写真:トラベルjp 編集部
地図を見る日本刀を擬人化した大人気ブラウザゲーム『刀剣乱舞』。そのキャラクター達が日常を過ごすのが、"本丸"と呼ばれる、ユーザー個々のマイページです。Twitter上などで「うちの本丸にしたい……!」と話題になっていた、まさに!な風景が広がるこの場所。気にはなっていたけど、実際にどこにあるかは知らないという人も多いはず。
提供元:株式会社島原観光ビューロー
http://shimabaraonsen.com/実はこの場所、長崎県島原市にある「四明荘」という場所。江戸時代まで城下町として栄えていた島原の中でも、最も風光明媚といっても過言ではないスポット。まさに"本丸"のような風景とは、ここのことだったのです!
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地図を見るこうして見てみると、まさに画面の中の世界のような気さえしてしまいますが、こちらの四明荘は誰でも足を運ぶことが可能。訪れると、名物女将が湧水と四明荘のお話を聞かせてくれる他、島原の美味しい水で淹れたお茶もいただくことができるんです。
友人同士の日帰り旅行で島原を訪れたと言う女子大生の皆さんも、「島原がこんな綺麗なところだとは思ってなかった。また来たい!」と絶賛。
こんな浮世離れした雰囲気を手軽に感じられるのは、この島原ならでは!
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地図を見る浮世離れした風景に、画面の中から出てきたようなコスプレイヤーさんの姿……。実はこれらの写真はすべて、長崎県島原市が開催した「島原コスプレの乱」の模様。
2017/3/26(日)に開かれたイベントでは、約100人以上のコスプレイヤーさんが集結し、その風情ある町並みをバックに思い思いの撮影を楽しんでいました。
「こういう風情ある風景の中で撮影できると、すごくテンション上がります! (ロケ地として写真が撮れるのは)だいたい新しい現代風な建物ばかりですからね……。今回ロケ地として開放されて嬉しい!」と、笑顔で語ってくれたのは、和装がメインの刀剣乱舞のレイヤーさん。コスプレだけでなく、着物や和服を着て歩いても心躍りそうですね。
そもそも島原とは、長崎県の島原半島に位置する、遠い昔の火山の噴火によって形成された地。世界ジオパークの一つに登録されている、大地と海の恵みをダイレクトに感じられる町なんです。
また「島原の乱」や「島原・天草一揆」という名称も、学生時代に歴史の教科書で目にしたことがある人も多いはず。江戸時代初期、悪政に反抗するべく、島原半島と天草諸島のキリシタン農民が中心となっておこした一揆のことを指します。盟主となった天草四郎の名は、日本史の中でも有名ですね。
さらに島原は"湧水の町"としても名高く、町の周囲に峰を連ねる雲仙山系などの豊かな自然に涵養された地下水が、湧水として市内の至るところから湧き出ています。先程ご紹介した「四明荘」の池にも湧水が流れており、なんと1日に約3000トンもの清水が流れているのだそう。
島原は、深い歴史と豊かな自然から成る土地なんですね。
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地図を見るそんな見どころ満載の島原で行われた今回のコスプレイベント。ロケ地として開放された、島原の観光スポットとコスプレイヤーさん達の麗しい姿をご紹介!
まずは島原市のシンボルである島原城と、『薄桜鬼』から洋装をまとった斎藤一。
バックに見えるのは、島原のシンボルとしてそびえる島原城。別名を「森岳城」や「高来城」といい、青空に映える白い天守閣が印象的です。肥前日野江藩初代藩主の松倉重政によって築かれた城で、1624年(寛永元年)に完成しました。現在に遺る城は、昭和35年から始まった復元によるもの。
今では観光スポットとなっており、内部は島原の歴史を知ることができる資料館や展示室として一般公開されています。また、天守閣からは雄大な雲仙山系や眉山、有明海を望むことができ、島原の恵まれた自然を目の当たりにすることができます。
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地図を見る刀剣乱舞から、加州清光と大和守安定の日常を切り取ったようなワンショット。出陣前のほのぼのとした時間が、まさにそこに流れているかのよう……。二人のコンビネーションに花丸!
