写真:岡本 大樹
地図を見る徳島の神山町というと、近年サテライトオフィスを呼び込むことで一躍名の知れた町。IT関連の企業に勤めている、もしくは地方創生に興味がある方であれば一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
その神山に2017年1月新しい鳥居が建てられました。鳥居の名前はなんと「カラオケ鳥居」。カラオケと鳥居が組み合わさるというイメージはほとんどの方に無いと思われますが、訪問してみると見事に町の中に屹立している鳥居を発見できます。
写真:岡本 大樹
地図を見る写真を見てもらえれば一目瞭然ですが、この鳥居はスピーカーで作られています。家庭用の小さなものからかなり大きなもの、もう中身がなく枠だけになってしまっているもの、などなど数えきれないほどのスピーカーが積み重なっています。
写真:岡本 大樹
地図を見るその珍しい姿は瞬く間にSNSで拡散され話題のスポットとなりましたが、人によってはこの見た目から映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場したドラムワゴンを彷彿とさせるといったコメントも見られます。
映画に登場したのは巨大なスピーカー車でしたが、こちらは鳥居。全く違うものではありますが、ファンの方には映画と似た世界観を感じられるこちらの鳥居を訪問することをオススメします。
写真:岡本 大樹
地図を見るここまでで勘の良い方はお気づきかもしれませんが、この鳥居はどこかの神社への入口ではありません。今回アート作品として神山の地に建てられたものなのです。
このカラオケ鳥居を造ったアーティストはドイツ在住のアメリカ人Benoit Maubrey(ベノア・マーブリー)さん。この作品は元々は神戸ビエンナーレという芸術祭で期間限定で展示していたものでしたが、それを元に新たに造られたものです。
写真:岡本 大樹
地図を見るといっても、何の関連もなくいきなり山の中の町にこんなアートが造られたわけではありません。神山は1999年から「神山アーティスト・イン・レジデンス」というアートプロジェクトを行っており、世界のいろいろな国からアーティストを招いて町に根差したアート活動を展開しているのです。
このカラオケ鳥居もそのプロジェクトの一環であり、2017年5月現在の最新作が今回ご紹介している作品です。
写真:岡本 大樹
地図を見るスピーカーでできた鳥居…おもしろい!と思うかもしれませんが、今一度この鳥居の名前を思い出してみてください。
そう、「スピーカー」鳥居ではなく「カラオケ」鳥居ですね。なぜカラオケなのか…その答えはこの鳥居の機能面にあります。
写真:岡本 大樹
地図を見るなんとこの鳥居はスマホなどの音楽再生機器とBluetoothで繋ぐことができ、スピーカーを通して音楽を聴くことができます。というのも、作品の一部のスピーカーが機能するようになっており、繋いで音楽を流すことができるのです。
こんな山に囲まれた大自然の中で自分の好きな音楽を楽しむことができる機会なんてほとんどあり得ません。が、このカラオケ鳥居ならそれを可能にしてくれるのです。ただ、周りには家やオフィスもあるので、節度を守って利用してください。
ちなみに、このスピーカーは自動で電源が入ったり切れたりするように設定されていて、朝の10時から夕方16時頃までしか使えないようになっています。それ以外の時間帯には周辺地域の迷惑を鑑み利用不可ですので、訪問する際はご注意ください。
写真:岡本 大樹
地図を見るカラオケ鳥居がある神山町は自然に囲まれた町ですが、徳島市の中心部から車で30分程で行くことができる場所です。
写真:岡本 大樹
地図を見る鳥居があるのは「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」のすぐそばとなっています。作品鑑賞の際は「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」の駐車場をご利用ください。
神山町というとサテライトオフィスを始めとする様々な取り組みで話題を生み出している町ですが、町内にはこれまでのアートプログラムで制作されたアート作品が点在しており、今回ご紹介したカラオケ鳥居も見どころの一つとなっています。
一見奇抜ではありますが実際にスピーカーとしての機能も備えているカラオケ鳥居を一目見に神山町を訪問してみてください。
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(2024/3/29更新)
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