「かわせみ やませみ」熊本にヒノキ香る美しい特急登場!

「かわせみ やませみ」熊本にヒノキ香る美しい特急登場!

更新日:2017/05/09 10:44

天草野 黒猫のプロフィール写真 天草野 黒猫 元バックパッカー
九州には独特なD&S列車が多く列車旅には魅力的な地域です。特に熊本駅と人吉駅の間は「SL人吉」も走る注目の路線。その区間に特急「かわせみ やませみ」が登場しました!深く輝く青と緑を基調にした車体、木材が多く使われた内装は美しく繊細。隅々まで心配りのいきとどいた車内で、球磨焼酎をかたむければ、心もさながら鳥のよう。さあ!新しいD&S列車で旅に出ましょう!(D&S列車=デザインとストーリーのある列車)

特急「かわせみ やませみ」!熊本から人吉を飛ぶがごとく疾走

特急「かわせみ やませみ」!熊本から人吉を飛ぶがごとく疾走

写真:天草野 黒猫

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2017年3月4日から新D&S列車「かわせみ やませみ」が登場しました!D&S列車、聞きなれない言葉ですがデザイン&ストーリー列車の略。JR九州の観光列車はそれぞれにデザインだけでなく、運行する地域に基づくストーリーも大切に作られており「デザインと物語のある列車」D&S列車と呼ばれています。

新D&S列車「かわせみ やませみ」は熊本駅を出発し、八代駅から人吉駅を結ぶ肥薩線(川線)を疾走します。山あり、川ありのこの路線は昔は行き来も困難だったルートです。それだけに自然がいっぱい!山あいを縫うように、球磨川に沿うように走る車窓は見所満載。そんな「かわせみ やませみ」の魅力をご紹介します。

特急「かわせみ やませみ」!熊本から人吉を飛ぶがごとく疾走

写真:天草野 黒猫

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「かわせみ やませみ」は翡翠と山翡翠の鳥の名前からつけられています。この沿線を自由に飛び回る翡翠、山翡翠をイメージしてつけられた名前です。そのため、車体の色や内装もそれぞれ2羽の鳥を思いおこさせる色。1号車「かわせみ」は青を基調にした落ち着いた色。2号車「やませみ」は山を思わせる緑が基調。どちらも列車なのに自然の中にいるようなくつろげる車内です。

これが特急!?ラウンジのような車内

これが特急!?ラウンジのような車内

写真:天草野 黒猫

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車内に入ると、木を基調にして色も木々の緑を思わせる落ち着いた内装です。水戸岡鋭治さんデザインのD&S列車。豪華さの中にすみずみまで行き届いたこだわりのある繊細な内装です。

これが特急!?ラウンジのような車内

写真:天草野 黒猫

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「かわせみ やませみ」には球磨川の絶景を望むことができるカウンター席があります!景色をじっくり見たい方におすすめです。次々とかわっていく景色に車窓はまるで絵画のよう。写真が好きな方も思う存分撮影できます。また、4人かけのテーブル席もあり。グループで旅をする場合にはテーブル席がおすすめ!

これが特急!?ラウンジのような車内

写真:天草野 黒猫

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こちらは1号車「かわせみ」の展望コーナーです。美しい山々、そして雄大な球磨川沿いを走る「かわせみ やませみ」の見所は景色。双眼鏡も設置されているこのコーナー。運がよければ、川沿いを自由に飛び回る翡翠や山翡翠に出会えるかも!双眼鏡をのぞきながら童心にかえって探してみませんか?

もはや列車を超えている!「かわせみ やませみ」の見所

もはや列車を超えている!「かわせみ やませみ」の見所

写真:天草野 黒猫

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このショーケースのコーナー。ここだけ見ているとまさか列車の中とは思えない美しさです。人吉といえば球磨焼酎!種類も豊富で様々な蔵元からおいしい焼酎が製造されています。ショーケースの中には、その他にも沿線の八代、球磨村、人吉の特産品がずらり。見ているだけで、旅の期待がふくらみますね。

もはや列車を超えている!「かわせみ やませみ」の見所

写真:天草野 黒猫

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1号車にはバーのようなサービスカウンターが用意されています。ここでは球磨焼酎酒造組合の焼酎のPRなどが不定期に行われる予定です。ここに焼酎のボトルが並ぶ姿。みて、飲んでみたいですよね!地元でも手に入りにくい貴重な古酒などの特別販売をしています。(実施日はJR九州のホームページ特急「かわせみ やませみ」ページの新着情報で確認を)焼酎に興味がなかった方も意外と好きになれるかも。

もはや列車を超えている!「かわせみ やませみ」の見所

写真:天草野 黒猫

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家族で楽しめるように、子供用の座席も用意されています。カラフルなかわいらしい座席。そこにしっかりシートベルトの装備。子供用のシートにはゆれた時につかまれる所もあります。はしゃぎまわる子供達の安全もしっかり考えられたデザインです。家族旅行にぴったりですね!

