まるで天空の橋!霧に浮かぶ愛媛「来島海峡大橋」がスゴイ

まるで天空の橋!霧に浮かぶ愛媛「来島海峡大橋」がスゴイ

更新日:2017/03/24 13:05

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
「天空の城」といえば、兵庫県の竹田城が有名ですね。早朝に発生する雲海のような朝霧に包まれた様子はよく知られています。そのようなところが、実は海にもあるんです。それが今回ご紹介する西瀬戸自動車道、愛称「しまなみ海道」の愛媛県「来島海峡大橋」です。ミルクを流したような朝霧のなかにそそり立つ橋の姿は一見の価値があります。

まずは来島海峡大橋の絶景スポット「糸山公園」へ行こう!

まずは来島海峡大橋の絶景スポット「糸山公園」へ行こう!

写真:モノホシ ダン

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西瀬戸自動車道こと「しまなみ海道」は、本州四国連絡道路の3つのルートのうちもっとも西にあり、本州側の広島県尾道市と四国側の愛媛県今治市を連絡しています。今回ご紹介する「来島海峡大橋」は、愛媛県の今治市から来島海峡をまたいで芸予諸島の大島を結ぶ、全長約4qの3連吊り橋です。

来島海峡大橋の展望スポットはいくつかありますが、その中でも今治の「糸山展望台」と大島の「亀老山展望台」は、絶対外すことのできない2大展望スポットです。写真は、糸山公園にある来島海峡展望館からの霧に浮かぶ来島海峡大橋。これだけでも思わず息を呑む光景です。

まずは来島海峡大橋の絶景スポット「糸山公園」へ行こう!

写真:モノホシ ダン

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糸山公園の来島海峡展望館から徒歩で数分のところにある糸山展望台から、写真のような光景を楽しんでください。2階建ての展望台からは、手に届くような至近距離で来島海峡大橋を見ることができます。糸山公園を訪れたなら、ぜひ展望台まで足を延ばしてしてみましょう。

来島海峡の霧の発生時期は毎年3月〜7月の間がもっとも多く、時間帯は日の出前の4時〜6時の間がピークとなります。あまり濃すぎて橋の主塔まですっぽり覆ってしまうことも。また、霧の消滅までの時間は春が一番長く午前11時ごろまで続くこともあります。気温の高くなる夏は比較的短時間で終わる傾向があります。

まずは来島海峡大橋の絶景スポット「糸山公園」へ行こう!

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糸山展望台からズームレンズで橋上を撮ってみましょう。行き交う車がミニチュアのように見えています。霧発生の仕組みは、南から暖かく湿った空気が流れ込こんだところに、瀬戸内海の低い水温で冷やされて広範囲に霧が発生するというもの。とくに来島海峡は潮流の複雑な流れがあり、海水がかき混ぜられることによって底辺の冷たい水が上昇して海面を冷却することで、濃霧が発生しやすい状況になっているといわれています。

霧の発生状況を知る手がかりは、JB本四高速のホームページの道路状況などである程度は把握することができます。「キリ速度制限50キロ」などの表示が出たら、遭遇する確率が高いといえます。ただ自然のことなので、行ってみたら晴れてしまっていたということもあります。

来島海峡大橋もうひとつの展望スポット「亀老山展望台」

来島海峡大橋もうひとつの展望スポット「亀老山展望台」

写真:モノホシ ダン

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愛媛県芸予諸島の大島にある標高約307mの亀老山展望台。写真はこの展望台から眺める、霧に浮かぶ来島海峡大橋です。ここからの眺めもまた絶景です。

広島県尾道市瀬戸田町出身の日本画家の平山郁夫氏。氏の出身地・瀬戸田町にある「平山郁夫美術館」の展示作品の中に、この亀老山展望台からの来島海峡大橋の風景が描かれたものがあります。併せて訪れれば作品に対する理解がよりいっそう深まってオススメです。

来島海峡大橋もうひとつの展望スポット「亀老山展望台」

写真:モノホシ ダン

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亀老山展望台からさらにズームして。来島海峡大橋を撮ってみましょう。海面を覆うミルク状の霧が、なにか特殊なフィルターでも使って撮影したかのような感じで面白いです。ほかにこの展望台は夕陽の名所でもあり、いろんな表情を見せてくれるビュースポットです。

また来島海峡大橋ではライトアップも実施されています。ライトアップの実施日はJB本四高速のホームページでご確認下さい。

来島海峡大橋もうひとつの展望スポット「亀老山展望台」

写真:モノホシ ダン

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亀老山展望台は、2020年に開催される2020年東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場のデザインを担当する建築家・隈健吾氏によって設計されたもの。景観に配慮した半地中式の構造で、JCD(一般社団法人日本環境デザイン協会)デザイン賞’95文化公共施設部門の最優秀賞を受賞しています。

来島海峡大橋とは

来島海峡大橋とは

写真:モノホシ ダン

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来島海峡大橋は1999年5月に約9年の歳月をかけて完成しました。西瀬戸自動車道の中でいちばん大きな橋で、世界初の三連吊り橋です。総延長約4qの内訳は、四国側から来島海峡第三大橋1570m、来島海峡第二大橋1515m、来島海峡第一大橋960mとなっています。来島第三・第二大橋の塔の高さは海面から184m、橋桁の高さは65mもあり大型船も楽々と通過できます。

また橋が架かる来島海峡は、鳴門海峡・関門海峡とならんで日本三大急潮のひとつに数えられます。潮流の速度は、最大時に10ノット(約19q)にもなります。

来島海峡大橋とは

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糸山公園では、愛媛県今治市出身の彫刻家である高階城太郎氏の『海へ』が展示されています。

来島海峡大橋とは

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来島海峡大橋の塔の形状・高さは、6本の塔頂を結んでひとつの滑らかな曲線を描くように、塔の高さを連続的に変化させたものです。また余談ですが、愛媛県今治市のゆるキャラ「バリィさん」の頭の王冠は、この来島海峡大橋をモチーフにしたものです。

まだある来島海峡大橋の展望台

いかがでしたでしようか。今回は霧に包まれる来島海峡大橋の魅力をご紹介しましたが、霧でなくても素晴らしい眺めがたのしめます。

来島海峡大橋の展望を楽しめるスポットは今回ご紹介した以外にもいくつかあります。まず、来島海峡サービスエリア。ここは西瀬戸自動車道にある唯一のサービスエリアで、展望台があり、しまなみ海道関連の資料を入手できます。

つづいて大角海浜公園。愛媛県最北端にある海浜公園で展望台からは遠く来島海峡大橋と斉灘(いつきなだ)を望むことができます。海水浴場やキャンプ場も併設されています。

さらに海山城展望公園。その昔、来島水軍の砦があったとされ、それにちなんで城の形をした展望台があります。展望台からは来島海峡大橋をはじめ360度のパノラマビューを楽しむことができます。これらの展望台を訪れて、来島海峡大橋の展望を堪能する旅というもの楽しいですよ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/05/17 訪問

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