過去最大の回顧展!国立新美術館開館10周年「草間彌生 わが永遠の魂」展

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過去最大の回顧展!国立新美術館開館10周年「草間彌生 わが永遠の魂」展

過去最大の回顧展!国立新美術館開館10周年「草間彌生 わが永遠の魂」展

更新日:2017/04/08 18:41

望月 彩史のプロフィール写真 望月 彩史 文学修士(西洋美術史)、ライター

カラフルな水玉模様やかぼちゃのモチーフなど、ポップで印象的な作品が世界中で大人気のアーティスト草間彌生(くさまやよい)。海外の美術館やギャラリーの入館記録を次々塗り替える彼女の大回顧展が東京・六本木の国立新美術館で5月22日まで開催中です。同館開館10周年記念とあって、展示数は約300点の過去最大!初期作品から最新作まで、88歳になった今も日々創作を続ける天才芸術家の世界を体験しましょう!

日本を代表する現代アーティスト草間彌生の過去最大規模の大回顧展!

日本を代表する現代アーティスト草間彌生の過去最大規模の大回顧展!

写真:望月 彩史

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近年、世界各地で大規模な展覧会を行い、どこの国でも話題をさらっている草間彌生。2016年にはアメリカの『TIME』誌に「世界でもっとも影響力のある100人」に日本人として唯一選ばれ、更に文化勲章を受章するなど、90歳近くになって今まさにその芸術活動は黄金期を迎えています。「草間彌生 わが永遠の魂」は、そんな草間がいかにして今の姿となったのかを辿れると共に、彼女が現在精力的に作り続けている最新作が一堂に会する展覧会。その活動の全貌を見ることができるまたとない機会です。

日本を代表する現代アーティスト草間彌生の過去最大規模の大回顧展!

写真:望月 彩史

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国立新美術館の門を入ると、特徴的な波打つような壁面を背景に、草間のトレードマークとも呼ぶべき水玉模様で覆われた木々がまず目につきます。実はこれは《木に登った水玉2017》(2017年、作家蔵)という作品。鑑賞者はもうここから、草間ワールドの中にいるのです。屋外のチケットブースでチケットを買ったら、わくわくしながら展示室へと向かいましょう。

最新のシリーズから過去の作品まで、その歩みのすべてを辿る!

最新のシリーズから過去の作品まで、その歩みのすべてを辿る!

提供元:「草間彌生 わが永遠の魂」展

http://kusama2017.jp/地図を見る

最初の導入の小さな部屋を抜けると、たどり着くのがこの部屋。壁面全体が鮮やかな絵画で覆われたエネルギーの塊のような巨大な部屋で、鑑賞者は目を奪われてしまうことでしょう。壁面の絵画は、草間が2009年から手掛けている「わが永遠の魂」という連作です。取り組んで8年目の今年、その数は既に500点を超えているというので、驚異的なペースで制作されていることがわかります。その内130点余りが今回この部屋に集められているのです!一辺1.5〜2メートル近い大きさのカラフルなカンバスが壁面を埋め尽くす迫力は、直接目にしなくてはわかりません。ぜひ展覧会に足を向けて、ご自身で体験してみてください。

全体を見た後は、作品の1点1点にも注目してみましょう。1枚として同じ絵はありません。そこには彼女の代名詞ともいえる水玉模様や、網目模様など彼女が画業の初期から描き続けてきたモチーフなどをそこここに発見することができるでしょう。

このカラフルな大きな部屋から次の部屋へと進むと、雰囲気は一転。草間の少女時代のデッサンや画家を目指して制作に励んでいた初期作品が落ち着いた空間に並ぶ小さな部屋となっています。ここから初期から現在までのアーティストとしての経歴を辿る第2部が始まります。

1929年、長野県松本市に生まれた草間彌生は、幼い頃から幻覚や幻聴に悩まされ、その恐怖から逃れるためもあって芸術に身を投じました。28歳の時に単身渡米。ニューヨークで前衛アーティストとしての地位を確立し、16年をその地で過ごしました。1973年に帰国後は東京を起点に、現代まで活動を続けています。第2部では、草間の彫刻や映像、パフォーマンス、文筆活動まで含む前衛芸術家としての多彩な活動を辿ることができます。

展覧会の最後は、再び「永遠の魂」が飾られた最初の部屋に戻ります。草間の人生を辿った後では、作品の見え方も違ってくることでしょう。

尚、「わが永遠の魂」の部屋では、個人的な楽しみのためにスマートフォンや携帯電話での撮影が可能となっています。ただし、カメラでの撮影、フラッシュや三脚などを使用しての撮影は禁止されています。

展示室外にも続く草間ワールド

展示室外にも続く草間ワールド

提供元:「草間彌生 わが永遠の魂」展

http://kusama2017.jp/地図を見る

記事の最初では、美術館の敷地に入ってすぐに見られる屋外設置の作品《木に登った水玉2017》をご紹介しましたが、この他にも展示室外に複数の作品があるので、見に行くのを忘れないようにしましょう。写真は、東京メトロ千代田線乃木坂駅方面チケットブースの奥に展示されている《南瓜》(2007年、フォーエバー現代美術館蔵)。かぼちゃといえば、水玉と並ぶ草間彌生のトレードマーク。彼女は元々苗種農家出身であるため、幼い頃から親しんできたモチーフだということです。

また、展示室入口近くでは、カラフルな小屋が目を引きます。こちらは、お客さんが参加型の作品です。入口で展覧会のチケット(半券可)を見せると、カラフルな大小の水玉のシールを渡されて部屋に入ります。そのシールは小屋の中のどこに貼ってもOK。床や壁、テーブルや置かれている本でも!まさに草間の水玉ワールドに、自ら参加できるという企画です。最初は白かったという部屋も、今ではカラフルな水玉で埋め尽くされています。

「草間彌生 わが永遠の魂」展は訪問必須!作家本人が語る音声ガイド!グッズも見逃せないものばかり!

展示作品以外にもこの展覧会では見逃せないものが幾つもあります。まず、音声ガイド。近年の展覧会では音声ガイドも大きな役割を果たすことがしばしばですが、今回は、草間彌生本人が自身の人生や芸術について語っているトラックが沢山あることが一番の魅力です!中には、自作の詩の朗読や、節を付けて歌っているものまで!1970年代に帰国してからは、小説や詩も手掛けるようになった草間。作家本人が読む詩を聴きながら展示を見れば、よりその世界に浸れることは間違いありません。

展示の最後の特設ショップも注目です。今回出展された全作品の図版や貴重な写真、詩なども掲載された展覧会図録は勿論、作品をモチーフにしたオリジナルグッズはどれもポップで可愛らしいものばかり。ショップは大変な人気のため、レジまで1時間ほど待つことも。時間の余裕を持って行きましょう。

「草間彌生 わが永遠の魂」展は、まさに永遠の前衛アーティスト草間彌生の魂に触れる展覧会。画業を振り返るだけでなく、今も尚、毎日命を懸けて制作に励む作家の最新作を一度に見ることができるまたとない機会です。90歳近くになってもその衰えぬ制作意欲と生命力をぜひ体験しに来てください。

【展覧会開催概要】
国立新美術館開館10周年「草間彌生 わが永遠の魂」展
場所:国立新美術館 企画展示室1E(東京・六本木)
期間:2017年2月22日〜5月22日
開館時間:10:00〜18:00(金曜日は20:00まで)
※4月29日(土)〜5月7日(日)は毎日20:00まで開館
休館日:毎週火曜日(ただし5月2日は開館)

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/16−2017/03/30 訪問

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