バスの停留所に着き、旅館街を抜けると姿を現す積善館。
写真の手前に見える赤い橋・慶雲橋が「千と千尋の神隠し」のイメージソースになったと言われています。
積善館は山の斜面に建っていて、慶雲橋から見て本館・山荘・佳松亭の順になっています。
佳松亭の方にも入口があり、こちら側とはまた違う和風モダンな雰囲気で素敵です。
本館は、伝統的な和風建築と大正ロマンとが見事に混在していて、時代錯誤してしまいそうな雰囲気です。
山荘・佳松亭に宿泊している方でも、本館の見学は可能です。
本館入り口の右手には「元禄の間」という資料館があり、昔の帳場を再現して展示してあります。まるで時代劇のセットのようで、見ごたえ十分です。
山荘も国の登録文化財・群馬県近代化遺産に登録されていて、とても風情のある客室となっています。
日本最古の重みを体感したい方には本館、歴史とある程度の快適さを求める方には山荘、贅沢に寛ぎたい方には佳松亭がおすすめです。
ちなみに館内は自由に行き来ができます。
本館入り口を出て左手に、国の登録文化財・群馬県近代化遺産の「元禄の湯」という温泉施設があります。「元禄」という名前ですが、作られたのは昭和5年です。
当時流行していた建築様式だそうで、装飾的なアーチ型の窓と高い天井が象徴的です。
源泉掛け流しの胃腸系の病気によく効く湯質で、かつては湯治客も多く訪れていました。飲泉を推奨していて、熱いまま飲むとお腹を下しやすい方に、冷まして飲むとお通じに悩んでいる方に効果があるそうです。
中にはシャワーが付いていないので、ちゃんとした入浴は内湯で、さっと入浴&見学くらいの利用がお勧めです。
積善館から20分ほど歩くと、「桃太郎の滝」があります。
この滝は、なぜ桃太郎なのか謎だそうで、しかも滝とは言い難い高低差のものでして…モヤモヤします。
そして特筆すべきは水の色!とても濃い青なのです。
この辺りの水はコバルトイオンと銅イオンを多く含んでいて、せき止められるとより一層青が濃くなるそうで。
自然の中でこんな綺麗な色が生まれるなんてすごい!と感動してしまいます。
積善館を出て右に行くと、商店街があります。
距離が短く小規模ながら、ゲームセンターや喫茶店などで賑わっています。
色あせた80年代のアイドルのポスターが貼ってある商店もあり、タイムスリップしたような感覚になります。
四万温泉は際立って有名なお土産は無いのですが、やはり温泉まんじゅうはベストセラーだそうです。
四万温泉にはお勧めしたい旅館が数多くありますが、やはり歴史と風格が群を抜いているのは積善館だと思います。
それぞれの季節に、様々な表情を見せてくれます。
そして四万温泉にはこの他にもまだまだたくさんの見所があります。
是非、温泉街や周辺を散策して頂けたらと思います。
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(2024/4/20更新)
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