写真:Kaycom D
地図を見る新宿のスタジオで行われる「殺陣教室 寺子屋」は、誰もが侍になりきりチャンバラができる体験教室。殺陣はもちろん、刀を持つのが初めてという人でも、礼儀作法から基本動作まで丁寧に教えてくれるので、何の知識がなくても大丈夫。
日本の武芸に興味のある外国人観光客から、サラリーマンや学生、養成所にも所属しているプロの俳優まで、実にさまざまな人たちが訪れています。
刀を振り回してのチャンバラは、ストレス発散やいい運動にもなるため、エクササイズとしても効果あり。殺陣の技を会得しながら運動もできるので一石二鳥ですね。
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地図を見るこの「殺陣教室 寺子屋」では、本物の「竹光」を使って殺陣を体験することができます。「竹光」とは、竹を加工し刀身にした刀で、実際の撮影現場などでも利用されている本格的なもの。他の体験教室では、木刀や竹刀を使用するところが多いので、本物の竹光を使えるというのは、それだけでも貴重な体験と言えるでしょう。この鞘に収まった竹光を利用することで、鞘から刀を抜くところから収めるまでの一連の動きを、余計な筋力を使わず行うことができます。
鞘はずっしりしていますが、竹光自体はとても軽くて女性でもラクに振り回せます。ただ、真剣ではありえないその軽さを感じさせないように立ち回るのがプロということで、そこまでいくにはやはり練習が必要。まずは、けっこうな長さのある刀に慣れることが先決です。
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地図を見るレッスンは前半と後半に分かれ、体験者は前半での参加になります。稽古着はジャージなどでも大丈夫ですが、侍の格好をして形から入りたいという場合は、自前の袴や帯など持参してもOK。
着替えが済んだら、まずは武士の作法としての礼=挨拶からスタート。床に正座をし浅めに頭を下げる武士の礼は、そういえばテレビの時代劇などでよく見かけるもの。その後、すり足の歩き方を教わったら、刀を差すための帯を腰に締め、そこに竹光を装着します。ほとんどの人は、もうこれだけで侍気分になれること間違いなし。
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地図を見るそして、先生の指示に従いながらいよいよ刀を抜きます。ここから殺陣の基本十手になり、これを一通りマスターすれば動きのある立ち回りにも応用できます。基本十手とは、1.上段、2.真っ向斬り、3.柳、4.柳(逆)、5.八相、6.袈裟斬り、7.袈裟斬り(逆)、8.突き、9.引き斬り、10.抜き胴のことで、この前に抜刀と正眼、後に血振りと納刀が加わります。
45分間の体験コースでも全ての型を実際にやれるので、「体験」とはいえ十分満足できるはず。
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地図を見る後半の通常稽古では、より実践的な内容が加わります。先生に演技指導を受けながら複数人で立ち回り、斬る役はバッサバッサと敵を斬り倒し、斬られる役は呻きを上げながら死んでいく。参加者たちも、最初は恥ずかしさなどがあり遠慮がちな人もいますが、繰り返しやっていくとだんだん熱くなり声もでるようになってきます。
こちらの通常稽古は、参加せずに見学のみでも可能なので、時間があれば、体験レッスンの後に残って見ていくのもおすすめ。
写真:Kaycom D
地図を見るこの教室で指導をしているのは、数々の映画や舞台、ドラマなどにも出演経験のある現役で活躍中のプロの俳優。殺陣などのアクションを得意としているため、殺陣の基本動作はもちろん、演技としての動きも教えてくれるので、ただ闇雲に刀を振り回すだけでなく、効果的な間合いの取り方や、いかに見栄えを良くするかなども学べます。
先生曰く、参加者には基本動作の習得以外にも、レッスン自体を楽しんでやってもらうことも重視している、とのこと。エンターテイメント性のあるチャンバラは、武道としての剣術とは異なり堅苦しいものではないので、興味はあるけどなかなか踏み出せなかったという人でも入りやすいと思います。
体験の申し込みは当日もOKで、精算もレッスン後に一回分を支払うだけ。自分で用意するものは、レッスン用のジャージやTシャツ、タオルくらいでよく、刀や帯などはみんなその場で貸してくれます。
ホームページには、英語で説明された動画も掲載されているので、殺陣や侍に興味のある外国人にも人気。わざわざ母国で予約をして訪れる受講者もいるそうです。今は体験型の観光が人気になってきているので、日本に来た外国人の友人を連れて行くのも喜ばれそうですね。
大阪にも教室があるので(大阪が本部)、関西地区の方もぜひ見学に行ってみてはいかがでしょう。
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(2023/12/10更新)
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