ドイツ・世界最大規模のアートの祭典「ドクメンタ14」が2017年夏に開催!

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ドイツ・世界最大規模のアートの祭典「ドクメンタ14」が2017年夏に開催!

ドイツ・世界最大規模のアートの祭典「ドクメンタ14」が2017年夏に開催!

更新日:2017/04/01 12:09

望月 彩史のプロフィール写真 望月 彩史 文学修士(西洋美術史)、ライター

ドイツ中部の都市カッセルで5年に一度開かれる現代アートの大イベント「ドクメンタ」。日本ではあまり馴染みがないかも知れませんが、2012年の前回は会期中に90万人以上が訪れるなど、ヴェネツィア・ビエンナーレと並ぶとも言われる世界的に有名なアートの祭典です。今回行かないと次は5年後・・・。14回目に当たる2017年の開催期間は6月10日から9月17日なので、夏休みの海外旅行にもお勧めです。

「ドクメンタ」とは

「ドクメンタ」とは

写真:望月 彩史

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ドクメンタ(documenta)のメイン会場となるのは、写真のフリデリチアヌム美術館。会期は毎回6月から9月の100日間で、そのため「100日間の美術館」とも称されます。その始まりは1955年、カッセルの芸術家・建築家であったアーノルト・ボーデ主導で、第二次世界大戦中ナチスによって「退廃芸術」として弾圧されていたピカソやマティスなどの前衛美術を再評価するために開催されました。

以来最初は4年に一度、その後は5年に一度、現代の作家の作品が展示される大規模なアートイベントとして、世界の注目を集めています。数年ごとに開催されるアートイベントとして代表的なヴェネツィア・ビエンナーレでは、国ごとに選出された作家の作品が賞を競うという、さながらアートのオリンピックのような形式。それに対し、ドクメンタでは毎回一人のアート・ディレクターが中心となってテーマに沿った作品が展示されるのが特徴です。そのため国ごとの政治的思惑に左右されたり、商業主義に陥ったりしにくく、純粋に現代美術の動向を楽しめる場として高く評価されています。

「ドクメンタ」とは

写真:望月 彩史

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過去のドクメンタの作品の一部も、町の各地に残されています。フリデリチアヌム美術館の屋根の一角にあるこちらの彫刻は、1992年の「ドクメンタ9」のために作られたドイツ人アーティスト、トーマス・シュッテによる《異邦人たち》。また、1枚目の写真の、美術館の前に立っている2本の木は、1982年の「ドクメンタ7」で、20世紀後半を代表するドイツ人アーティストの一人ヨーゼフ・ボイスの《都市緑化 7000本の樫の木プロジェクト》によって植えられたものの一部です。

これらの作品は、この町の戦後がまさにドクメンタと共に歩んできたことを物語っているのです。

市内に広がるドクメンタの会場

市内に広がるドクメンタの会場

写真:望月 彩史

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ドクメンタの会場は、フリデリチアヌム美術館に留まりません。市内の複数の場所が毎回会場として選ばれます。14回目の今回、記事執筆時点ではまだ公表されていませんが、市内の博物館や美術館はよく会場として使われます。写真は2012年の第13回で会場となったオットネウム自然史博物館です。

市内に広がるドクメンタの会場

写真:望月 彩史

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屋外展示場所として選ばれることが多いのが、こちらのフリデリチアヌム美術館の近くに広がる森のようなカールスアウエ公園。

写真はイタリア人アーティスト、ジュゼッペ・ペノーネの作品《石の思想》。前回2012年の「ドクメンタ13」のために作られましたが、会期終了後も公園内に常設されており、現在でも見ることができます。

市内に広がるドクメンタの会場

写真:望月 彩史

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2012年の「ドクメンタ13」ではカッセル中央駅も展示会場の一部として使われました。今回の会場が気になる人は事前に公式サイトでチェックして行くのもいいでしょう。しかし、調べずに直接会場に行っても、チケットブースで地図などの情報を貰えるのでご心配なく。

足を延ばして世界遺産「ヴィルヘルムスヘーエ公園」を見に行こう!

足を延ばして世界遺産「ヴィルヘルムスヘーエ公園」を見に行こう!

写真:望月 彩史

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カッセルまで来たら、ドクメンタだけではなく足を延ばして、郊外に広がるヴィルヘルムスヘーエ公園まで訪れるのがお勧めです。標高500メートルほど、ヨーロッパ最大規模の丘陵型の公園で、17世紀末からヘッセン=カッセル方伯によって整備され始めました。人口の滝、洞窟や噴水などがあり、2013年には世界遺産に登録されました。

中でも丘の上から麓の池まで、75万リットルもの水が1時間以上かけて流れ落ちる「水の芸術」を見に、世界各地から観光客が訪れます。水は、頂上に作られた池をスタート、この写真に写った階段状の滝を流れ落ち、公園中を回って麓の池で52メートルもの高さに吹きあがります。

足を延ばして世界遺産「ヴィルヘルムスヘーエ公園」を見に行こう!

写真:望月 彩史

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こちらは丘の頂上の建物の上に立つヘラクレス像です。高さは8メートル以上、18世紀に作られました。この像の足元の池から「水の芸術」はスタートします。

「水の芸術」を見ることができるのは、毎年5月1日から10月3日の水・日・祝日。14時半にスタートし、15時45分頃に麓の池に流れ落ちます。また、6月から9月の第一土曜日の夜にはライトアップも行われます。

足を延ばして世界遺産「ヴィルヘルムスヘーエ公園」を見に行こう!

写真:望月 彩史

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ヘラクレス像の足元の塔に上れば、足元に広がるのはこんな絶景!といっても軽い山登りの後なので、塔に上るのは疲れるかも知れません。心配な方は、頂上近くまでのバスの利用がお勧め。駐車場もありますが、「水の芸術」が行われる時には満車となっている可能性もあるので注意しましょう。

写真の真ん中に小さく写っている建物が見えるでしょうか?こちらは公園の入口にあるヴィルヘルムスヘーエ城で、現在は美術館として使われています。17世紀のベルギー・オランダ美術を中心に、中世以来のヨーロッパのオールドマスターたちの作品が数多く展示されているので、美術好きの方は世界遺産だけではなくこちらも訪れることをお忘れなく!

2017年の夏はドイツ・カッセルの「ドクメンタ14」へ!

いかがでしたか?ドクメンタはアート好きの人は勿論、一般の観光客でも気軽に楽しめるイベントです。チケットは1日券、2日券、期間中有効な券、夜間券などがあるので、自分の関心の程度などによって選びましょう。

大規模なイベントなので、全部の作品を見ようと思ったら3日かそれ以上はかかると考えた方がいいでしょう。逆にちょっとだけ雰囲気を楽しみたいという人は、午前中にドクメンタを見て、午後はヴィルヘルムスヘーエ公園へ向かうなども可能かもしれません。ただし、郊外の山の上なので、噴水ショーを見たい場合は十分な時間の余裕を持って行くことをお勧めします。

また、今回の「ドクメンタ14」は、4月8日から7月16日までギリシャのアテネでも開催されます。カッセルと内容は異なりますが、ゴールデンウイークなどにギリシャ旅行を予定されている方は、こちらもチェックしたらいかがでしょうか。

「ドクメンタ14」開催期間:2017年6月10日〜9月17日

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/07/17−2012/07/19 訪問

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