古代浪漫あふれる美女神の伝説が残る島 大分県国東「姫島」

| 大分県

| 旅の専門家がお届けするオリジナル旅行ガイドメディア

古代浪漫あふれる美女神の伝説が残る島 大分県国東「姫島」

古代浪漫あふれる美女神の伝説が残る島 大分県国東「姫島」

更新日:2017/04/10 19:07

肥後 球磨門のプロフィール写真 肥後 球磨門

大分県国東半島の沖5キロメートルの場所に浮かぶ「姫島」は、周囲17キロメートルの小さな島です。半島からフェリーで渡ることができるこの島は美しい海岸線を持ち、サイクリングやドライブをしながらゆっくりと景色を楽しめます。「姫島」の名前の由来になった美女神「比売語曽神(ひめこそのかみ)」の伝説とともに、千人堂や浮洲という姫島七不思議が残る、古代浪漫あふれる姫島を紹介します。

国東市伊美港から大分県で唯一つの村「姫島村」へ

国東市伊美港から大分県で唯一つの村「姫島村」へ

写真:肥後 球磨門

地図を見る

大分県東国東郡姫島村は、島全体が一つの村の一島一村で、市町村合併で多くの村がなくなった中、大分県に残る唯一の村です。国東半島の沖に浮かぶ姫島へは、大分空港から車でおよそ30分の国東市国見町にある伊美港から、フェリーでおよそ20分の航海となります。

国東市伊美港から大分県で唯一つの村「姫島村」へ

写真:肥後 球磨門

フェリーは車両甲板と二階建ての客室があり、一階客室は椅子が備えられていて、二階はカーペット敷きの大広間で自由に寝転がれるようになっています。20分と短い航海ですが、せっかくならデッキに出てどんどん離れていく国東半島と、近づいてくるひょうたん島に似た姫島を眺めながらのひと時を楽しむのもおススメです。

ただ、瀬戸内海とはいえ風の強い季節は波しぶきがかかる場合があるので注意が必要です。

「ひめしまブルーライン」からの景色が最高

「ひめしまブルーライン」からの景色が最高

写真:肥後 球磨門

地図を見る

姫島は、周囲およそ17キロメートル、長さは東西約7km、そして南北約4kmと東西に細長い形をした島。姫島港から一番遠い島の見所までも7km弱なので、自転車で十分廻ることができます。姫島港周辺に数軒のレンタル自転車の店があるので、自転車を借りて島内観光をスタートしましょう。島内には「ひめしまブルーライン」という素晴らしい景色が広がる道路が整備され、きれいな砂浜や国東半島の山々を楽しみながらサイクリングできます。

「ひめしまブルーライン」からの景色が最高

写真:肥後 球磨門

地図を見る

道路は整備されていますが灯台の入り口など一部坂道を上る場所もあるので、自転車が苦手な方におススメなのが電気自動車(2人乗り)のレンタルです。港にある観光センターで借りることができ、これを使えばおよそ2時間で島内の名所を巡ることができます。

電気自動車は空いていればすぐに借りることが出来ますが、できれば事前の予約をおススメします。

瀬戸内海を一望できる姫島灯台

瀬戸内海を一望できる姫島灯台

写真:肥後 球磨門

地図を見る

姫島東端の柱ケ岳に立つのが姫島灯台で、姫島港からほぼ6キロメートルの地点にあります。花崗岩で造られた高さ12mの灯台は、明治37年(1904年)3月20日に初点灯されました。 この灯台からは瀬戸内海が一望でき、対岸の本州の山口県や四国の一部までも見ることができる絶景ポイントです。

瀬戸内海を一望できる姫島灯台

写真:肥後 球磨門

地図を見る

敷地内は公園化され、1970年まで灯台守がいた頃の職員宿舎が現在は休憩所として利用されています。

休憩所のそばにある広場で目に飛び込んでくるのがハート型の木の幹です。推定樹齢100年のオオシマザクラが台風で倒れてしまい、木を切ったところハート型の空洞が現れたのです。島の名前の由来となった比売語曽神(ひめこそのかみ)の伝説から、このハートの幹も比売語曽神がなした業ではないかと、最近は恋愛パワースポットとして人気上昇中。ここを訪れた村職員のカップルが結ばれたという話もあります。ここで恋愛成就の祈願をしてみてはいかがでしょうか。

美女神の伝説が残る古代浪漫に満ちた姫島

美女神の伝説が残る古代浪漫に満ちた姫島

写真:肥後 球磨門

地図を見る

姫島の名前は、韓国南部で白い石から生まれた美しい女神が求愛を拒んで日本に渡り、島の神となったという神話に由来します。その美女神が日本書紀に登場する比売語曽神(ひめこそのかみ)で、その神様をお祀りした比売語曽社(ひめこそしゃ)が、港から5キロメートルのところにあります。

この故事から、自分の意志を強く持つ女性を応援する神様として知られています。日頃がんばっている女性におススメのパワースポットです。

美女神の伝説が残る古代浪漫に満ちた姫島

写真:肥後 球磨門

地図を見る

姫島は、この比売語曽神にまつわる不思議がいくつか残る古代浪漫あふれる島です。比売語曽神がお歯黒をつける時に置いた猪口(ちょこ)と筆の跡が残る「かねつけ石」や、お歯黒を塗った後に口をゆすぐ水がなかったので手拍子を打ったところ水が湧き出た「拍子水」など。

また、比売語曽社のそばにある拍子水は冷泉になっていて、これを利用した温泉施設が拍子水のそばに建っています。島内観光の途中に立ち寄り、温泉に浸かって美女神の世界を想像してみてはいかがでしょうか。

借金取りから住民を避難させた千人堂

借金取りから住民を避難させた千人堂

写真:肥後 球磨門

地図を見る

姫島港からおよそ2キロメートル、フェリー乗り場と反対側にある観音崎に、馬頭観世音(ばとうかんぜおん)を祀った小さなお堂があります。大晦日の夜、厳しく取り立てる借金取りに追われた善人を千人かくまうことができたと伝わることから「千人堂」と呼ばれています。

借金取りから住民を避難させた千人堂

写真:肥後 球磨門

地図を見る

千人堂の建つ観音崎は、国内では北海道十勝とここにしかない黒曜石層が露出する場所です。海底から高さ40メートル、幅120メートルの黒曜石層の断がいの先端に立つと足がすくみますが、碧い周防灘をはさんで遠く山口県を望む絶景が広がるおススメの場所です。

借金取りから住民を避難させた千人堂

写真:肥後 球磨門

地図を見る

観音崎に登る入り口からの沖合いには、漁業の神様「高倍様(たかべさま)」を祀っている小さな洲を見ることができます。この洲は「浮洲」と呼ばれ、ここに建つ鳥居や高倍様は、高潮や大シケになっても決して海水に浸かることがないと、姫島七不思議のひとつになっています。

伝説の島「姫島」には渡り蝶「アサギマダラ」がやってくる

古事記の「国産み」神話において、イザナギノミコトとイザナミノミコトが産んだ島のひとつと伝わる姫島には、年に二回、渡り鳥のように移動する珍しい蝶「アサギマダラ」が立ち寄ります。時期は5月中旬と10月中旬なので、その時期に姫島を訪れるのもおススメです。

また姫島は、お盆に行なわれる「きつね踊り」も有名です。きつね踊りを見物して姫島の伝説に触れる旅を計画してみてはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/02/18 訪問

- PR -

条件を指定して検索

トラベルjp<たびねす>

トップページへ戻る

トラベルjpで一緒に働きませんか? 旅行ガイド編集部では運用サポートスタッフを募集中です!

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