仏都会津を感じる法用寺で会津五桜「虎の尾桜」と木造三重塔の共演

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仏都会津を感じる法用寺で会津五桜「虎の尾桜」と木造三重塔の共演

仏都会津を感じる法用寺で会津五桜「虎の尾桜」と木造三重塔の共演

更新日:2018/10/18 11:52

なべ部 FGのプロフィール写真 なべ部 FG

福島県の法用寺は、720年に創建された名刹です。会津美里町の高台にあり、1780年に完成した高さ20メートルを超える三重塔がそびえ立ちます。三重塔からは、会津盆地を一望でき、仏都会津を感じることができます。さらに境内には、会津五桜の一つである「虎の尾桜」があり、特徴ある花弁は必見です。また、近所の、悲恋伝説が残る「米沢の千歳桜」は、ぜひ一緒に眺めたい桜です。会津の遅い春を彩る桜を楽しみましょう。

天台宗の名刹「法用寺」

天台宗の名刹「法用寺」

写真:なべ部 FG

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天台宗雷電山法用寺は、会津三十三観音第29番札所。会津で最古級の寺で、徳一大師が恵日寺を開き、会津で仏教を本格的に広める前は、会津の仏教文化の中心といえるほど栄えていました。会津盆地の西側の会津美里町に位置し、アクセスは、車では、磐越自動車道 新鶴スマートインター(ETC専用)より約10分、または会津若松インターから車で約30分。鉄道では、JR只見線根岸駅から徒歩約30分、または会津高田駅から徒歩約40分。

天台宗の名刹「法用寺」

写真:なべ部 FG

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仁王門の両側には、口を開いた阿行(あぎょう)・口を閉じた吽行(うんぎょう)の木造金剛力士像本来が安置されていました。しかし、類焼を逃れるため、国指定重要文化財の現物は観音堂内に安置され、パネル像が出迎えてくれます。平安時代後期の作とされ、高さ2メートルを超えるケヤキの一本造りは、全国的にも珍しいものです。

他にも、観音堂の法用寺厨子は正和3(1314)年銘の棟札が蔵され、会津最古のもので、国の重要文化財に指定されています。また、本尊の十一面観音立像は、火災で焼失し、現在は火中仏として安置されています。

なお、観音堂内の文化財を拝観には、御志納金、事前予約が必要です。

会津唯一の木造三重塔

会津唯一の木造三重塔

写真:なべ部 FG

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法用寺三重塔は会津地方に現存する唯一の塔遺構です。屋根の逓減率(初重から三重までの屋根の大きさの差)が少なく、美しい三重塔で、1980年に福島県の重要文化財に指定されています。文殊菩薩と掲げられていますが、初層には、釈迦三尊が祀られています。

会津唯一の木造三重塔

写真:なべ部 FG

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観音堂の裏山の中腹には、かつて龍像権現として祀られた地区で一番古い鎮守「意加美(いかみ)神社」があります。縁結びの神として良縁成就の信仰を集めています。そこから、三重塔を見下ろすことができ、写真のように絶景です。季節ごとに、春は桜と、秋には銀杏と、冬には雪との共演が見事です。

また、三重塔脇の池の畔には、石川啄木の歌碑があります。「敵として 憎みし友とやや長く 手をば握りき わかれというに」この地区出身の小林寅吉と新聞社で対立し、退社した啄木が、単身赴任へ赴く際、寅吉との別れの悲しみに、憎悪の消えた一瞬を詠んだ歌です。

花弁が特徴的な会津五桜「虎の尾桜」

花弁が特徴的な会津五桜「虎の尾桜」

写真:なべ部 FG

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法用寺の観音堂前に枝を広げる会津五桜の一つ「虎の尾桜」は、オオシマザクラ系サトザクラの一品種。平安時代初期に徳一大師が植えたとも伝わります。藩政時代には、殿様と姫君がよく観桜に訪れていました。

花弁が特徴的な会津五桜「虎の尾桜」

写真:なべ部 FG

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開花時期は4月下旬〜5月初旬。花びらが折り重なって咲く八重咲き、淡紅色で、おしべが花弁化するという珍しい花です。

花弁が特徴的な会津五桜「虎の尾桜」

写真:なべ部 FG

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写真のように、花弁化したおしべが、細長く突き出し、虎の尾のように見えることから名付けられています。

一緒に見たい、伝説の「米沢の千歳桜」

一緒に見たい、伝説の「米沢の千歳桜」

写真:なべ部 FG

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法用寺の虎の尾桜と一緒に眺めたいお薦めの桜が「米沢の千歳桜」。法用寺から徒歩で15分ほど、会津美里町の米沢地区の田園地帯にあります。

一緒に見たい、伝説の「米沢の千歳桜」

写真:なべ部 FG

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会津の桜で唯一、県の天然記念物に指定されている、樹齢700年以上のベニヒガンザクラです。濃紅色の花が咲き、4月中旬に開花することから、別名「種蒔き桜」とも呼ばれています。開花を見て、作物の種を蒔くといわれています。

一緒に見たい、伝説の「米沢の千歳桜」

写真:なべ部 FG

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幹回り10メートル、樹高14メートルで、東西19メートル、南北18メートルの傘状に枝が広がっています。1273年に、恋わずらいのために亡くなった常姫(幼名千歳)の供養のために植えられたという悲しい物語が残っています。

駐車場が有りませんので、車での訪問は周囲のご迷惑にならないように注意しましょう。

おわりに

会津美里町には、伊佐須美(いさすみ)神社に、会津五桜の「薄墨桜」があり、また初夏(6月下旬〜7月上旬)のあやめ苑もぜひ訪れたいスポットです。LINEトラベルjp 旅行ガイドの別記事の『信仰の里 福島県会津美里町で「あやめ苑」&名物桜ホルモン』もご参照ください。

散策後の立ち寄り入浴には、ぶどう畑の丘の上にある新鶴温泉「ほっとぴあ新鶴」がお薦めです。会津盆地を見渡せて、町の特産品の朝鮮人参を浸した珍しい湯に入浴できます。またメタホウ酸が豊富な天然温泉は美肌効果もあります。宿泊も可能ですので、詳細は関連MEMOのホームページをご確認ください。

会津発祥の会津美里町で、仏都会津を感じながら、桜の古木を巡ってみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/04/17−2016/11/05 訪問

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