グラナダ・アラブ建築巡り「ドブラ・デ・オロ」で穴場スポットへ

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グラナダ・アラブ建築巡り「ドブラ・デ・オロ」で穴場スポットへ

グラナダ・アラブ建築巡り「ドブラ・デ・オロ」で穴場スポットへ

更新日:2018/06/27 18:38

みな きむのプロフィール写真 みな きむ スペイン・グラナダの日本人向け代理店勤務

ドブラ・デ・オロというのは南スペインのグラナダにある2つの世界遺産、アルハンブラ宮殿とアルバイシン地区をより広く知って貰おうというプロジェクト名。

アルバイシン地区はアルハンブラ宮殿を見られることで有名なサン・ニコラス展望台以外に旧アラブ人居住区としての歴史・建築・モニュメントの宝庫。アラブ好きなら今まで全く注目されてこなかったグラナダ・イスラム時代の建築郡が見られる貴重な機会をお見逃し無く!

「ドブラ・デ・オロ」とは?

「ドブラ・デ・オロ」とは?

写真:みな きむ

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グラナダ市内にはアルハンブラ宮殿とアルバイシン地区というユネスコの世界遺産が2つあります。1つの都市に世界遺産を2つ持つ都市は珍しく、グラナダの自慢の1つです。

「ドブラ・デ・オロ」はアルハンブラ宮殿が中心となって、グラナダ市内の世界遺産をより広く知ってもらおうというプロジェクトに付けた名前です。その結果この2つの世界遺産が初めてタイアップして周れるチケットができました。

チケットはアルハンブラ宮殿とセットで販売されており、アルハンブラ宮殿以外は日曜日は無料開放されています。

「ドブラ・デ・オロ」とは?

写真:みな きむ

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「ドブラ・デ・オロ」チケットで入場可能なのは、アルハンブラ宮殿の他、アラブ建築のダール・アル・オッラ宮、アラブ浴場、貴族のお屋敷〜サフラ邸・オルノ・デ・オロ通りのモリスコのお屋敷・チャピス邸〜、コラル・デル・カルボンで、いずれもイスラム統治時代の建物です。

これらは王妃や王様が住んだ住居・公衆浴場・イスラム〜キリスト教過渡期の貴族のお屋敷・旅籠などで、その大半が旧イスラム教徒居住区であったアルバイシン地区に集中しています。

ダール・アル・オッラ宮(Palacio de Dar al-Horra)

ダール・アル・オッラ宮(Palacio de Dar al-Horra)

写真:みな きむ

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ダール・アル・オッラは11世紀のイスラム・スィリー朝の建物を15世紀のナスル朝時代に改装したものです。

ここは王室の色恋沙汰のゴタゴタでナスル王朝最後の王ボアブディルの母アイシャが住んだことで有名な建物です。後にはボアブディルの父であり王でもあったムレイ・ハッサンとキリスト教徒の美しい女奴隷で後の王妃となったイサベル・デ・ソリスもここに住んでいます。

ダール・アル・オッラ宮(Palacio de Dar al-Horra)

写真:みな きむ

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ダール・アル・オッラで一押しなのは、建物2階のアルハンブラ宮殿を彷彿させる造りの天井と漆喰装飾、そして建物最上階の窓から見る景色。アルハンブラ宮殿側も見えますが、反対側の高台サン・クリストバル教会を望む景色が素晴らしいのです。

場所はサン・ミゲル・バホ教会やサンタ・イサベル・ラ・レアル修道院の裏手になり、アルバイシン地区でも少し外れています。

<基本情報>
住所:Callejon de las Monjas, s/n, 18008 Granada
電話番号:958 027971
アクセス:市バスC1 サン・ミゲル・バホ下車徒歩3分

アラブ浴場(El Banuelo)

アラブ浴場(El Banuelo)

写真:みな きむ

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アラブ浴場はアルバイシン地区のダウロ川沿いに残された11世紀のスィリー朝の浴場跡で、グラナダのイスラム建築の中でも一番古いものの1つです。キリスト教徒に征服された後、殆どの浴場が取り壊された中、残された数少ない浴場です。

公衆浴場は衛生面以外でも社交の場として用いられておりました。征服後のキリスト教徒からすれば、この閉じられた空間で自分達の理解の出来ない言葉で何を話されているのか解らない、というのは非常に安心できない心境だったでしょうね。

アラブ浴場は冷水浴室・微温浴室(蒸し風呂)・高温浴室3つから構成されています。

アラブ浴場(El Banuelo)

写真:みな きむ

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日本と同じく浴室文化があるイスラム教ですが、沢山のアーチや星型の採光天窓、そこから入り込む光が壁に映し出される様は異国情緒がたっぷり。一口に浴場といっても全く違うのが面白いですね。

<基本情報>
住所:Carrera del Darro, 31, 18010 Granada
電話番号:958 229738
アクセス:市バスC1 エル・バニュエロ下車もしくはヌエバ広場より徒歩5分

貴族の御屋敷〜サフラ邸、カサ・モリスカ、チャピス邸〜

貴族の御屋敷〜サフラ邸、カサ・モリスカ、チャピス邸〜

写真:みな きむ

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モリスコとはレコンキスタ完了後もキリスト教に改宗してそのまま残留していたイスラム教徒のことを言います。モリスコ式邸宅はこのイスラム教徒・キリスト教徒のスタイルのミックスとなっています。

