夜景100選に認定!木更津市「太田山公園きみさらずタワー」

夜景100選に認定!木更津市「太田山公園きみさらずタワー」

更新日:2017/03/24 12:07

木村 優光のプロフィール写真 木村 優光 和風景写真家、夜景愛好家
千葉県木更津市の市街地に位置する「太田山公園」には、「きみさらずタワー」と呼ばれる展望台があります。最上部へ上ると木更津市街はもとより、東京湾や都心、横浜などの街並みを見ることができます。標高72mの最上階は開放感も抜群で、特に日没後の眺めは最高!木更津市街へは都心や横浜からもアクアラインを利用すれば短時間でアクセスが可能ですので、レトロな木更津市街の街並み観光に併せて訪問してみよう!

JR内房線木更津駅からでも徒歩で行けてしまう?!

JR内房線木更津駅からでも徒歩で行けてしまう?!

写真:木村 優光

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木更津市街に位置する「太田山公園」は、JR内房線木更津駅からアクセスも比較的良い立地ですが、公園自体が丘陵状となっているため、園内へ入るには坂道を上る必要があります。徒歩の場合はややきついかもしれませんが、車ですとほんのわずかな間!

園内には駐車場があちこちにありますが、「きみさらずタワー」に行く場合は、園内西側の坂道の途中にある駐車場が便利です。車を停めて端の階段を上れば、変わった形の展望台が出迎えてくれますが、それこそが「きみさらずタワー」!早速上ってみましょう!

最上階からは360度の大パノラマを見ることができ、あまりの凄さに腰を抜かすほど!(高所恐怖症の方は注意)日中に見えていなかったものが日没後はよく見えるようになります。特に東京湾に浮かぶ船や、対岸の街並みなど!

街明かりが徐々に点き最高のクライマックスに!

「きみさらずタワー」からの眺めは日中もオススメですが、さらなるオススメと言えば日没30分後あたり!このくらいの時刻を見計らって、太陽が沈む前に現地に着くと良いでしょう。もしくは日中に訪問して、公園内でピクニック気分を味わうのもOK!

空の色が徐々に蒼色に変わり、黒に変わるまでの間、太陽が沈んだ西空はオレンジ色に染まります。刻一刻と空の色が変化していきますが、その中ではたくさんの人々が普段通りに生活していると思うと幸せな気分になります。徐々にくっきりとした形状を見せる富士山のシルエットも息をのむ美しさ!

街明かりが徐々に点き最高のクライマックスに!

写真:木村 優光

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街明かりが徐々に点き最高のクライマックスに!

写真:木村 優光

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視線を左側に移すと製鉄所をメインとした工場夜景、そしてその向こう側には東京湾と航行する大型船の姿、横浜や都心の街並みが素晴らしい組み合わせとして姿を現します。木更津市街の街夜景もそれらを盛り立ててくれます。

木更津の街と距離が近いため、目の前の県道を通行する車の音やJRなどの列車の走行音など、耳で感じる夜景とも言えます。見える夜景は大パノラマですが、郊外カラーも混じっているため、様々な要素を実感できますよ。

東京湾に浮かぶ海ほたると都心方面

「きみさらずタワー」からはやや距離はあるものの、夜間ですと都心方面は煌々たる夜景となって現れます。その中にはひときわ目立つ東京タワーや六本木ヒルズなど、都心を代表する高層ビルの姿も見ることができます。木更津から見る都心の夜景、意外と綺麗なんですよ。都心と富士山を同時に見ることができるため、お得感は半端ないです!

手前の木更津市街と神奈川県川崎市を結ぶアクアラインもよく見えます。夜間ですと東京湾を跨ぐような巨大な橋が都心を背景とした方角に浮かび上がります。橋の左側には東京湾に停泊している巨大豪華客船のようなものが見えますが、これこそが「海ほたる」と呼ばれるアクアライン唯一のパーキングエリア!ここから見ると「海ほたる」と名付けられた由来が納得できます。

なお、写真は300mmの超望遠レンズで撮ったものですが、同じようなアングルで撮る場合は、東京湾からの強風には十分注意!というのも、長時間露光中は望遠域が高くなればなるほど、風による振動ブレの影響を受けやすくなりますので、しっかりとした大型三脚で望むことをオススメしますよ。

東京湾に浮かぶ海ほたると都心方面

写真:木村 優光

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「きみさらずタワー」の全貌を公園内より見上げる!

「きみさらずタワー」はおおよそ3〜4階くらいの建物と同じくらいのレベルですが、屋内型ではありませんので、エレベーターのようなぜいたくなものはなく、無機質な金属製の手すりが設けられた階段とデッキのみ!ただし頑張ってタワーに上った達成感を味わえますので、開放感抜群の眺めを味わうことができますよ。

外観もおしゃれとはお世辞にも言えませんが、立派な展望台です。初めて訪問する場合は少し驚くかもしれませんが、夜間に見ると夜空から降り立ったUFOのような形に見えませんか?

なお、この「きみさらず」ですが、木更津市名と日本武尊と弟橘媛の悲恋伝説を合わせたもの。後者は日本武尊が房総から相模の国に海を渡ろうとすると、海が荒れだしたが、弟橘媛が海に入ると嵐は止んだ!しかし弟橘媛は嵐で命を落としたため肩を落とした日本武尊が木更津の地からなかなか離れられなかったことから、「君去らず」→「きみさらず」となりました。

「きみさらずタワー」の全貌を公園内より見上げる!

写真:木村 優光

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下の写真は夜間の園内を見下ろしたアングルですが、木々も多く木陰なども多いため、昼間はお弁当を広げてピクニック気分を味わうのもよし!写真のエリアのみならず、古民家や森林内の散策路などもあるため、木更津市街のちょっとした穴場かつオアシス的存在です。また桜の名所としても定評があります。

「きみさらずタワー」の全貌を公園内より見上げる!

写真:木村 優光

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頑張れば電車でもアクセスが可能!「太田山公園きみさらずタワー」

「太田山公園きみさらずタワー」はJR内房線の木更津駅からそれほど離れていないため、頑張れば木更津駅から徒歩でのアクセスも可能!駅からも東口を出て道路1本のみですので、道に迷うような複雑な道順はありません。

なお、木更津の街はいまだレトロな雰囲気が残る街並みで、こちらも必見!特に駅の西側は昭和色が濃い建物が数多く残っています。さらに木更津港、中之島公園など見どころも満載!1日を通して訪問をオススメするエリアです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2010/02/07−2010/07/17 訪問

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