わけもなく駅に惹かれる…海と夕陽と下灘駅

わけもなく駅に惹かれる…海と夕陽と下灘駅

更新日:2017/03/16 13:14

凜風 杏花のプロフィール写真 凜風 杏花 ライター
旅に出るには理由があるのでしょうか。思い出のあの港、ずっとあこがれていた町、内緒にしておきたいお気に入りの場所、映画やドラマを見て思わず出かけてしまうロケ地。でも、今回ご紹介するのはわけがなくても行きたい駅。海と夕陽とあなたが、そこだけぽっかり別世界にいるような…愛媛県「下灘駅」はそんな場所。

下灘駅(しもなだえき)はこんなところ

下灘駅(しもなだえき)はこんなところ

写真:凜風 杏花

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「下灘駅」は、JR予讃線の普通列車で松山駅から約1時間、愛媛県伊予市双海町にある無人駅。よく「かつて日本一海に近かった駅」と過去形で言われますが、道路が一本ひかれたぐらいでは海との仲を引き裂くことはできませんでした。ホームに降り立てば、目の前に広がる瀬戸内海・伊予灘の景色…言葉もなく見とれてしまう瞬間が味わえます。

下灘駅(しもなだえき)はこんなところ

写真:凜風 杏花

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JR青春18きっぷのポスターに3度も採用され、中でも「思わず降りてしまう、という経験をしたことがありますか」というキャッチコピーがすっかり有名に。また、映画「寅さん」やドラマ「HERO」などの印象的な場面にもロケ地として使われました。

下灘駅のおススメ時間

下灘駅のおススメ時間

写真:凜風 杏花

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下灘駅がある双海町(ふたみちょう)のキャッチフレーズは「しずむ夕日が立ちどまる町」。そしてもちろん、下灘駅での一番のおススメ時間も夕暮れ。海に沈む夕陽、シンプルな駅、伊予灘の海、この三つがコラボした幻想的な景色がひろがります。また、このロケーションを生かして、毎年9月にはプラットホームをステージにした「夕焼けプラットホームコンサート」も開かれています。

夕暮れの時間帯(特に休日)はカメラを持ってシャッターチャンスを待つ人で賑わいますので、良い写真が撮れるようにお互い譲り合いましょう。下灘駅で夕陽が見える時間は、JR四国ホームページ「伊予灘ものがたり」道後編のページを参考にしてください。

昼間の景色だってあなどれない

昼間の景色だってあなどれない

写真:凜風 杏花

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駅で静かにぼ〜っとしていたい方は、夕暮れを避け、人の少ない午前中や昼間の時間帯の訪問が良いかもしれません。時間の経つのを忘れてしまうこの雰囲気は本当に貴重。

昼間の景色だってあなどれない

写真:凜風 杏花

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駅舎内の待合所には、これまでに訪れた旅人の思いがつづられた大量の落書きノートなども。また、この出札口からの景色もとても風情がありますね。

「伊予灘ものがたり」も思わず(?)立ち止まる

「伊予灘ものがたり」も思わず(?)立ち止まる

写真:凜風 杏花

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JR四国の超人気観光列車「伊予灘ものがたり」もこの下灘駅で停車します。特に日没時間にこの駅を通る「道後編」は発売と同時に予約がいっぱいに! 列車から降りて写真を撮る方が多いため、当初より停車時間を延長したほどです。

下灘駅のまわりにあるものは

下灘駅のまわりにあるものは

写真:凜風 杏花

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下灘駅は開業当初からの木造駅舎が改装されながら今も使われています。まわりにあるのは1日1回収集にくるポスト、道向かいにある1台の飲料自販機。そしてまばらな民家。

路肩や空き地に車を停めて駅を訪問される方もいるようですが、下灘駅には駐車場はありません。マナーを守る意味でも、そして列車からホームに降り立つ瞬間を味わうためにも、JR線で訪れてください。ただ、列車の本数が少ないので取り残されないように(笑)

思わず降りてしまう下灘駅

ローカル線で「下灘駅」にふらりと降りて、ぼんやり海を眺めているうちに、心の中に何かが見えてくるかもしれません。駅って、そして海ってホントにいいですね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/10−2017/03/12 訪問

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