最接近!新幹線の通過するJR田沢湖線の秘境駅・岩手「赤渕」

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最接近!新幹線の通過するJR田沢湖線の秘境駅・岩手「赤渕」

最接近!新幹線の通過するJR田沢湖線の秘境駅・岩手「赤渕」

更新日:2017/04/03 17:07

まさる しゃちょうのプロフィール写真 まさる しゃちょう プロダクトデザイナー、建築デザイナー、アクセサリーデザイナー

盛岡駅と大曲駅を結ぶJR田沢湖線。奥羽山脈を跨ぐ路線なので、雄大な自然を車窓に眺めることができます。今回ご紹介するのは、この田沢湖の秘境駅「「赤渕駅」。県境近くにある秘境駅ながら、新幹線を間近に見られるこの駅では、そのギャップを楽しむことができます。沿線の風景や新旧の車両や軌道など、ご家族でお出かけになってもそれぞれの視点で楽しめる駅です。

“ギャップ”を楽しみながら赤渕駅へ

“ギャップ”を楽しみながら赤渕駅へ

写真:まさる しゃちょう

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JR田沢湖線は、岩手県盛岡市の盛岡駅から岩手山を望む景勝地を西進、奥羽山脈をくぐり秋田県大仙市の大曲駅を結ぶJR東日本の鉄道路線。秋田県大曲市の大曲駅が起点の路線になり、この同じ軌道を使って秋田新幹線が走っています。

秘境駅「赤渕」へは盛岡駅側から下り列車でへ向かうことができます。東京駅からこまちで2時間半の雫石駅なら、秋田新幹線の停車駅ですので首都圏からのアクセスも良好です。

“ギャップ”を楽しみながら赤渕駅へ

写真:まさる しゃちょう

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新幹線からローカル線に乗り換え。2番線の表示からは、ここが秋田新幹線との複合路線であることがわかります。ここから秘境駅「赤渕駅」に向かいましょう。

JR田沢湖線赤渕駅を終着とする折り返し運転を楽しみたい方は、昼夜の2便のみです。お勧めは車窓の風景を楽しめる昼の便、駅の様子や鉄道員の折り返し作業の様子をじっくり見ることができます。鉄道ファンのみならず必見です。

“ギャップ”を楽しみながら赤渕駅へ

写真:まさる しゃちょう

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写真は、盛岡駅発赤渕駅留まりの車両。車両は701系電車、ピンクと紫のラインが特徴の2両編成です。ここから赤渕駅まで、岩手山を眺めながらの車窓の風景は解放感抜群です。

また、秋田新幹線と普通電車が同じ軌道を使っているというギャップ、これも感じるのも楽しみのひとつです。

本州の背骨と言われる奥羽山脈と名峰岩手山を望む絶景路線。

本州の背骨と言われる奥羽山脈と名峰岩手山を望む絶景路線。

写真:まさる しゃちょう

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北側(進行方向右側)に臨む岩手山は、本州の背骨と呼ばれる奥羽山脈の先端にあたり、南部方富士と呼ばれ雄大な稜線は絶景。まさに岩手県のシンボルマウンテンは美しいです。JR田沢湖線はこの奥羽山脈をくぐり抜ける路線なのです。

そして電車は進み、パノラマ感のあった車窓の風景は徐々に山迫る風景に変わり始め、奥羽山脈の懐深く入っていきます。

本州の背骨と言われる奥羽山脈と名峰岩手山を望む絶景路線。

写真:まさる しゃちょう

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通学に使う学生さんや、周辺の住民さんの生活の足としての利用がほとんどなので、わずかしか乗客がおらず車内が貸し切り状態ということも。

本州の背骨と言われる奥羽山脈と名峰岩手山を望む絶景路線。

写真:まさる しゃちょう

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岩手と秋田の県境近くにある赤渕駅は、岩手県側としは最後の駅。このあと奥羽山脈をくぐるトンネルがあるのみです。駅名標の年季の入り方も秘境感がにじみ出ています。

赤渕駅の駅名は、この田沢湖線の傍らを流れる龍川(りゅうがわ)にまつわる伝説に由来します。
昔、この辺りには大きな淵があり、そこには大きな赤い蛇が主としており、沢山の目撃をもとにそこが赤渕(あかぶち)と呼ばれるようになり、今ではその淵の周辺に集落が形成されたことより赤渕という地名になったというもの。

