「大原」は、歴史と自然にあふれた「里」です。大原は、京都駅から直線距離で約10数Kmほどの北方向に位置して、国道367号(若狭街道(鯖街道))沿いにありますが、京都バスで京都駅から、あるいは、地下鉄の国際会館駅から行くことになります。京都駅からは、一時間に3本ほどの京都バス(17番)で、約一時間で着きます。国際会館駅からは、約40分おきに出ている京都バス(19番)で約30分ほどです。
大原には、庭園の美しい三千院、建礼門院の寂光院をはじめとする数多くの古寺があります。また、地元野菜を栽培している畑が多く、のんびりした田園風景が広がる土地でもあります。
平成21年に土地改良事業により「京都大原土地改良区」が整備され,大原草生町の農道の法面にオオヤマザクラ30本が植樹され,その一帯の農道を「桜井(さくらい)の径(みち)」と名付けられています。大原の古い歴史に比べればほんの最近のことですが、大原の雰囲気にぴったりの遊歩道となっています。
桜の咲く季節の日中は気温も低くもなく、高くもありません。ぜひ「大原の散歩道」をのんびり歩いてみませんか?
三千院は、最澄上人が比叡山延暦寺建立(788年)の際、草庵を結ばれた、「円融房」に起源をもちのに始まる1200年以上の歴史を持つ古寺です。たび重なる移転の後、1871年(明治4年)に現在地に移りました。「三千院」あるいは「三千院門跡」という寺名は明治時代以降から使われるようになりました。
宸殿前に広がる苔庭の有清園と、その中に建てられている往生極楽院は三千院を代表する風景です。有清園の南東の苔庭のあちらこちらに、やさしい表情の「わらべ地蔵」が置かれています。
桜は、金色不動堂周辺に多くあります、市内に比べると少し遅めに咲くので、石楠花の開花が早い年には、桜と石楠花を同時に楽しむこともできます。
寂光院は594年に、聖徳太子が父用明天皇の菩提を弔うために建立されたと伝えられていて、建礼門院徳子(平清盛の息女、安徳天皇の母)が、壇ノ浦の合戦(1185年)で滅亡した平家一門と、我が子安徳天皇の菩提を弔い、終生を過ごされたお寺です。
平家物語に書かれている、後白河法皇が寂光院の建礼門院の閑居を訪れた時に詠まれた歌「汀の池 (みぎわのいけ) 池水に汀の桜散り敷きて 波の花こそ盛なりけれ 」。この歌の世界観そのままの風景の境内が残されています。桜の代は変わっていますが、この時の汀の池と、今も本堂前に息づく平家物語当時そのままの風景を味わってみましょう。
三千院ライトアップは、毎年決まった時期にライトアップが一般公開されているわけではありませんが、「特別ツアー」などでうまく機会をとらえることができたら、三千院のライトアップは見応えがあります。上の写真は、夕暮れの時刻に、有清園の苔庭のあちらこちらに置かれた照明が光る風景です。
金色不動堂近くでライトアップされた桜も見事です。
三千近くの宝泉院も時々ライトアップされています。天台声明(しょうみょう)の発祥の勝林院の塔頭の一つとして1013年に創建された宝泉院には、樹齢700年以上のの五葉の松があり、客殿からの眺めは額縁絵のように見えます。三千院同様、毎年決まった時期にライトアップされているわけではありませんが、イベントに合わせて訪問すると、美しいライトアップを見ることができます。
三千院、寂光院、宝泉院の他にも大原には見どころがいっぱいあります、
☆声明発祥の勝林院
三千院のすぐ北に位置するお寺です、寺院で行われる法要で、仏教の経典などに節をつけて読み上げる声明(しょうみょう)の発祥の地です。
☆天台声明の根本道場の来迎院
三千院から東に500mほどのところに位置するお寺です、来迎院の山号を、中国の声明発祥の地・魚山(ぎょさん)に擬して、魚山と称し、天台声明の根本道場とされています。
☆阿弥陀寺
三千院から北方向に3Kmほどのところの古知谷の山の中に佇むに古寺です。江戸時代から紅葉の名所として知られていて、天然記念物の樹齢800年以上の楓も参道南側にあります。
☆「呂律(ろれつ)がまわらない」という言葉に因んだ呂川・津川
三千院を挟むように、二つの小さな川(呂川と律川)が流れています。二つの川は声明の呂(呂旋法)と律(律旋法)に因んで呂川(りょせん)、律川(りつせん)と呼ばれています。仏教の経典などに節をつけて僧侶が詠む声明(しょうみょうの呂曲と律曲に因んで名づけらています。調子はずれのことを呂律(ろれつ)がまわらないというのも、この地から生まれています。
☆京都・大原伝統の「志ば漬」
大原には地元栽培の「赤しそ」を使った大原の名産品「しば漬」があります。
☆大原の朝市。
大原では毎週日曜日に朝市が行われています、 朝市では、地元の野菜や加工品を生産者自らが販売しています。
新しいことが始まる春に、京都大原の里で、朝から一日ゆっくりと過ごしながら、桜、自然、歴史、地産の名産品、を堪能してみませんか?
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