提供元:無料写真素材 写真AC
https://www.photo-ac.com/大阪には特徴的なビルや建築物が多く、有名なものでいえば「大阪丸ビル」や空中庭園のある「梅田スカイビル」、そして大阪のシンボル的な「通天閣」などが大阪のランドマークとして知られています。
そんな大阪を代表するランドマークたちと肩を並べる程に有名な、そして珍百景スポットとして知られるちょっと変わったビルがあります。
写真:bow
地図を見るその珍なる光景の正体とはこのビル!JR大阪駅から徒歩10分程の場所にある「TKPゲートタワービル」は地下1階から地上16階まで全てが貸会議室という「TKPガーデンシティ梅田」を運営しているビル。一見なんの変哲もない高層ビルに見えますが、実はこのビルが他では見られない「なんじゃこりゃー!」な光景を生み出しているのです。
写真:bow
地図を見る「阪神高速道路」は大阪市内や京阪神を広範囲に結ぶ都市高速。この「TKPゲートタワービル」にも隣接するように阪神高速が走っています。しかしよく見ると隣接する、だけではないのです。ビルの真ん中に高速道路が走っているのです!
写真:bow
地図を見るにわかには信じがたい光景なのですが、角度を変えて見ると完全にビルの真ん中を高速道路が貫いているのをご確認いただけるかと思います。その姿、圧倒的違和感っ・・・!
写真:bow
地図を見るなぜこのような姿になったかというと、この土地の所有者がビルを建てようとした時期と阪神高速の建設の計画の時期がダブってしまったため。両者がまったく譲らなかったため交渉が難航、ビルは予定通りの場所に建設、その中を高速道路が通るという形が落としどころになったため現在のような姿になったそうです。
ちなみに形としてこのビルの5F〜7Fに阪神高速がテナントとして入居しているのだとか。ビルの一角を借りている高速道路など、日本では他にありえません。そんな観点からしても、ここは珍スポットなのです。
写真:bow
地図を見る「TKPゲートタワービル」を貫いてしまっているという問題の高速道路は阪神高速11号池田線。池田方面から大阪中心部へと向かって走っているとその光景に出合えるのです。
写真:bow
地図を見る阪神高速11号池田線「梅田」出口が見えてくると同時に見えてくるのが「TKPゲートタワービル」なのですが、ビルのど真ん中に穴が開いています!その穴を通らずして梅田出口へは行けず!やはり道路上から見ても結果は同じ、ビルの中を道路が貫通していたのでした。
梅田は大阪の中心だけあり、この出口を利用する車は非常に多数。あまりにも日常的に使われすぎている珍百景スポットなのです。
動画:bow
実際に阪神高速池田線を走った動画もご覧いただきましょう。池田方面から大阪中心部方面へと走り、梅田出口で高速から離脱する走行動画です。
梅田出口の手前、福島出口を過ぎてしばらくするとニョキッと高い「TKPゲートタワービル」が見えてきてます。そしてポッカリと口を開けた梅田出口へと吸い込まれるように入っていきます。通過時間はほんの一瞬ですが、実際に通る感覚はなんとも不思議な感じ。なんでこんなことになったんだろう!?と改めて考えてしまいますね。
提供元:無料写真素材 写真AC
https://www.photo-ac.com/梅田スカイビルから見た「TKPゲートタワービル」はまるで未来都市的な感じで、スタイリッシュですらあります。その珍しさから海外メディアの取材も相次いでおり、日本だけでなく世界的にも有名なビルにもなってしまっているのです。しかし、大阪のビルはここ以外にもいろんな形で高速道路と結びついています。
写真:bow
地図を見る2017年4月に誕生した、超高層ツインタワーの「フェスティバルシティ」は大阪の新たなランドマークとして早くも大きな注目を集めています。その西棟にあたる「中之島フェスティバルタワーウエスト」は旧朝日新聞ビルを取り壊し、建て直したもの。
実は旧朝日新聞ビル時代にはビルの西側部分に高速道路を乗っけた状態で建っていたのです!過去に社屋の拡張計画を立てた際、同じ場所に道路が通る計画が重なっていたそう。その際に大阪市が提案したのは「社屋の上に無償で道路を通すのであれば土地を売る」という仰天の内容だったのです。それゆえに、旧朝日新聞ビルは高速道路を支える構造で建てられていたのです。
写真:bow
地図を見る現在の「フェスティバルタワー・ウエスト」でも阪神高速を支えるという状態は続いています。阪神高速を支える部分は駐車場などで利用されていますが、やはり敷地の上を高速道路が通っていることには変わりはありません。”仕事”を引き継いだリニューアルだったのです。
合理主義とされる大阪ならではなのでしょうか、高速道路一つにしても他にもこういった変わった空間利用法は散見され、それぞれ実にユニークな経緯があることが知られているのです。
「TKPゲートタワービル」は公式サイトでも『阪神高速道路がビル内を通っているビルです』と茶目っ気たっぷりに自己紹介をしています。大阪で貸会議室を探しているならば、貫通した高速道路を眺められるビルを選んでみては!?
そして街に溶け込んでしまっているような珍しい光景、大阪にはまだまだ他にもあるので探してみてはいかがでしょうか?
※記事では便宜上「高速道路」という表記をしておりますが「阪神高速」は民間企業であり、本来の国有「高速道路」は建物を通過できないことになっております。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/3/29更新)
- 広告 -