「かわせみ やませみ」の魅力的な車内販売品

「かわせみ やませみ」の魅力的な車内販売品

写真:天草野 黒猫

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列車旅の楽しみ!流れる車窓を見ながらおいしいものをいただくことですよね!「かわせみ やませみ」は車内販売も充実しています。

まず「かわせみ やませみ」車内限定のお弁当、「球磨の四季彩弁当と郷土料理つぼん汁のセット」!テーマは地元でとれた旬の食材で作るおばちゃん達の愛情弁当です。球磨川でとれた鮎の甘露煮は骨までほろほろ。地元のお米でにぎられた3種類の違った味のおむすびや煮しめなど。人吉球磨地方に伝わる郷土料理、「つぼん汁」は祭りや祝い事に作られてきた野菜たっぷりのお汁です。うきうきと車内でお弁当のふたをあけてみませんか?(※土日祝日のみ。2号より数量限定販売)

「かわせみ やませみ」の魅力的な車内販売品

提供元:九州旅客鉄道株式会社

「かわせみ やませみ」独自の車内販売。それは人吉名産の球磨焼酎に合う酒の肴「くまの宝箱セット」です。球磨焼酎の味にもまけない、鹿肉の燻製やソーセージなどの人気のジビエ料理にきくらげの佃煮。球磨焼酎でフランベしたとりのもろみ焼きも入っています。焼酎付きで1,100円(単品800円)。焼酎が選べるのもうれしい。おなかいっぱいな時はこのおつまみセットがおすすめです!(※土日祝日のみ。2号より数量限定販売。値段は2017年4月現在の料金)

「かわせみ やませみ」の魅力的な車内販売品

提供元:九州旅客鉄道株式会社

ちょっと甘い物が欲しいとき。「くまのスイーツボックス」も用意されています。人吉球磨地方はフルーツもおいしい地域。このボックスは四季ごとに旬の食材で作られるケーキ2種類がセット。地元食材と旬にこだわったスイーツで少しサイズも小さめに作られています。お友達と家族と1つずつわけていかがですか?その他、和三盆のクッキーやばんぺいゆサイダーなど客室乗務員オススメの商品も販売中です。(※スイーツボックスは土日祝日のみ。2号より数量限定販売)

終点「人吉駅」も見どころ満載!

終点「人吉駅」も見どころ満載!

写真:天草野 黒猫

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到着駅の「人吉駅」には駅の横に「人吉鉄道ミュージアムMOZOCA(もぞか)ステーション868」もあります!雨の日でも人吉駅と隣接しているので観光しやすい場所。家族旅行の方には休憩しながら子供達を遊ばせることができるのでお勧めです!

終点「人吉駅」も見どころ満載!

写真:天草野 黒猫

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人吉駅の観光案内所も楽しい場所!人吉はアニメ好きの方には「夏目友人帳」の聖地として有名な場所です。そのため観光案内所にも作者の緑川ゆきさんのサイン入りニャンコ先生が!お好きな方には必見の立ち寄り場所です。

移動中もこんなに楽しめる。D&S列車はいい!

熊本から人吉間を約1時間半で結ぶ新D&S列車「かわせみ やませみ」いかがでしたか?単なる移動手段を超えている「かわせみ やませみ」。車内が思い出を作る場所、移動時間を忘れさせる観光スポットとなっています。

それだけに人気のこの列車。毎日3往復する「かわせみ やませみ」は既に大人気です。しかし、もし満席でもあきらめてはいけません。D&S列車は早めに予約をとられる方も多く、キャンセルがでることもよくあるのです。特に直前はキャンセルが出やすいためJR九州の予約サイトをこまめにチェックする事がポイント。

座席を指定する場合、左右どちらでも球磨川を見ることはできます。熊本からだとどちらかといえば進行方向左側(八代〜鎌瀬まで右側、鎌瀬〜那良口までが左側)が川沿いを多く走り、人吉からだと逆になります。すてきな思い出作りに行きませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/24−2017/03/25 訪問

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