写真:六三四
地図を見る大隅半島にある鹿屋市の中心部、下谷川沿いにある日帰り入浴施設「ゆたか温泉」。週末になると市内外から多くの家族連れで賑わいます。
「ゆたか温泉」が出来る前この地はのどかな景色が広がる田園地帯でした。現在の温泉施設正面には丘があり、その丘の斜面から田んぼに「赤水」と呼ばれた温泉が流れていたそうです。
オーナーが納得いく温泉が湧出するまで堀りに掘ったり1,388m。開始から約7ヵ月に及ぶ大掘削の末、濃厚な重曹泉が得られたそうです。掘削当時の温泉の成分総計は14,530mgというから鹿児島の重曹泉としては驚きの数値です。
写真:六三四
地図を見る2階建ての建物は1階に浴場、2階は休憩室。スーパー銭湯のような浴場施設で、和風の観音岩風呂と洋風のローマ風呂が男女週替わりで利用できます。
訪問日は平日の昼間だったのですが多くのお客さんで賑わっていました。鹿屋市内には11ヵ所の温泉、冷鉱泉浴場などがありますがその中でもダントツの人気を誇るのが「ゆたか温泉」です。
人気の理由は充実設備。超音波や気泡などの機能浴、サウナ、そして水風呂。お風呂好きの利用者には十分満足できる設備です。
そして人気の理由がもう1つ。やはり湯です。
写真:六三四
地図を見る泉質は美人の湯と言われているナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。また重曹泉(含食塩-重曹泉)とも呼ばれる湯で水素イオン濃度はpH7.5の弱アルカリ性。やわらかい浴感が特徴的です。
さらに「ゆたか温泉」を語る上で忘れていけないのが「メタホウ酸」。温泉1kg中に5mg以上のメタホウ酸が含まれていれば「温泉の定義」にあてはまるのですが「ゆたか温泉」は基準値の25倍のメタホウ酸を含んでいます。メタホウ酸は洗浄作用のある成分ですが10mg/kg以上含まれると美肌作用もあると言われています。成分総計も8,000mg/kgを越えているので現在、重曹泉としては鹿児島で恐らくここが一番濃い温泉ではないかと思われます。
写真:六三四
地図を見る県内すべての温泉に入った筆者の経験からも「ゆたか温泉」ほどのトロミは鹿児島の他の温泉では感じることはできません。
トロトロとした浴感は独特で肌を覆われているような感覚です。ひとたび湯から出ると肌離れのよさに驚きます。これまで被っていたヴェールがするっと落ちるようなすっきり感。優しい湯で、肌のきめが細かくなる感覚は美人の湯と呼ぶにふさわしい温泉です。
写真:六三四
地図を見る鹿児島では美人の湯として知られている温泉は霧島市の日当山温泉。日当山も鹿児島を代表する温泉であることは間違いありません。しかし「ゆたか温泉」は同じ重曹泉としてそれをはるかに凌駕する濃い成分を含んでおり、湯のやわらかさ、なめらかさ、トロトロとした浴感どれをとっても日当山温泉を上回るように感じます。
大隅半島においでの際は鹿屋の「ゆたか温泉」に是非お立ち寄りください。
【施設名】ゆたか温泉
【住 所】鹿児島県鹿屋市田崎町319-1
【電 話】0994-41-7128
【泉 質】ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
【適応症】きり傷,やけど,慢性皮膚病など
【時 間】9:45〜22:00
【料 金】¥420
ゆたか温泉には家族湯(貸切湯)も全3室あります。1時間1室 1,700円とリーズナブルで小さなお子さん連れにはこちらがおすすめです。タオル、石鹸等すべて販売されていますので手ぶらでもOK!
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(2024/9/9更新)
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