島原には冒頭の四明荘だけでなく、こんな"本丸"らしい風景がたくさんあるので、審神者の皆さんは自分のお気に入りの本丸を探しに行くなんてのもアリ!?
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地図を見るそんな"本丸"らしい風景と、タイムスリップしたかのような時間を味わえるのが、ここ「島原武家屋敷街」。城下町であった島原。江戸時代に島原藩士が居住していたのが、当時「鉄砲町」と呼ばれていた地区です。その鉄砲町の一部が保存地区として、今も尚当時の面影を残したまま、訪れた人々を迎えてくれるのです。武家屋敷街には古い家屋を利用した雑貨屋さんや甘味処などもあるので、散策の合間に見て回るのも◎
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地図を見る「湧水の町」としても名高い島原らしく、道の中央には澄んだ清々しい水が流れ、そのせせらぎと反射する陽光が、さらに風情をかきたててくれます。また「鯉が泳ぐまち」とも呼ばれており、市内の水路では鯉が優雅に泳ぐ姿を見ることも可能。島原と湧水の深い関係が、町を歩くだけで身近に感じられちゃいます。
そしてその恵みは景観だけにとどまらず、観光の楽しみの一つ、グルメにも嬉しい恩恵を……!
島原の水でしか作り得ない、まさにこの地だけのグルメがこの「かんざらし」。白玉粉で作った小さなお団子を、年間を通して16度に保たれている「島原の湧水」で冷やすことで実現する、舌触りの良い食感と喉越しの良さが人気のスイーツです。このお団子と特製の蜜が奏でるハーモニーが、なんとも絶妙! 白玉粉自体も、この島原の湧水にあわせて独自の配合で作られているのだとか。16度以下だと団子は固くなってしまい、逆に16度以上だとゆるくなってしまうため、島原でしか作ることができない名物なんです。
今回のイベントに訪れていたレイヤーさん達からも人気で、レイヤーさん扮するキャラクター達が頬を緩めながらかんざらしを食べている姿には、なんだかほっこり。
島原を訪れると、町の料理屋などのお品書きでよく目にすることになるのが、こちらの「具雑煮」という郷土料理。日常食ではないものの、正月や祭礼の場などでよく食べられる、地元の人たちにとって身近な料理です。
起源は「島原の乱」にまで遡り、戦中、原城に籠城した兵や農民たちが、兵糧として蓄えた餅や様々な材料から雑煮を作ったことが起源なんだとか(諸説あります)。たっぷりと出汁のとれたすまし汁に、たくさんの具が入ったこの料理を食べれば、身体もポカポカに。町歩きで小腹が空いた時なんかにも、もってこいの郷土料理ですね。
その他にも、「ろくべえ」というさつま芋粉を使ったうどんのような麺料理をはじめ、綺麗な水の恵みをふんだんに受けた、そうめんやコーヒーなんかも、楽しむことができますよ!
今回取り上げた「島原コスプレの乱」をはじめ、島原城をバックにラグジュアリーな時間を過ごすことができるグランピング体験のイベント、地元の郷土芸能を知ってもらうための「しまばら江戸祭り」など、2017/3/25(土)〜3/26(日)はたくさんのイベントで賑わっていた長崎県島原市。
レイヤーさんにとっては憧れのロケ地として、コスプレをされない方々にとっても、この美しい景観や歴史は印象深いものになったのではないでしょうか。
次のイベントを心待ちに、自分だけの"本丸"を探しにロケハンに行ってもよし。カメラをお供に、のんびり散策を楽しむもよし。今後も島原から目が離せませんね!
取材・文・写真/ホリタナツミ
【この記事は長崎県島原市とのタイアップです。】
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(2025/1/16更新)
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