渋温泉の大きな魅力は温泉街の雰囲気。石畳の道沿いに木造りの旅館が軒を連ね、そこを浴衣の宿泊客が行きかう様は風情に溢れています。夜になると電灯に照らされてロマンチックな雰囲気になるのもまた一興。横湯川沿いに温泉宿が連なる渋温泉では、澄んだ川に遠くアルプスを望む晴れやかな景色も望めます。
温泉街には宿泊客なら自由に回れる9つの外湯のほか、土産店や食事処などが充実しているので、道歩きが楽しいです。
そんな雰囲気のよい温泉街の一角にあり、昔ながらの温かみを大切にしているのが「白銀屋旅館」。木製の階段や廊下、靴入れなど、大正時代からの建築を守った館内のどこにいても木のぬくもりが感じられ、伝統を感じさせる趣があります。
伝統的な木造建築ですが、館内は共同のトイレを含め清潔に保たれ、ロビーではWi-Fiも完備されているので快適。客室は8部屋と規模は大きくはありませんが、その分冬場でも廊下に電気ストーブがたかれているなど、きめ細やかなサービスが感じられます。
「白銀屋旅館」のお食事では地元・信州の郷土の味が楽しめ、正統派な味付けの豪華かつ十分な量の料理がいただけます。特質すべきは女将さんが手作りした食前酒。季節によって梅酒、ブルーベリー酒など、果物生産が盛んな信州ならではの果実酒が飲めるのが楽しいです。その他にも蕎麦や釜飯といった郷土に根付いた料理が並び、事前予約をすれば岩魚や桜肉もいただけます。また、信州の地酒も追加メニューに用意されています。
渋温泉で楽しみなのが「九湯めぐり(厄除巡浴外湯めぐり)」。宿泊者は、源泉・泉質、湯小屋の雰囲気や温度が異なる9つある外湯を自由に回ることができます。9つの外湯を巡るのには、「苦(九)労を洗い流す」という隠れた意味もあります。外湯を周りながら専用の手ぬぐいにスタンプを押していき、9つ巡った後に温泉街を登りきったところにある「渋高薬師」を参詣して印受すれば満願成就するといわれているので、体力のある人は9つすべての外湯を周ってみてはいかがでしょうか。
外湯めぐりが有名な渋温泉ですが、「白銀屋旅館」にもしっかり源泉かけ流しの温泉が備わっています。有名な「九番湯」こと渋大湯はにごり湯ですが、こちらは無色透明なお湯。「ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉」という泉質でよく温まり、傷が気になる人には特にオススメなお湯です。宿のサイズにあった適度な大きさの浴槽にお湯が絶えず注がれているので、お湯の回転も早く、常に新しいお湯が楽しめます。
また、こちらのお風呂は24時間入れるのが嬉しいところ。外湯は22時までなので、外湯巡りや温泉街の散策を終えてからじっくりと温まることができます。
渋温泉は近年外国人観光客にも人気なスポット。渋温泉から車で15分ほどの地獄谷野猿公苑では名物「猿が入る温泉」を見ることが出来ます。外国人観光客の比率が高い観光地ですが、野生の猿が温泉でじっくり温まる光景は日本でも珍しいので、渋温泉に訪れの際には足を延ばしてみるのも一興です。また、冬は志賀高原方面のスキー場へも行きやすく、スキーヤーの方の拠点にも便利です。
純和風の建物と郷土・信州の味、24時間楽しめる源泉かけ流しの温泉が魅力の「白銀屋旅館」。ご家族で経営されている旅館ということもあり、暖かな雰囲気で親切なサービスをしていただけます。外湯めぐりや雰囲気の良い温泉街の散策ができる渋温泉はもちろん、近年外国人観光客が押し寄せる地獄谷や志賀高原などのスキー場へもアクセスも良好なので、温泉巡りや観光の拠点など様々なシーンにオススメです。
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(2025/1/15更新)
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