写真:安藤 美紀
地図を見る柴又 帝釈天の本殿の前には、横に伸びている大きな松があります。これは樹齢450年以上と言われている「瑞龍松」。まるで龍が横たわっているような生命力を感じます。
帝釈天の本殿を奥へ進んでいくと、彫刻ギャラリーと邃渓園の入り口が見えてきます。両方を拝観しても料金は400円!彫刻ギャラリーで大迫力の彫刻を見た後は、邃渓園でゆっくりお庭を周ることが出来る、お得な観光スポットです。
写真:安藤 美紀
地図を見る彫刻ギャラリーは、江戸時代の彫刻が至るところに見られます。特に帝釈堂の周囲4面にぐるりと施された「法華経説話彫刻」は圧巻!
法華経の説明を題材にした10枚の彫刻は、なんと10人の木彫り職人が十数年かけて製作されました。とっても大きなサイズで、縦が1m27cm 横が2m24cm 奥行きは20cmというから驚きです。
写真:安藤 美紀
地図を見るさらにお堂の土台部分へやってくると、土台に全て彫刻が施されていました。とにかく、空いたところ全てに彫刻がしてありますΣ(・ω・ノ)ノ!
帝釈堂は、総ケヤキ造りの建物。ケヤキというのは、木材の中でも非常に硬い素材なので、同じ所を何度も彫る必要があるそうです。それなのに、この立体感を出せるとはさすが!
この彫刻を完成させるまでに、10人の職人が数十年かけたそうですよ。江戸時代の職人魂が入っていますね。
動画:安藤 美紀
地図を見る彫刻ギャラリーを堪能したら、お堂をつなぐ廊下を渡り廊下をさらに進むと「邃渓園(すいけいえん)」という庭園が見えてきます。邃渓園は渡り廊下で囲まれていて、靴を脱いだままゆっくり庭園めぐりが出来ます。こちらは、昭和10年に完成し、建坪150坪、総桧造り。お庭をめぐっていると、檜のいい香りがしてきます。
この邃渓園は、江戸時代最後の名園。この大庭園、関東の造園師では、この人の右に出る人はいないと言われている庭師、永井楽山の設計によって作られたものです。右側には、お座敷が続いていて横山大観筆の屏風もありました。直筆の作品は、筆の細い部分や太い部分があったりして、質感が繊細で迫力があります。
回廊の途中で休憩出来る場所があり、烏龍茶、麦茶、緑茶が無料で飲めますよ。さらに回廊を進んでいくと、帝釈天のお使いと言われる“猿の像”や湧き出るご神水鯉が泳ぐ池も待っています。
写真:安藤 美紀
地図を見るこちらは、客殿の床の間にある床柱です。この床柱で使われた自然木は、樹齢1500年と伝えられているんですよ!1500年前というと、日本は古墳時代。そんな昔からある木が今でも使われているなんてすごいですね。
床柱の大きさは日本一と言われていますが、今は細く感じました。かつては大きなものだったんでしょうね…ヾ(・・ )
大迫力の彫刻ギャラリーや自分を癒すことが出来る邃渓園は、どちらも江戸時代の職人さんたちの力作。現代人の心を揺さぶる、彫刻ギャラリーと邃渓園は必見です(^-^ )
【柴又 帝釈天(たいしゃくてん)】
〒125-0052 東京都葛飾区柴又7丁目10番3号
庭園・彫刻ギャラリー共通拝観料 400円
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この記事を書いたナビゲーター
安藤 美紀
1975年愛知県生まれ。東京や埼玉に移り住み、エンジニアと二足のわらじで「新しいトキメキと癒し」を求めて飛び回っていました。現在は、フリーライターとして独立。まったりした静岡に移住しています。非日常感…
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(2025/2/16更新)
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