500の灯籠が並ぶ墓所は必見。山口県・萩「東光寺」

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500の灯籠が並ぶ墓所は必見。山口県・萩「東光寺」

500の灯籠が並ぶ墓所は必見。山口県・萩「東光寺」

更新日:2017/03/25 17:20

やまざき にんふぇあのプロフィール写真 やまざき にんふぇあ 一人旅ブロガー

山口県の萩は、1604年に毛利輝元が萩城を建てて以来城下町として栄えました。さらに江戸時代末期には松下村塾が開かれ、初代内閣総理大臣伊藤博文を始め多くの偉人が育った場所でもあります。そんな萩にある東光寺は、1691年に毛利吉就により建てられた黄檗宗の寺です。敷地の奥には萩を治めた毛利家が眠る墓所もあります。

今回は、萩の歴史を語る上では決して外せない東光寺を紹介します。

ベンガラの赤が映える総門

ベンガラの赤が映える総門

写真:やまざき にんふぇあ

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東光寺の入り口となる総門。ベンガラがぬられているため赤い色をしており、慧極(江戸時代前期の黄檗宗の僧侶)の書いた額が下げられています。

ベンガラの赤が映える総門

写真:やまざき にんふぇあ

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「護国山」と書かれている額には「元禄癸酉六年孟春吉日」(1693年)と年期が記されており、東光寺創建から間もなく書かれたことが分かります。門自体もその頃に建てられたとされ、国の重要文化財に指定されています。

国指定重要文化財の巨大な三門

国指定重要文化財の巨大な三門

写真:やまざき にんふぇあ

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総門を抜けると、前方に巨大な三門が見えてきます。この門は1812年に完成し、国指定重要文化財に指定されています。三間三戸二階二重門(柱間と戸口が3つあり屋根が上層と下層にある門)で、渡された桁の長さは11.6メートルという威風堂々とした門です。

ここも国指定重要文化財。1698年竣工の大雄宝殿

ここも国指定重要文化財。1698年竣工の大雄宝殿

写真:やまざき にんふぇあ

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三門を抜けると見えてくるのが大雄宝殿です(黄檗宗では本堂を大雄宝殿と呼びます。中国、韓国では今でも本堂のことをこう呼び、ベトナムでもこの名称が使われることがあります)。ここには毛利吉就の妻・長寿院の寄付によって、釈迦如来、脇士迦葉尊者、阿難尊者が祀られています。

木造の巨大な魚の正体とは?

木造の巨大な魚の正体とは?

写真:やまざき にんふぇあ

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境内で一際目立つ、つり下げられた巨大な魚の彫刻。これは開ばん(※かいばん、魚板とも)と呼ばれる木魚の原型です。現在の木魚は魚を象っていると一目では分かりませんが、この開ばんは極めて写実的な魚の形をしています。

魚を象った理由は諸説ありますが、有名なものとしては、「目を閉じない魚のようになまけず修行にはげむように(たたくことによる眠気覚まし)」という説が挙げられます。

余談ですが、この開ばんが今でも見られる他の場所としては、同じく黄檗宗の萬福寺(京都府宇治市)があります。元々木魚を本格的に使い始めたのが黄檗宗開祖の隠元隆gであり、木魚と黄檗宗は切っても切れない関係であることが分かります。

※開ばんの「ばん」は、きへんに邦

石灯籠の並ぶ神秘的な空間。毛利家墓所

石灯籠の並ぶ神秘的な空間。毛利家墓所

写真:やまざき にんふぇあ

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毛利家墓所の奥には、毛利家一族の萩藩三代藩主毛利吉就から十一代藩主毛利斉元までの奇数代の藩主と、その夫人の墓があります。両脇にあるのは彼らの子や孫、側室、侍女の墓です。

石灯籠の並ぶ神秘的な空間。毛利家墓所

写真:やまざき にんふぇあ

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墓所には500を越える石灯籠が左右対称に並んでいます。これは毛利家の家臣が寄進したもので、仕えていた藩主とその夫人の法名、そして寄進者名が刻まれています。

また、寺の中にも関わらず鳥居があるのは神仏習合の名残であり、ここが毛利家の眠る神聖な空間であることを示す意図があるといわれます。周囲が森におおわれ静まり返った空間に並ぶ石灯籠からは、かつて萩を納めた毛利家と、彼らを取りまく人々の息づかいが感じられる気がします。

萩は毛利家から始まったといっても過言ではない?

吉田松陰や伊藤博文など、日本を変えた偉人たちを多く輩出した萩。ですが、萩が繁栄したのは萩城を建てて城下町を築いた毛利輝元とその子孫のおかげといっても過言ではありません。

萩を訪れた際は、ぜひ萩の繁栄のきっかけとなった毛利家一族の眠る東光寺に訪ねてみてくださいね。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/04 訪問

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