情報>
住所:長野県駒ケ根市赤穂29
開花時期:4月中旬〜下旬

霊犬・早太郎伝説が伝わる千年の古刹で桜の清香を楽しむ「光前寺」

写真:和山 光一

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光前寺の桜に先駆けて花を付けることで知られるのが、駒ヶ根市中沢にある「吉瀬のしだれ桜」です。中沢地区の里山に一本だけそびえ立つ大樹は、訪れる人の少ない場所ですが、堂々と枝を伸ばす様は他の名桜にも劣りませんよ。近くの十王堂にも立派な一本桜があり見応えがありますので一緒に是非寄ってみてください。

<吉瀬のしだれ桜の基本情報>
住所:長野県駒ケ根市中沢吉瀬
開花時期:4月中旬

桜で彩られる大パノラマ!日本一の桜の里「南信州:伊那・高遠」

長い冬の眠りから目覚めた信州の春は、まさに百花繚乱、麗しい風景が目の前に広がります。信州伊那谷の一番のごちそうは南アルプス・中央アルプスの三千メートル級の山々から、天竜川・三峰川の扇状平野の間に広がる大パノラマの景観です。その伊那谷の景観の中に歴史を刻んだ名刹を彩る桜が咲き誇ります。

信州で最も早く開花する天竜峡から、伊那谷を通って南北約212km、東西約120qの信州を2週間以上かけて県内を北上する桜前線を追いかけてみませんか。花見に興じたり、写真に収めたりと、各地の桜を楽しむのはなんとも優雅な春の旅ですよ。

2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。


掲載内容は執筆時点のものです。 2016/04/09−2017/04/23 訪問

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