祝・井川線全線開通!秘境駅「尾盛駅」など静岡奥地が何やらすごい!

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祝・井川線全線開通!秘境駅「尾盛駅」など静岡奥地が何やらすごい!

祝・井川線全線開通!秘境駅「尾盛駅」など静岡奥地が何やらすごい!

更新日:2017/04/04 11:23

鉄道日本一の急勾配の山を走る静岡県・大井川鐵道の井川線。通称・南アルプスあぷとラインとして親しまれ、近年美しい景観や恋のパワースポットとして秘境駅「奥大井湖上駅」が話題に。
土砂災害の影響で長らく接岨峡温泉駅までの限定運行でしたが、めでたく2017年3月11日(土)に922日ぶりに井川駅まで全線開通!井川線の日本一&秘境駅&絶景をおりまぜながら、長らく未開通だった接岨峡温泉駅以降をご紹介します。

日本一の急勾配を通って秘境駅「奥大井湖上駅」へ

日本一の急勾配を通って秘境駅「奥大井湖上駅」へ

提供元:大井川鐵道株式会社

http://oigawa-railway.co.jp/

井川線は、寸又峡など奥大井への旅の玄関口である千頭駅から南アルプスの玄関口である井川駅までを結びます。全長25.5kmで停車駅は14駅ですが、標高差400m弱、そしてトンネル61カ所に鉄橋55カ所もある深い山あいを走行。レトロでかわいい赤いトロッコ列車が向かう先に待ち受けているのは、奥大井の渓谷美などをはじめとする絶景や秘境!

アプトいちしろ駅から長島ダム駅の1区間は、なんと鉄道日本一の急勾配(写真)。2つの駅では、急勾配に負けないよう日本唯一のアプト式電気機関車を列車に連結しパワーアップ!連結作業も見所なので、ぜひ列車を降りて見学してみてくださいね。

日本一の急勾配を通って秘境駅「奥大井湖上駅」へ
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日本一の急勾配の後に目指すのは、日本唯一の湖上駅である奥大井湖上駅。列車が走る奥大井レインボーブリッジは、ダム湖である接岨湖の底から70mの高さに位置。360度を美しい山々と湖に囲まれながら、列車はゆっくりと駅に向かっていきます。

日本一の急勾配を通って秘境駅「奥大井湖上駅」へ
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湖の真ん中に駅!立地から秘境駅、そして恋人の聖地、恋が叶う奥大井恋錠駅としても人気です。このような絶景が眺められる、駅対岸にある展望台前に生い茂っていた木々が、今年に入り伐採されました。駅が湖に囲まれている姿がより際立つようになり、これまで以上に美しい景色が誕生しています!

展望台へは、次の接岨峡温泉駅方面の線路脇の歩道を通って、案内板に沿って歩くと10分〜20分ほどで到着。ただし、歩道の突当りには約120段ほどのやや急な階段、展望台へ到着直前にも階段が待ち受けていますので、歩きやすい格好が安心です。

接岨峡温泉駅周辺の宮沢橋は日本一の長さの階段吊橋!

接岨峡温泉駅周辺の宮沢橋は日本一の長さの階段吊橋!
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奥大井湖上駅を出発すると進行方向右手側に、全長240mもある巨大な南アルプス接岨大吊橋や8つの吊橋が視界に入ってくることでしょう。接岨峡温泉駅周辺では、「八橋小道(やっぱしこみち)ラブ・ロマンス・ロード」という、2kmほどの遊歩道があります。末広がりで縁起の良い「八」つの橋を歩きながら接岨峡の大自然を満喫し、若宮神社とこだま石神社の2つの男女の神様の神様を参拝することで、願い事が叶うとされているんですよ。8つの吊橋の中には、写真の日本一の階段吊橋「宮沢橋(みやんざわばし)」も。

接岨峡温泉駅周辺の宮沢橋は日本一の長さの階段吊橋!
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遠くからみるとたるんでいるかのように見える宮沢橋は、階段になっている珍しい吊橋。両端に高低差がある吊橋は、階段式吊橋(吊床板階段橋)といわれ、水平距離にすると62mで日本一の長さに!そこまでぐらぐらと揺れはしないので、日本一の吊橋と接岨峡の自然を楽しみながら散策しましょう。

接岨峡温泉駅周辺の宮沢橋は日本一の長さの階段吊橋!
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今までは、接岨峡温泉駅で、折り返し運転が行われていました。同駅は11番目の駅で、通過してきたトンネルの数は26か所。続いての尾盛駅、閑蔵駅、終点の井川駅の3駅の区間で、残りの35か所のトンネルを通過することに!どこまで山を越えて行くんでしょうか。。。トンネルには番号が書いてあり、この27番目のトンネル以降に、922日ぶりの世界が広がります。

秘境駅上位の常連「尾盛駅」

秘境駅上位の常連「尾盛駅」
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列車は続いて、更に山深いところを走りながら、秘境駅ランキングでも上位常連の尾盛駅に向かってきます。秘境駅の名を世に広めた牛山隆信さんの秘境駅ランキングの2017年度版では、尾盛駅は第2位にランクイン!同駅の周辺には道路も歩道もなく、井川線でしか行くことができない場所。もちろん周辺には家もなく、出迎えてくれるのは愛嬌のあるタヌキの置物だけです。

