写真:もんT
地図を見る岡山県北部の津山市は、古くから城下町として栄えた歴史ある街。中国山地の東部に位置します。鉄道路線としては、JRの姫新線、津山線、因美線が発着。中国自動車道も通る交通の要衝です。
大阪からなら、中国ハイウェイバス利用がとても便利。大阪駅や新大阪駅と津山駅の間を、日中は30分〜1時間おきに高速バスが走っています。大阪駅からは3時間弱で到着です。
鉄道ならば、中国山地のローカル線の旅が存分に楽しめます。姫路駅からは、姫新線を乗り継ぎおよそ2時間半。岡山駅からは、津山線でこちらもおよそ2時間半です。
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地図を見る「津山まなびの鉄道館」は津山駅から徒歩10分。シンボルの扇形機関車庫は、津山駅ホームのはずれからも見えます。駅からの道順は、駅舎内にわかりやすい案内図があります。駅舎を背にして、左(西)へ…。線路から離れないように歩き、踏切が見えたら線路の向こう(南)へ渡るとすぐです。
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地図を見る入場ゲートは、扇形機関車庫の裏にあります。開館時間は9:00〜16:00。ゲートを入ってすぐ、切符売り場があり、ここで案内の資料なども入手できます。さっそく入館料(大人¥300・小中学生¥100)を払って入場です。
※2017年3月時点
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地図を見る入館券は写真のような硬券!これは“D型硬券”と呼ばれるサイズで、昔の鉄道の切符を彷彿とさせますね。
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地図を見るまず目に留まるのが美しく弧を描いた機関車庫。ここ津山のものは、現存する扇形機関車庫としては、京都鉄道博物館にあるものに次いで、2番目の大きさ!かつて津山が、中国山地の鉄道交通の要衝であったことを伝えています。
扇形機関車庫には、蒸気機関車D51に加えて、SLなきあと、中国地方で活躍したディーゼル機関車などが、静態保存されています。その数、全部で13両。ここでは中国地方の鉄道の近代化・高速化の歴史を、展示車両を通して学ぶことができるんです。
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地図を見る機関車だけでなく、旅客列車の車両も展示されています。写真のキハ181系(左)は特急列車、キハ58系(右)は急行列車として、伯備線や山陰本線など、中国地方の非電化路線で活躍しました。
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地図を見る扇形機関車庫に必ず付き物なのが、転車台。ぐるっと360°回転するようにできています。現在は特別なイベントの時に回転する様子が見られます。SLの場合は運転台が片方のみなので、ここで機関車の向きを変えたんですね。
転車台の上の機関車は、定期的に入れ換えられます。写真の機関車は、DE50型ディーゼル機関車。見た目はDD51とそっくりですが、幹線走行用に強力なエンジンを搭載。たった1両だけ製作された機関車で、この博物館の一番の目玉です。
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地図を見る転車台のわきには、C57型蒸気機関車の巨大な動輪も…。直径は175pもあります!
この他、展示されているD51のわきからは、開館日の12時と15時に汽笛が鳴ります。この汽笛を鳴らす装置は、廃車になったD51からパーツだけ取り出して保存したもの。哀愁が津山の町にこだまします…。
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地図を見る屋内展示は、主に「まちなみルーム」「あゆみルーム」「しくみルーム」の3つのエリアに分かれています。
「まちなみルーム」には、津山の町並みの大ジオラマが…。Nゲージの鉄道模型の車両が走りまわり、往時の津山の様子を再現しています。
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地図を見る続いて「あゆみルーム」。日本の鉄道近代化の歴史が、年表で説明されています。
最後に「しくみルーム」。“タブレット”など、列車の安全運行のために、かつて用いられていたシステムが展示されています。
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地図を見る「あゆみルーム」「しくみルーム」前の広場からは、津山車両基地を見渡せます。立ち入ることはできませんが、車庫で休む現役のディーゼルカーを間近で見られます。タイミングが良ければ、洗車のシーンも見られるかも…。
もはや無用とも思われた扇形機関車庫。しかし、貴重な産業遺産がこうして見事に、「津山まなびの鉄道館」としてリノベーションされました。
大都市にある大きな鉄道博物館と比べると、本当に小さな博物館ですが、貴重な鉄道車両が大切に保存されています。それにコンパクトに見てまわれるので、歩き疲れません。
定期的にイベントも催されていますので、ウェブサイトをチェックして、お出かけの計画を立てると良いでしょう。毎週月曜日(祝日の場合は翌日の火曜日)は休館日です。「津山まなびの鉄道館」、心ゆくまで楽しんできてください。
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(2024/3/28更新)
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