神話の国・出雲を巡る!黄泉の国にまつわるパワースポット4選

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神話の国・出雲を巡る!黄泉の国にまつわるパワースポット4選

神話の国・出雲を巡る!黄泉の国にまつわるパワースポット4選

更新日:2017/04/03 10:48

Chiharuのプロフィール写真 Chiharu ライター、熊野リトリート主宰

出雲には、『古事記』『日本書記』『出雲風土記』などに登場する神話の聖地や、神々ゆかりのスポットが多数点在しています。なかでも出雲には黄泉への入口があるとされ、“黄泉(あの世)の国”にまつわるスポットが複数ありますので、今回その4箇所をご紹介します。黄泉の国というと怖いイメージがあるかもしれませんが、黄泉がえり=蘇りのパワースポットともいわれ、訪れることでエネルギーチャージできる場所でもあります!

あの世とこの世の境界、黄泉比良坂(よもつひらさか)

あの世とこの世の境界、黄泉比良坂(よもつひらさか)

写真:Chiharu

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『古事記』に登場する出雲国の伊賦夜(いふや)坂(=黄泉への入口)が、ここ黄泉比良坂(よもつひらさか)だとされています。黄泉への入口とされる場所は幾つもあるのですが、こちらが全国的にもいちばん知られています。

黄泉比良坂は、島根県松江市と鳥取県米子市を結ぶ、国道9号線から山間に入ったひっそりした一角に位置しています。昼間でもあまりひとけがない静かなスポットで、看板があるものの見過ごしてしまいそうになるほどです。

その場に行ってみると、立派な社殿があるのではなく、しめ縄がされた石柱と巨石、「神蹟黄泉比良坂伊賦夜坂伝説地」と記された石碑が立っているのみ。この場のエネルギー自体が、まさに黄泉の国とつながっているかのような神秘的な空気をかもしだしています。

あの世とこの世の境界、黄泉比良坂(よもつひらさか)

写真:Chiharu

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日本神話では、先立った愛する妻のイザナミノミコトに会うため、夫のイザナギノミコトが黄泉の国へと入っていくのですが、その入口がまさにこことされています。イザナギノミコトは黄泉の国で妻に会うことができましたが、振り向いて姿を見てはいけないとの約束を破り、変わり果てた妻の姿を見て逃げ帰ってきます。黄泉比良坂まで戻ってくると、千引き(ちびき)の岩で道を閉ざしてしまいました。

また、黄泉比良坂は、2010年の映画『瞬 またたき』で、亡くなった恋人にもう一度会いたいと願うヒロインが訪れる、感動的なラストシーンが撮られたロケ地でもあります。あなたも、生者と死者をつなぐ黄泉比良坂に立ってその空気を感じてみましょう。

黄泉の国と深いつながりがある古社・揖夜(いや)神社

黄泉の国と深いつながりがある古社・揖夜(いや)神社

写真:Chiharu

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黄泉比良坂の近くに、揖夜(いや)神社が鎮座しています。出雲地方で熊野大社に並び最も古く、すでに平安朝以前から知られていた由緒ある神社です。旧国道沿いにある境内は、うっそうとした緑に囲まれ凛とした空間です。

『日本書記』では言屋(いふや)社、『出雲国風土記』では伊布夜(いふや)社として登場し、この一帯は昔から黄泉の国と深いつながりがあるとされています。揖夜神社の主祭神はイザナミノミコトで、イザナミノミコトは、別名・黄泉津大神(よもつおおかみ)ともされ、黄泉の国の主宰神でもあります。神話の聖地として、黄泉比良坂とセットでお詣りしたいスポットです。

夜見神社の“冥途(めいど)さん”と呼ばれる、黄泉の穴

夜見神社の“冥途(めいど)さん”と呼ばれる、黄泉の穴

写真:Chiharu

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こちらは、ほかの黄泉の国にまつわるスポットの中でも、知る人ぞ知る隠れたパワースポットです。黄泉の穴は山中にあるので、鹿よけの柵をくぐり、沢に下りて川を渡り、長い階段と急な山道を上っていきます。普段体力がない方は、息の切れるような道のりかもしれません。

江戸時代の学者・本居宣長も随筆集『玉勝間(たまかつま)』でこの黄泉の穴を紹介しており、その道はけわしいと書いていますが、厳しい登山ほどではないのでご安心ください。ただし、歩きやすい靴と格好で向かいましょう。

夜見神社の“冥途(めいど)さん”と呼ばれる、黄泉の穴

写真:Chiharu

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山腹に着くと、黄泉の穴、夜見神社の小さな祠、「冥途黄泉之神」と彫られた石標があります。土地の方はその名も、冥途(めいど)さんと呼んで祀っておられるそうです。

御祭祀は、アヤトヒメノミコト(綾門日女命)。この黄泉の穴にまつわる神話では、日本神話の大国主神に求婚されたアヤトヒメノミコトが断り逃げて、この穴に隠れられたとのいわれがあります。黄泉の国へとつながっているという穴を、実際に見ていただきたいスポットです。

真っ暗な洞穴が黄泉へと続く!?猪目(いのめ)洞窟

真っ暗な洞穴が黄泉へと続く!?猪目(いのめ)洞窟

写真:Chiharu

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最後は、山陰の日本海側に延びる海岸線の県道23号線沿いにある、猪目(いのめ)洞窟です。ここは、『出雲国風土記』に黄泉の坂、黄泉への穴であると記載されている、独特な雰囲気の洞窟です。

県道から坂を下りるとすぐに洞窟の入口があります。古代の人々が暮らしていたらしく、縄文時代の土器片が出土したり、弥生時代から古墳時代の生活品や人骨、副葬品が発見されている遺跡でもあります。年代を経てきた凝灰岩の絶壁の地層にも注目してみてください、時の重なりを感じるほどに見事です。

真っ暗な洞穴が黄泉へと続く!?猪目(いのめ)洞窟

写真:Chiharu

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猪目洞窟の大きさは、幅約30メートル、奥行き30メートルです。自然そのままの姿で残っており、入口に小さな祠があるだけです。中へと自由に入れますが、覗いても真っ暗ですので懐中電灯を持参するといいでしょう。

『出雲国風土記』には、なぜか“夢の中で猪目洞窟を見たならば死ぬ”とも記されていますが、辺りの静けさと洞窟の真っ暗闇は黄泉を連想させる雰囲気が充分あります。かなりディープな黄泉の国につながるスポットとして、一見の価値があります!

出雲を訪れるなら、黄泉のパワースポットで蘇ろう!

いずれも興味深い、黄泉の国へ通じるとされる神秘的なスポットです。それぞれの場所が離れていますので、全て行くには時間がかかります。充分な時間をとるか、ぜひ気になるスポットを選んでお詣りください。また、出雲観光といえば、出雲大社が目的の方も多いと思いますが、いずれかを組み合わせて訪れるのをおススメします。きっと、神話の国・出雲での思い出が深まることでしょう。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/18 訪問

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