漫画家こしのりょう先生と異例のコラボ!上野・浅草「行燈旅館」

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漫画家こしのりょう先生と異例のコラボ!上野・浅草「行燈旅館」

漫画家こしのりょう先生と異例のコラボ!上野・浅草「行燈旅館」

更新日:2017/04/03 09:51

成瀬 亜希子のプロフィール写真 成瀬 亜希子 ユニーク宿ライター

2003年の開業以来、国内外のファンが訪れている上野・浅草エリアの「行燈旅館(あんどんりょかん)」。有名建築家や芸術家が手がけたユニークなインテリアや、女将が全国各地で集めた骨董品の数々など、見どころ満載の旅館です。今回トイレの改装に伴って壁画を担当するのは、2006年にドラマ化された漫画「Ns’あおい」を描いた漫画家・こしのりょう先生。その意外な経緯や制作の裏側を中心にご紹介します!

浅草エリアで14年以上も続いている人気旅館

浅草エリアで14年以上も続いている人気旅館

提供元:行燈旅館

http://www.andon.co.jp/jp/地図を見る

元々旅が好きでモロッコやヨーロッパ各地を旅した女将の石井敏子さん。海外の方にもっと日本の良さや生活様式を知ってもらおうと、2003年に行燈旅館を開業しました。設計デザインは建築家の入江正之氏が担当しており、女将の好きな有明行燈に見立てたユニークな外観に!こちらは日本建築学会作品選奨にノミネートされて、高い評価を受けたそうです。

浅草エリアで14年以上も続いている人気旅館

写真:成瀬 亜希子

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受付の隣は和の趣きを感じさせる小上がり。骨董水屋箪笥の棚の上には、女将が全国各地で集めた骨董品の数々が並んでいます。江戸時代の木製火鉢やふみ机も、見ているだけでほっとするような懐かしい気分になりますね。こちらでは朝食をいただいたり、お茶会をしたり、浅草エリアの情報交換をするなど幅広く活用できます。

浅草エリアで14年以上も続いている人気旅館

写真:成瀬 亜希子

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客室は一見シンプルな造りの和室ですが、入り口付近にはテレビセットや荷物置き場があり収納もバッチリ。両サイドの壁には防音施工もされているので安心して眠れますね。昼間は自然光が差し込みますが、夜は行燈をモチーフにしたぼんやりとした照明なので、また違った雰囲気になりますよ。

こしの先生描き下ろしの壁画がトイレに登場!

こしの先生描き下ろしの壁画がトイレに登場!

写真:成瀬 亜希子

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女将が「トイレをもっと楽しいものにしたい」と考えていた時、従業員の父親が漫画家・こしのりょう先生であることが発覚!トイレの改装に伴い壁に漫画を描いてほしいと依頼すると、快くOKしてくれたそうです。もしかしたら女将が引き寄せたのかもしれません(笑)。

こしの先生によると「最初はビックリしましたが、大きな絵を描いてみたかったし、海外のお客さんも多いということで、様々な人に自分の漫画を見てもらえるチャンス。それでお客さんが増えたらいいな、という思いで引き受けました」と当時の心境を語ってくれました。

女将と打ち合わせをした結果、昔のヒーローがキーワードとなって「遠山の金さん」と「銭形平次」をモチーフにしたキャラクターが誕生。そこにストーリーを動かす悪役として「石川五右衛門」も登場させました。1階男子トイレの「遠山の金さん」は凛々しい表情と桜吹雪がカッコよくて見惚れてしまいそうですね。

こしの先生描き下ろしの壁画がトイレに登場!

写真:成瀬 亜希子

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2階男子トイレには「銭形平次」をモチーフにした、かわいい女の子のキャラクターが描かれています。こちらに銭を投げられているような感じで躍動感がありますね!

しかし「壁画は初めてで手探り状態でした…」と振り返るこしの先生。

女の子のキャラクターについては「最初アクリルペンキで描き始めましたが立体感が上手く出せず、次の『石川五右衛門』はポスターカラーで描きました。その方が上手くいったので、一度壁を白く塗ってもらって描き直したんです」と苦労したエピソードを告白。漫画家としてのこだわりが伝わってきますね。

こしの先生描き下ろしの壁画がトイレに登場!

写真:成瀬 亜希子

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3階男子トイレに描かれた「石川五右衛門」をモチーフにしたキャラクター。歌舞伎の見得を思わせるポーズと鋭い眼力で迫力を感じさせますね!これまで3人の壁画をご紹介しましたが、トイレ内にある漫画にも登場していますよ。次は漫画の1ページ目と制作の裏側を覗いてみましょう。

トイレ内の漫画とその制作風景を公開!

