写真:bow
地図を見るその面積が近畿地方最大という和歌山県田辺市は紀伊半島南部に広大な面積を占めています。海にも接し、旧龍神村や熊野本宮大社など山間部もかなり広範囲にわたっています。
そんな田辺市の中枢は市役所などが置かれる海沿いの地域。その田辺市中心部、JR紀勢本線・紀伊田辺駅の東に位置する高台の住宅街に、非常に珍しい光景があるのです。
動画:bow
地図を見るその珍しい光景とは、送電鉄塔をくぐり抜ける道!しかも鉄塔が1つだけではなく2つもくぐり抜けていくのです!何はともあれ動画をご覧いただきたい。
人家のないような郊外であれば鉄塔をくぐるような道があってもいいのでしょうが、ここは歴とした住宅街。その住宅街を貫く主要道路に沿って送電鉄塔が並んでいるというのが実に珍しい光景なのです。
実際にその道路を走る動画をご覧いただければ、その違和感をまじまじと感じていただけるかと思います。
動画:bow
地図を見る逆方向から進入する動画もご覧ください。高台へ向けて勾配を上げていく道、そして見えてくる鉄塔。そして悠然を鉄塔をくぐり抜ける道。なんだかゲームにでも出てくる道のように思えて道路マニアには堪らない道なのです。
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地図を見る鉄塔をくぐるような道路であれば、日本にもいくつか例があるかと思います。しかしそれが短い間隔で二度も、更に住宅街のど真ん中に存在するというケースは非常にレア。
普通であれば、送電鉄塔の周りには立ち入りを制限するようなフェンスなどが設けられていることもしばしば。このように生活圏内に溶け込んでしまっている点が違和感を持つポイントなのでしょう。
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地図を見るしかしながら地元住民はこのような鉄塔を毎日見上げながらもごくごく普通に生活をしているわけです。この道を行き交う人や車は何の問題もなく普通に通っていきます。その様子を見ていると自分の感覚の方がおかしいのかもと錯覚してしまいそうになる、何とも不思議な道路でもあるのです。
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地図を見るこの道の珍しさを増幅させているのは、ただ単に道路をまたいでいるだけでなく、鉄塔が交差点の一部として成り立っている点にあります。実は鉄塔の支柱が綺麗に交差点の四隅に配置され、鉄塔の中心が十字路交差点の中心となっているのです。
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地図を見る地上からの高さ5mにある鉄塔の梁の部分には「一旦停止」や「交差点注意」などと表記され、鉄塔も交差点の一部として有効利用されているのです。
土台の部分も他の鉄塔と形状も異なる2つの道路をまたいだ鉄塔。このような特注仕様をもってしてまでここに建てられたのは白浜町、田辺市、みなべ町を結ぶ関西電力の送電網上にこの住宅街が重なってしまったためと思われます。
和歌山県の鉄塔をくぐる道は、国道ではないため全国の道路マニアにもあまり知られていない存在。しかし、この名も無き道は走ってみれば「なんじゃこりゃ!」と驚いてしまうほどのインパクトを持ち合わせています。紀伊半島へお出かけの際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
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(2024/3/29更新)
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