秘境駅上位の常連「尾盛駅」
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井川線が全線開通していた2013年度の1日の平均乗降人員は、なんと1名という秘境感!それならば、何故こんな場所に駅があるのか?と考えてしまうと思うのですが、もともと井川線は大井川水系の水力発電所建設のために資材運搬用につくられた森林鉄道でした。そのため、尾盛駅周辺にもダムや発電所建設のための作業員宿舎があり、当時は日常的に駅を利用する方もあったのだとか。

秘境駅上位の常連「尾盛駅」
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先程の写真にも車両と一緒に写っていましたが、この薄くて小さめの場所が駅のホームです。車両よりもホームの長さが短いのも、ほほえましい感じです。

ただ、本当に尾盛駅周辺には何もないのと、以前はクマの目撃情報もあったようなのでご注意を。1時間に1本ほどしか尾盛駅には列車がこないので、万が一、クマなどに遭遇したら駅にある倉庫の中に避難しましょう。

日本一の高さの鉄道橋「関の沢橋梁」

日本一の高さの鉄道橋「関の沢橋梁」

提供元:大井川鐵道株式会社

http://oigawa-railway.co.jp/地図を見る

尾盛駅からトンネルを3つ通過すると、関の沢橋梁(鉄橋)という鉄道橋を通ります。なんと、渓谷の下から70.8mの高さを誇り、高さ日本一の鉄道橋です!関の沢橋梁の長さは114mで、始発駅の千頭駅から続く川根本町から隣の静岡市葵区をまたぐ境界線でもあります。

日本一の高さの鉄道橋「関の沢橋梁」
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関の沢橋梁は、実はこんな山の中に。遠くに鉄道橋があるのが分かりますでしょうか?接岨峡温泉駅近くの県道388号線の道を更に奥に進むと、左手側に「シャッターポイント関の沢鉄橋」という看板がある関の沢展望台があります。道が細くなったりと到達までに注意が必要ですが、特に新緑や紅葉の時期には、すばらしい絶景に巡り会えます。

日本一の高さの鉄道橋「関の沢橋梁」
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井川駅方面へ向かう際には、関の沢橋梁にさしかかると、ゆっくりと列車を進めてくれます。車窓からの雄大な景色を、ぜひご覧ください。高いところが大丈夫な方は、窓を開けて眼下の渓谷を覗いてみては!?より高さを実感できますよ。

閑蔵駅から井川駅までも見所満載

閑蔵駅から井川駅までも見所満載

閑蔵駅から井川駅までの最後の1区間は、大井川鐵道の中でも駅と駅との間が一番長い5kmの距離。右手側の眼下には、「東海の黒部」ともいわれる大井川の渓谷美が広がります。トンネルとトンネルの間がたったの10mしかなく、アナウンスがあっても一瞬しか景色が見られない「10m展望」という場所や、山が重なるように連なることから「山の十二単衣」といわれる場所(写真)など、見所がまだまだ続きます。

閑蔵駅から井川駅までも見所満載
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また、この区間は奥泉ダムに続き、井川駅直前には井川ダム(写真)が右手に見えます。井川ダムは、昭和32年に完成した日本初の中空重力式コンクリートダムで、堤体内部に空洞があるのが特徴。井川駅を下車するとダム近くまで行け、ダムの目の前にあってダムの仕組みなどを学べる井川展示館(無料)からは、ダムの壮大な雰囲気を高い位置から見渡すことができます。

閑蔵駅から井川駅までも見所満載
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千頭駅から1時間50分ほどかけて、井川駅に到着。終点の井川駅は海抜686mに位置し、静岡県の普通鉄道の中で最も高い場所です。井川駅からは、井川湖のほとりを散策する廃線小道や夢の吊橋(寸又峡とは別の吊橋)、井川大仏などへ、ぐるっと一周徒歩でまわれます。駅に戻ってくるのに、約90分ほど時間をみておくとよいでしょう。

井川線についてのまとめ

他にも、千頭駅から4番目・5番目にあたる土本駅・川根小山駅も秘境駅ランキング上位の50位以内にランクイン。見どころも満載な井川線は、乗っているだけで奥大井エリアの自然の魅力をたっぷりと体感できます。

立地がらもあり、井川線の一日の本数は少なめ。目的地や滞在時間・日数に応じて、各駅付近にあるバス(寸又峡行き・閑蔵駅行き)を組み合わせ、奥大井エリアを観光するのもオススメです。井川線とバスが乗り放題の「井川線周遊きっぷ(有効期間2日)」、金谷駅から千頭駅までの大井川本線も含めた「大井川周遊きっぷ(有効期間2日・3日)」という、かなりお得な切符が発売されているので、ぜひ活用してみてくださいね。

※井川線やお得な切符、井川展示館の情報などについては、下記関連MEMO欄よりご覧ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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