中世の伝説が残る巨大な石橋!イタリア・トスカーナ「悪魔の橋」

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中世の伝説が残る巨大な石橋!イタリア・トスカーナ「悪魔の橋」

中世の伝説が残る巨大な石橋!イタリア・トスカーナ「悪魔の橋」

更新日:2017/05/26 11:39

中山 久美子のプロフィール写真 中山 久美子 トスカーナ専門コーディネイター、日伊通訳

イタリア・トスカーナ州ルッカ北部の山の中に、人の手で作られたものとは思えないほどの巨大な石橋があります。しかもかなり歴史の古い橋で、建造され始めたのは11世紀。そこには「悪魔の橋」の通称の由来となる、ある伝説も残されています。

「悪魔の橋」の元となった、中世の伝説とは?

「悪魔の橋」の元となった、中世の伝説とは?

写真:中山 久美子

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橋があるのは、ルッカから北へ約20キロのボルゴ・ア・モッツァーノという小さな町。町の北東に流れるセルキオ川にかかっているのが、この「マッダレーナ橋」です。建設開始は1100年頃、この地方の北から、徒歩でローマへ向かう巡礼者のために建設されました。現在の正式名は、15世紀、橋の近くにあった礼拝堂所有のマッダレーナ像から名づけられましたが、実際は通称の「悪魔の橋」の方がよく知られており、この町のシンボル的な存在となっています。

「悪魔の橋」の元となった、中世の伝説とは?

写真:中山 久美子

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伝説には諸説ありますが、橋作りの棟梁が期日までに橋が出来上がらずに困り果て、悪魔と「今晩中に橋を完成させる代わりに、最初に橋を渡った人間の魂をもらう」という約束をしてしまいます。橋は翌朝には完成していましたが、恐れた棟梁は地元の神父に相談し、人ではなく犬を渡らせて窮地を脱することができた、と言い伝えられています。他説では犬でなく豚だったり、地元の神父でなくルッカの司教だったりしますが、おおよその内容は同じです。

実際は悪魔が建てたわけではないですが、非対称でなめらかな曲線を描くその様は、大昔に人の手だけで造られたとは思えないほどの、圧倒的な美しさ。ルネサンス期の作家・ボッカチオも、その名作「デカメロン」創作に、この橋からイスピレーションを受けました。

眺めるだけでなく、実際に橋を渡ってみましょう

眺めるだけでなく、実際に橋を渡ってみましょう

写真:中山 久美子

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その姿を堪能したら、実際に橋の上を歩いてみましょう。橋は想像以上に大きく、それは橋のてっぺんにいる人の大きさと比べると、よく分かるかと思います。一番高い「ロバの背中」と呼ばれるこの部分は18.50m、実にビルの6階に相当する高さがあるんです。高所恐怖症の方には、ちょっと辛いかもしれません。

眺めるだけでなく、実際に橋を渡ってみましょう

写真:中山 久美子

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橋の前に立ってみると、かなり勾配があることが分かって頂けるでしょうか。橋の全長は93.10mですが、勾配がある分、もっと長いように感じます。また石畳ですので、歩きやすい靴がベターです。幅は大人3人分くらいはありますが、塀の高さは大人の腰あたりまでなので、小さいお子さんと渡る時には特に注意してくださいね。

今の形になったのは、鉄道開通の1900年の初め

今の形になったのは、鉄道開通の1900年の初め

提供元:Marco Ricci

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橋は1200年代に大きな改修が、また1836年には川の氾濫で大きな被害を受けました。一番最後の改修は1900年初めに鉄道開通の為に行われたもので、そのまま下り坂になっていた部分を持ち上げるような形で、鉄道用にアーチを通しました。幸い、奇跡的に戦争での被害はなく、その姿を今に伝えてくれています。

鉄道がある町側から橋へ来られる場合は、この鉄道と並行する道から橋に入り、鉄道の上を通って橋を渡ります。

ルッカ県北部・ガルファニャーナ地方は見所がいっぱい

「悪魔の橋」へは、ボルゴ・ア・モッツァーノ駅から徒歩20分ほど。ルッカからは車で30分ほどなので、タクシーで来るのも可能です。

ルッカ県のルッカ以外の場所は、なかなか日本では知られていません。しかし、ルッカ県北部はこの橋をはじめ、「イタリアの美しい村」にも選ばれているバルガ、カスティリオーネ・ディ・ガルファニャーナなどの村や、温泉地のバーニ・ディ・ルッカなど、隠れた見どころはたくさんあります。足を少し伸ばして、ぜひ新しい発見をしに来てくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/07/28 訪問

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