サフラ邸(Casa de Zafra)
エルナンド・サフラはナスル朝陥落後にカトリック両王の秘書を務めた貴族で、アルバイシン地区を歩けばサフラ(Zafra)という名前の通りや屋敷がいくつかあるのがわかるでしょう。

サフラ邸は典型的なナスル朝時代の御屋敷で、正方形のパティオ中央には貯水槽があり、南北両サイドにはポーチがあります。
上階に上ってみると、正面にアルハンブラ宮殿が見えるいかにも贅沢な立地だというのが分かります。

貴族の御屋敷〜サフラ邸、カサ・モリスカ、チャピス邸〜

写真:みな きむ

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カサ・モリスカ(Casa Morisca)Horno de Oro通り

このお屋敷はレコンキスタ直後の15世紀に金持ちの改宗キリスト教徒のお屋敷として建てられ、16世紀にリフォームされた邸宅です。イスラム教・キリスト教両方のスタイルが混じったモリスコ様式と呼ばれる当時の典型的な建物で、サフラ邸同様に正方形のパティオと貯水槽、柱廊があります。上階は後の時代に増築されたもので赤と白のアーチが目をひきます。

貴族の御屋敷〜サフラ邸、カサ・モリスカ、チャピス邸〜

写真:みな きむ

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チャピス邸(Casa de Chapiz)
ヌエバ広場から川沿いの道を突き当りまで進みチャピス坂を上り1筋目右側、サクロモンテの入り口にチャピス邸はあります。

現在はアラビア研究所の建物として使用されているチャピス邸は元々は同じ親族の家だった2つのモリスコ様式の家を融合したちょっと変わった建物です。入り口を入ってすぐ左の家は真ん中に貯水槽のあるパティオがある今までに見てきた2つと同じ形態の家、そして2つ目は長い貯水槽に蓮がいっぱいの黄色いお屋敷で、いずれも元々はナスル朝のお屋敷跡に再建されたものです。

2つ目の家の貯水槽の奥を左に曲がると、素敵な庭園が待っています。ここからのアルハンブラ宮殿の眺めも素敵です。

<基本情報>
サフラ邸
住所:Calle Porteria Concepcion, 8, 18010 Granada
電話番号:958 180079
アクセス:市バスC1 エル・バニュエロ下車徒歩2分もしくはヌエバ広場より徒歩7分

カサ・モリスカ
住所:Calle Horno del Oro, 6, 18010 Granada
電話番号:958 204962
アクセス:市バスC1 パセオ・デ・ロス・トゥリステス下車徒歩2分

チャピス邸
住所:Camino del Sacromonte, 1, 18010 Granada
電話番号:958 222290
アクセス:市バスC1 クエスタ・デル・チャピス下車徒歩1分

コラル・デル・カルボン(Corral del Carbon)

コラル・デル・カルボン(Corral del Carbon)

写真:みな きむ

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コラル・デル・カルボンはこの中では唯一セントロに位置します。

イスラム統治時代には高級商品を取り扱う商人達の旅籠でした。すぐ近くのアルカイセリアは当時高級絹織物などの取引場で、安全面からも旅籠はそのすぐ近くに設けられました。

商人たちは遠くから馬に乗ってやって来るため、建物中央には動物の水飲場が設置され、建物1階は荷物置き場、上階は宿泊施設となっていました。当時のスペインには200もの似たような建物がありましたが、現存する唯一のものとなっています。

コラル・デル・カルボン(Corral del Carbon)

写真:みな きむ

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ナスル朝の王室の管轄でもあったため、その入口はアルハンブラ宮殿の裁きの門を彷彿とさせる素晴らしい造りとなっています。

今現在はガイドブックなどに「アルハンブラ事務所」と記載されています。

<基本情報>
住所:Calle Mariana Pineda, S/N, 18009 Granada
電話番号:958 575131
アクセス:イサベル・ラ・カトリカ広場より徒歩2分

「ドブラ・デ・オロ」チケットはアルハンブラ宮殿公式サイトから購入を

アルハンブラ宮殿と同時代の建物がグラナダには沢山残っていることがお分かり頂けたでしょうか。

アルハンブラ宮殿公式サイト内にはチケットの種類が色々ありますが、この「ドブラ・デ・オロ」とのコンビチケットはチケット選択肢の少し下の方にあります。

チケットは3種類。
・DOBLA DE ORO GENERAL(一般。ナスル宮殿昼間・ヘネラリーフェ・アルカサバ)19,65ユーロ
・DOBLA DE ORO JARDINES(ガーデン。ヘネラリーフェ・アルカサバのみでナスル宮殿は含まれません)11,65ユーロ
・DOBLA DE ORO NOCTURNA(夜間。ナスル宮殿夜間のみ。ガーデン・アルカサバは含まれません)14,65ユーロ

※コラル・デル・カルボンは無料
※日曜日はサフラ邸以外は無料
※ドブラ・デ・オロのみのチケット購入も以下で可
・アルハンブラ宮殿入場券売り場
・コラル・デル・カルボン内
・バニュエロ内
・ダール・アル・オッラ内
・アルハンブラショップ(c/ Reyes Catolicos,40)

営業時間
9/15〜4/30 10:00〜17:00
5/1〜9/14 9:00〜14:30&17:00〜20:30
コラル・デル・カルボンは年中9:00〜20:00

料金が一般チケットよりも少し高いこともあり、一般チケットが売り切れた後でも残っている可能性が高いので、アルハンブラ宮殿チケットを購入のときにもドブラ・デ・オロとのコンビチケットはチェックしてみてくださいね。

2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/03/06−2018/06/16 訪問

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