更新日:2013/12/09 13:30
明治24年(1891)創業の小岩井農場は、3000haの広大な敷地を持つ、日本最大級の民間総合農場。そのほぼ中央に位置するのが、観光エリアとして、昭和42(1967)年に作られたまきば園です。
同園では、毎年2月上旬に開催される、『みちのく五大雪祭り』のひとつ『いわて雪まつり』をはじめ、年間を通して様々なイベントが開催されます。
今回の『銀河農場の夜』は、初のウィンター・イルミネーションイベントとなりますが、家族連れを始め、多くの人で賑わっていました。
ちなみに写真は農場散策受付所です。夜なので閉まっていますが、窓を覗き込むと、小岩井農場の写真が飾られています。
こちらは入り口をくぐると、一番に出迎えてくれる、小岩井農場のシンボルたち ― トラクターと桜です。
何故冬に桜?と思いますが、おそらく小岩井農場が、岩手県の中でも、屈指の桜の名所ということに関係しているのでしょう。
例えば、まきば園のすぐ傍にあり、国の登録有形文化財でもある上丸牛車には、約100本のソメイヨシノが植えられていて、農場へ向かう県道沿いにも、桜としらかばの並木が、500mに渡り続きます。咲き始めの時期には、桜色と新緑の、見事なコントラストが楽しめるそうです。
また、このイルミネーションの桜のように、一本ぽつりと咲き誇る、推定樹齢100年のエドヒガンも、小岩井農場における人気の撮影スポットです。
それぞれのシーズンに魅力がある小岩井農場ですが、桜が咲き始めるゴールデンウィークもおすすめです!
園内には、小岩井農場の新鮮なミルクを使ったジェラートショップがあり、ストーブのある暖かい部屋で、大人気のソフトクリームも楽しめます。
もちろん、じんわり体が暖まる飲み物もあり、その中でもおすすめは、本物のジンジャーが入っているゆずジンジャー。くるくるとかき混ぜながら飲むと、ふんわりとゆずの香りが漂います。
食事処やおみやげ屋がある牧場館への道には、きらきら輝く白鳥のイルミネーション湖があり、可愛らしいペンギン親子も見られます。
こっそりと木にとまっているふくろうもいるので、ぜひ探してみてください。楽しそうに首を振るトナカイたちの先を見るとそこには・・・
暗闇に浮かぶ、イルミネーションで彩られた銀河鉄道SLがありました。蒸気機関車の走る音も聞こえてきます・・・!
宮沢賢治の小岩井農場への愛は、長編詩『小岩井農場』から読み取ることが出来ます。そんな賢治ゆかりの地にて、銀河鉄道を彷彿とさせるSLがキラキラと輝いていました。
最後に、『銀河農場の夜』を見に行く際には、ぜひ、近隣の温泉や、スキー等を組み合わせることをお勧めします
雫石には網張温泉や、鶯宿温泉を始め、玄武温泉、滝ノ上温泉、雫石高倉温泉など、数々の良質な温泉があります。
また、12月中旬には、岩手山南麓に位置する3つのスキー場が営業を開始します。
初級から上級まで多彩なコースを楽しめる「雫石スキー場」を始め、樹氷が見られる「網張スキー場」、また、子供から上級者まで楽しめるファミリーゲレンデ「岩手高原スノーパーク」と、三者三様の魅力を持ったスキー場から、ぜひ、お好みに合わせてお選びください。
ロマンあふれる冒険を連想させるSLや、かわいらしい動物たちのイルミネーションは、少年少女の心を忘れていない大人や、子供にとって、素敵な冬の思い出になるはずです。
また、宮沢賢治好きの方は、まきば園近くの、童話の舞台となった狼森(おいのもり)も、合わせてご見学ください。乳業工場の駐車場からよく見えます。
加えて、ガイド付きバスツアー『小岩井農場めぐり』も大変おすすめです。賢治が「気取った建物」と評した本部事務所が見られます。残念ながら、ウィンターシーズン(11月初旬頃〜4月下旬頃)はツアーがお休み中なので、ぜひグリーンシーズン(4月下旬頃〜11月初旬頃)に再び農場を訪れることをお勧めいたします。
【銀河農場の夜】
開催場所:小岩井農場まきば園
住所:雫石町丸谷地36-1
電話:019-692-4321
開催日・期間:2013年11月30日〜2014年1月4日※平日・日曜祝日/16:00〜20:00、金土・祝前日、12月22日・23日・24日/16:00〜21:00
入場料:大人600円、子ども300円
駐車場:大型バス30台、普通自動車2,300台(無料)
アクセス:盛岡駅10番乗り場⇔小岩井農場まきば園の臨時バスが運行。
臨時バス運行日:11月30日、12月6日、7日、13日、14日、20日〜22日
臨時バス運賃:700円
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