写真:麻生 のりこ
地図を見る静岡県西部に位置する浜名湖。そのほとりに湧き出る舘山寺温泉から車で約8分のところにある「はままつフラワーパーク」は、四季折々の花々が咲き、大温室や噴水、子ども向け遊具もある植物園です。
3月半ばから6月半ばまでは「浜名湖花フェスタ」が開催され、全国各地から訪れる多くの老若男女で賑わいます。近年では台湾など海外からの観光客も多く、花の美しさを楽しんでいます。
園内で特に人気なのは、約1,300本の桜と50万球のチューリップが競演する「世界一美しい桜とチューリップの庭園」! 淡いピンクのソメイヨシノの花と、鮮やかなチューリップのコントラストが人々の目を惹きつけます。
2月中旬から早咲きの桜が咲き始め、3月下旬からは約500本のソメイヨシノが咲き誇る「はままつフラワーパーク」。ソメイヨシノと入れ替わるように、4月上旬から中旬にかけて八重桜の花が園内を彩ります。
植えられている品種は130品種・およそ600本! なかでも好評なのが八重桜並木です。遊歩道の左右に植えられた八重桜のトンネルでは、柔らかく暖かな色合いの桜を堪能することができるでしょう。これぞまさに春爛漫!
写真:麻生 のりこ
地図を見る遮るものがなく元気いっぱいに枝を広げた八重桜。芝生に寝転べば、見えるものは空と桜の花ばかり──。レジャーシートを広げてのお花見も可能なので、お弁当持参でピクニック気分も味わえますよ。
写真:麻生 のりこ
地図を見る敷地面積30万平方メートル・東京ドームに換算すると約6.4個分もの広大な園内には、あちこちにベンチが点在しています。八重桜並木にももちろん設置されているので、桜の花を楽しみながら休憩も。
芝生に寝転んだり、ベンチに腰かけたり。八重桜の楽しみ方は人それぞれ。「はままつフラワーパーク」で憩いのひとときをお過ごしください。
八重桜並木は正門から入ると一番奥の「水鳥の池」、そしてその隣の「テラス池」と「カキツバタの池」のほとりや、6月上旬から中旬にかけて100万本の花ショウブが咲き競う「ハナショウブ園」周辺にあります。
写真:麻生 のりこ
地図を見る130品種・およそ600本の八重桜の中には珍しいものも。
こちらは国内では100ヶ所ほどでしか見ることができない「御衣黄(ぎょいこう)」です。名前の由来は公家が着用する衣装に使われていた萌黄色に似ているため。
咲き始めの花の色は白から淡い緑色ですが、次第に赤く変化する特性を持っています。開花期間中に何度か足を運んだり、前回とは違うタイミングで訪問すれば、異なる花色が楽しめるかも!?
写真:麻生 のりこ
地図を見るひとくちに八重桜と言っても、花びらの枚数や色の違い、咲き方や開花時期などから様々な品種に分かれます。
園内で一番多く見られるのは、やや濃いピンクの花びらが多いものでは50枚ほど重なっている「関山(かんざん)」。八重桜のトンネルや並木道にも植えられています。祝いの席などでお茶として振舞われる桜湯の多くは、この花を塩漬けしたものです。
こちらの花は「一葉(いちよう)」という品種で、雌しべが葉の形に変化し、花の中心から1〜2本出ていることから名付けられたとのこと。淡いピンク色をし柔らかい丸みを帯びた花が印象的ですね。この花は花びらの内側が白いため、満開になると白い花に見えるんですよ。
これらの八重桜は、幹や株もとに品種名や由来などが書かれたプレートが付けられていることも。気になる品種を見つけたらチェックしてみてはいかが?
写真:麻生 のりこ
地図を見る次々に開花していく130品種の八重桜。ソメイヨシノとは違う華やかさを、ぜひ体感してください!
2020年3月からは、ローズガーデンと早咲きの桜並木までの間を結ぶスロープカーが登場。車椅子やベビーカーはもちろん、誰でも無料で利用できます。スロープカーは延長60メートル、高低差20メートル。起伏に富んだ園内移動が楽になりますね。
写真:麻生 のりこ
地図を見る早咲きの桜やソメイヨシノが終わってもチューリップは4月中旬頃までは大丈夫。園内では地植え以外にも鉢植えのチューリップも多いため、見頃の鉢を集めて花壇を作ることもあります。色鮮やかなチューリップ花壇との記念撮影も間に合うでしょう。
写真:麻生 のりこ
地図を見るスマイルガーデンとほぼ並行している藤棚の周囲では、藤棚よりもひと足早く庭木仕立ての藤が見頃を迎えます。大鉢で育てられた美しい姿形の白藤は見応え充分!
この藤棚と庭木仕立ての藤は、「あしかがフラワーパーク」の藤棚を再生させ、その後「はままつフラワーパーク」の理事長となった塚本こなみ氏がプロデュースしました。
藤棚の長さは約150メートル。八重桜とバトンタッチし、4月下旬から5月上旬にかけて訪れる人々を喜ばせています。
写真:麻生 のりこ
地図を見る毎年春から初夏にかけて開催される「浜名湖花フェスタ」。2022年は3月19日(土)から6月12日(日)まで行われます。
主な会場は「はままつフラワーパーク」と「浜名湖ガーデンパーク」で、期間中の目玉はやはり「はままつフラワーパーク」の「世界一美しい『桜とチューリップの庭園』」と言えましょう。
浜名湖に本格的な春の訪れを告げるのは、ソメイヨシノとその後に続く600本の八重桜。両脇に八重桜が植えられたトンネルを、ぜひ通り抜けてくださいね。
住所:静岡県浜松市西区舘山寺町195番地
電話番号:053-487-0511
アクセス:
東名高速道路「浜松西」ICから車で15分(浜松市動物園となり)
JR浜松駅北口のバスターミナル1番乗り場から「かんざんじ温泉行き」乗車、「フラワーパーク」バス停下車すぐ
入園料金は季節変動制のため、文末の【関連MEMO】から確認をお願いします。
2022年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
麻生 のりこ
はじめまして。神奈川生まれ静岡県西部育ち(現在、浜松市在住)の麻生のりこと申します。バスガイド勤務を経て旅行に目覚めました。キレイな景色、美味しいご当地料理、疲れを癒してくれる温泉、歴史を感じさせてく…
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