奥武島への車でのアクセスは、那覇空港から那覇市国場、南風原町経由で約40分。奥武島は陸続きではないため、離れ小島ですが、写真の奥武橋で繋がっており、車ですぐに渡れます。周囲1600メートル程なので、車で一周しても、10分もかかりません。
見どころとしては、島の南側にある、波風で削られハートの形になった岩、竜宮神(りゅうぐうしん)。島の西側には、かつてのリゾート施設の廃屋のコンクリートが残り、周辺のダイビングの拠点として利用されています。
奥武島で盛んなのが漁業。また、もずくやアーサ(ヒトエグサ)などの海藻類の養殖も行われています。
平成26年11月にオープンした、奥武島体験交流施設「奥武島いまいゆ市場」。「いまいゆ」とは、新鮮な魚という意味です。近海で獲れる新鮮な魚をメインにした市場です。
市場と言っても大規模なものではなく、横長のスペースに隣り合って鮮魚店が並び、直線の少し狭い廊下を歩きます。それだけに、お店の人との距離が近く、女性の店員さんばかりでアットホームな雰囲気です。大漁旗が掲げられている店や、水槽が置かれているお店もあります。
各お店の冷蔵ショーケース内で目を引くのは、1パック500円や1000円のお刺身盛り合せです。
嶺井鮮魚店では、出来合いではなく、注文を受けてから、その場で調理してくれ、新鮮な海鮮丼を購入できます。お店の目の前の小スペースか屋外のテーブルでもすぐに食べられます。もずくスープ付きの海鮮丼は、写真のいくらやエビが乗った豪華版、海人丼は800円です。他に、手頃な奥武丼600円もあります。海ブドウなども盛られ、様々な食感を楽しめます。
もう一つの人気食事メニューがロールパンに魚フライがサンドされたフィッシュサンド200円です。2015沖縄南城セレクションを受賞した逸品で、売り切れ必至です。
沖縄独特のカラフルな魚も並べられています。マクブ、アカジンミーバイ、ガラサーミーバイ、イラブチャー、グルクンなど、本土では聞きなれない色鮮やかな魚がいっぱいです。
一番奥にある中村鮮魚店に並ぶのが、水槽に入っていた数多くのコマ貝。貝の隙間から飛び出た爪を引っ張ると、身が出てきます。醤油を付けなくても、そのままでも充分な潮の味が最高です。
奥武島いまいゆ市場には、花野果村という農産物直売所もお店を構えています。沖縄独特の切り口が星型のスターフルーツや、ウサイン・ボルト選手が常食している、とろろ芋の仲間ハリイモ、小ぶりなバナナなど見るにも楽しい農産物が並んでいます。
奥武島いまいゆ市場の建物の左側最奥に、海底観光グラスボートの受付があります。船底がガラス張りで、サンゴ礁やカラフルな魚など海の中が見渡せる観光船に乗船できます。冬でも休みなく自然の水族館を楽しめ、約30分の遊覧で、4歳〜小学生の小人750円、中学生〜の大人1500円。
奥武島で行列ができるほどの名物といえば沖縄風てんぷらです。島内にあるてんぷら店は、3店舗。橋を渡った突き当り近くにある、「中本てんぷら店」と、島の西側にある「大城てんぷら店」。どちらも、揚げたてを求めるお客さんで行列覚悟です。駐車スペースが限られ、車と人があふれています。
奥武島いまいゆ市場の駐車場から徒歩すぐの場所にあるのが、きれいに改装された「照ちゃん」。便利で穴場な店です。すぐ左側の入口から、お刺身が買えるコーナーもあり、中で繋がっています。
てんぷらはどれでも1個60円で、さかなやイカ、えび、もずく、海ブドウ、ライスボールなど、10種類程度あり、全部購入しても600円とお手頃です。その場で揚げたてをいただけます。衣にしっかりと味が付いていて、そのままでおいしく食べられます。できたてアツアツを頬張るのが美味ですが、冷めても抜群なので、持ち帰ってお酒の肴としてもお薦めです。
島内のあちこちに、写真のような人懐こい猫が沢山います。テイクアウトのてんぷらを買うと、匂いを嗅ぎつけるのか、近寄ってきておねだりしてきます。猫好きには、可愛くてたまりませんが、巨大化した猫も見かけるので、エサを与えすぎるのも考え物です。
島内ではなく、奥武島への橋を渡る手前にある、お薦めの店が、もずくそばの店くんなとぅ。もずくジューシーや食べ放題の生もずくがセットになったもずくそばの他、もずくソーキそば、もずく焼きそば、もずくてんぷら等、もずく尽くしの食事がいただけます。
てんぷらやもずく、新鮮なお刺身の海鮮丼など、魅力的なグルメを味わえる小さな離島「奥武島」に出かけてみませんか?
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