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地図を見るとにかく暑い京都の夏。そんな夏が終わり、一番の観光シーズンとなる秋の到来を告げるのは萩の花です。京都にはいくつかの萩の名所と呼ばれるスポットがありますが、その代表格といえば別名「萩の宮」とも呼ばれる「梨木神社」でしょう。
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地図を見る京都御苑(京都御所)の東端にある梨木神社。その境内は数百株にもおよぶ萩がうっそうと繁っています。朝晩が少し過ごしやすくなってくる9月中旬ごろから可憐な萩の花が咲き始め、多くの参拝客が訪れるのです。
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地図を見る古くから秋を代表する存在であるのは草かんむりに秋と漢字で書くことからでも明らかです。そんな萩の見頃になる毎年9月第3または第4日曜日前後には「萩まつり」が行われ、期間中はさまざまな催しや奉納行事が予定されています。
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地図を見る萩は万葉集で一番歌に詠まれた植物。そんなことから萩まつりの期間中には府市民俳句大会も開催されます。その後は萩にちなんだ歌が境内の萩に吊るされ、萩の花を愛でつつ俳句も楽しめるという、なんとも風流な時間を過ごすことができるのです。
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地図を見る梨木神社の創建は明治18年で、京都では新しい神社のひとつ。ご祭神として明治維新の功労者とされる三條実萬(さねつむ)公、三條実美公の父子が祀られています。
三條実萬公は才色兼備で菅原道真公の生まれ変わりとして、当時の人々からは「今天神様」と呼ばれ、約50年にわたり光格天皇、仁孝天皇、孝明天皇の三代にわたって天皇に仕え、皇室の中興に尽力した人物。また三條実美公は幕末期に尊王攘夷運動の先頭に立ち討幕の実現に尽力し、維新後は太政大臣となり明治天皇の補佐として活躍しました。
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地図を見るそんな三條実萬・実美父子を祀る梨木神社の名前は、三條家の旧邸が梨木町にあったことにちなんでその名が付けられました。豊かな自然が残されている京都御苑に隣接している梨木神社には、参道を覆い尽くすかように萩が植えられています。
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地図を見る京都は三方を山に囲まれた盆地ですが、その地下には琵琶湖に匹敵する水量の地下水があるといわれています。その水によって京都の食文化や茶道などの文化も発展し、千年の都を支えてきたのです。
そして梨木神社を語る上で忘れてはいけないのは名水の存在。京都には「染井(そめい)」「佐女牛井(さめがい・醒ヶ井とも)」「縣井(あがたい)」と呼ばれる三名水がありますが、そのひとつ「染井」の井戸がここ梨木神社にはあるのです。
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地図を見る京都三名水のうち現存するのはこの「染井」だけで、宮中御用の御所三名水のひとつにも数えられる由緒ある名水。その味はまろやかで甘く、茶の湯にも適する水として知られ毎日のようにこの水を汲みにやってくる人も多いのです。1000年もの間枯れずに湧き出る名水、一度は味わってみてください。
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地図を見る縁結びを願う女子にも梨木神社はオススメ!実は隠れた縁結びのパワースポットとしても知られており、ご神木の桂の木はその名も「愛の木」と呼ばれているのです。
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地図を見る愛の木の葉っぱは見事なハート形!このご神木の葉をモチーフにした縁結びの絵馬もあり、こちらも人気アリ。しっかりご神木からパワーを授かり、ご縁を結んでみてはいかがでしょうか?
住所:京都府京都市上京区寺町通広小路上ル染殿町680
電話:075-211-0885
拝観時間:6:00〜17:00(社務所は9:00〜)
拝観料:無料
アクセス:京都市バス「府立医大病院前」下車徒歩約3分、「河原町丸太町」下車徒歩約5分
京阪電車「神宮丸太町」「出町柳」下車徒歩約15分
2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/7更新)
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