トイレ内の漫画とその制作風景を公開!

写真:成瀬 亜希子

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1階男子トイレのドアを開けると、壁一面にこのような漫画が!トイレに漫画を持ち込む人もいるかもしれませんが、既に壁に描かれてあったらビックリしますよね。江戸時代を舞台に先程の3人のキャラクターが活躍するストーリー。続きが気になって2階、3階のトイレに行ってみたくなりますね。

トイレ内の漫画とその制作風景を公開!

提供元:行燈旅館

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現在連載の仕事を抱えていたため、週2日旅館に通って作業していたこしの先生。長時間立ったままの姿勢で下書きとペン入れするのはかなり大変だったとか!作業後に入った旅館のジャグジーは最高に気持ち良かったそうです(笑)。

トイレ内の漫画とその制作風景を公開!

提供元:行燈旅館

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こしの先生は最後に「女将とスタッフの皆様に気を使っていただき、最適な環境で作画に集中できました。当初は大変だと思いましたが、作画に入るとただ楽しく過ごせました。」と制作時の様子を振り返りながら「皆さんと作った作品です。多くの人に愛されるといいなと切に願っております。」と作品に込めた想いを語ってくれました。

行燈旅館の新たな見どころになりそうなトイレの壁画。キャラクターの隣に立てば記念撮影のスポットとしても人気が出るかもしませんね!

女子トイレには女将が手がけたタイル壁画も

女子トイレには女将が手がけたタイル壁画も

写真:成瀬 亜希子

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女子トイレも負けてはいません!1階女子トイレのドアを開けると、思わず「かわいい〜!」と声をあげそうなメルヘンチックな世界が広がっています。豪華な女優ミラーも付いていて、化粧直しをする度に気分が上がりそうです。基礎化粧品、コットン、綿棒、ティッシュなど、身だしなみを整えるのに十分なアイテムが揃っています。

女子トイレには女将が手がけたタイル壁画も

写真:成瀬 亜希子

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女子トイレ一番の見どころはタイルの壁画。6ヶ所それぞれに昔話をモチーフにした壁画が飾られており、こちらには金太郎と動物達が描かれています。実は女将が仕事の合間に1個ずつ埋めていったもので、約3,717個ものピースがあったとか。近くで見るとピースの形や色の濃淡など手作業ならではの味わいがあります。ぜひ女将の力作もチェックしてみて下さい!

ジャグジーから朝食まで充実すぎる内容

ジャグジーから朝食まで充実すぎる内容

写真:成瀬 亜希子

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お風呂は一度見たら忘れられない「吉祥づくしのジャグジー」。ポップアーティストのミー・イシイ画伯が壁面タイルアートを手掛けており、有田焼の工房で2晩かけて描き上げた作品だそうです。窓際には「華道 小原流」の女将が活けた季節のフラワーアレンジメントも飾られていて明るく華やかな雰囲気に。バスタイムがもっと楽しいひと時になりそうですね!

ジャグジーから朝食まで充実すぎる内容

提供元:行燈旅館

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行燈旅館ではおいしい朝食も見逃せません。一番人気は6種類のメニューが載ったプレートの他に、シリアルと焼きたてのトーストが付くボリューム満点の「レギュラーセット」。コーヒーカップ、湯呑み、コップを除いた全ての食器は、女将が買い集めた明治後期から昭和時代の骨董品を使用しており一見の価値があります。

ジャグジーから朝食まで充実すぎる内容

写真:成瀬 亜希子

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朝食は1階のラウンジの他に、屋上にある「行燈スカイテラス」で食べることができますよ。正面には東京スカイツリーが見えるという絶好のロケーション!隅田川花火大会の時にはまさに特等席になりますね。右手の遠くには小さく東京タワーが見えることも。一日のはじまりはこんな素敵な場所で迎えてみたいものです。

女将のおもてなしパワーがすごい「行燈旅館」

こしの先生の壁画の他にも見どころ満載な「行燈旅館」。女将の「お客様を楽しませたい!」という気持ちや、ご自身でも骨董や華道など多彩な面があるからこそ魅力的なクリエイターが集まるのかもしれません。ひとつひとつに個性がありますが、不思議とまとまっているユニークな旅館です。ぜひ宿泊してこの空間を体験してみて下さいね!


(C)こしのりょう 2017

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/08 訪問

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