残念ながら、今では実際の大きな淵が何処であったかは分からないそうですが、車窓から望む清流竜川の美しさは必見です。

目の前を新幹線が通過するミスマッチがおもしろい。

目の前を新幹線が通過するミスマッチがおもしろい。

写真:まさる しゃちょう

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終着赤渕駅。ここで車両の行先標が盛岡行きに表示が変わります。上り列車の出発までの25分間の待機時間に駅の様子をお楽しみください。折り返し運転に向けて呼称点検をする車掌さんの様子も見逃せない一瞬です。

赤渕駅では、折り返し同じ車両の上り列車に乗車するのも手軽ですが、次の列車まで周辺を散策するのも楽しいです。

目の前を新幹線が通過するミスマッチがおもしろい。

写真:まさる しゃちょう

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赤渕駅一番のお勧めはこの近さで新幹線が見られること!写真のこまちは新幹線E6系電車、最高速度320qを誇る車両。この区間は低速走行ですので、ご覧のような距離とアングルで細部まで見ることのできるのです。是非体感してみましょう!

新幹線は新幹線専用ホームを使用していると思いがちですが、この秘境駅には専用ホームはありません。最新型の新幹線車両と、秘境駅というミスマッチを目撃することができます。こまちがいつにも増してかっこよく見えます。

目の前を新幹線が通過するミスマッチがおもしろい。

写真:まさる しゃちょう

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写真は、停車中に同じ下り車両としてこまちが通過する様子。秘境のローカル線車両と新幹線が同じホームに存在する構図は貴重です。これは、田沢湖線がそもそも単線のローカル線なので(一般的な電車路線は上下線の交互通行である複線と呼んでいます。単線とは上り下りを同じ軌道を使っているということ)、必ずすれ違いのために上下線の車両が待ち合わせするからなのです。

また、同じく単線なので新幹線が追い越すために普通列車が待機している場合もあるのです。

全てが手の届く近さで見ることができる贅沢が赤渕駅の魅力

全てが手の届く近さで見ることができる贅沢が赤渕駅の魅力

写真:まさる しゃちょう

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写真は駅の入り口です。秘境駅と呼ぶにふさわしい無人駅ですので、改札も駅舎もなし、あるのはこの2本のガードレールのみ。その奥の踏切を1歩踏み込むとそこは鉄道敷地内であるということ。そのまま線路を超えてホームに向かいます。その目の前を新幹線が通過するというロケーションが面白いのです。

全てが手の届く近さで見ることができる贅沢が赤渕駅の魅力

写真:まさる しゃちょう

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ホームに向かうには、踏切を渡っていくことになるのですが、写真左が引き込み線用の軌道で、昔懐かしい栗の枕木を見ることができます。そして、画面右がコンクリート製の枕木の軌道、こちらは最新鋭の新幹線が駆け抜けていくのです。

全てが手の届く近さで見ることができる贅沢が赤渕駅の魅力

写真:まさる しゃちょう

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ホームに向かうと起動沿いまで迫りくる山を背に、規則正しく植林された林を見ることができます。ここには「鉄道防雪林」と記された標識が立っています。文字通り鉄道とこの駅を守るために植林された林だということ。実は、このJR田沢湖線の赤渕駅付近というのは毎年、大雪になると雪崩も発生し不通になることも度々あるので、こういった準備も抜かりないのです。
他にも、様々な標識類を身近に見ることができるのもこの赤渕駅の魅力です。

JR田沢湖線の秘境駅「赤渕」は旅客鉄道の新旧のギャップを体験できる駅

秘境駅「赤渕」いかがだったでしょうか?
本文中にあった竜川、実は釣り人にとっては日本屈指の鮎釣りの聖地なのです、夏の季節には竜川の清流を。また、秋の紅葉も素晴らしいので、季節ごとの風景に合わせた旅をお楽しみください。

また、傍を並行して走る国道46号からも望むことができますので車移動の方でも時刻表をチェックして待ち伏せするのも面白いですよ。
赤渕駅は秘境駅と新幹線の組み合わせ、JR東日本の最大格差を体験できる場所なのです。
ローカル線の醍醐味を凝縮した秘境駅の旅をお楽しみください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/11 訪問

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