岐阜県百年公園は、300mほどの美しい専用並木道(写真中央後方)を通り北口駐車場へ入場します。駐車場から300メートル、徒歩3〜4分を渓流仕立ての芝の公園を上がって行きます。
岐阜県博物館ビルのモダンな外観が見えてきます。ここから50メートルほど上り坂ですが、ここでの強力な味方がスロープカー「らくらく号」。角を丸くした車体に緑色のかわいいデザイン。坂を登るのが不自由な方達のために設置していますが、どなたでも無料で利用できるのです。
「らくらく号」が見上げた頂上駅に停車していれば、ボタンを押して呼びます。定員8人のゆったりサイズ、ゆるゆるとスロープカー乗車が1分ほど楽しめます。大人も子供も窓にへばりつくように楽しめます。是非お試しください。車内はエレベーター仕様になっており、どなたでも操作できます。
お歯黒の見本のようなこの化石、実は大変貴重な化石。2017年3月23日から5月28日まで特別展示中です。発見は1958年、その後の研究で1800万年〜1700万年前のウマの化石と判明しており、しかも、東アジア最古級のウマの化石なのです。
この化石は下あご骨で手のひらほどの大きさ。当時のウマはポニーのように小さかったと推定されています。岐阜県可児市平牧(ヒラマキ)の名を含む地層で発掘されたため、通称「ヒラマキウマ」と呼ばれています。このウマの先祖は北米から歩いて渡って来たといわれています。
驚くのは、このヒラマキウマの化石は、化石本物を収蔵展示する岐阜県博物館の他、国立科学博物館や福井県立恐竜博物館など国内に5点、パリ国立自然史博物館やニューヨークの博物館にもレプリカ(複製)が存在すること。現在わかっているだけで世界中にレプリカが7点、研究用収蔵や展示はなされ、多くの研究者が注目する化石なのです。
陸続きの時代に北米からはるばる歩いてやってきたウマの祖先、想像するだけで悠久ロマンを感じることでしょう。世界中の研究者が注目する「ヒラマキウマの化石」は必見!この化石は新種のウマだと認定される可能性があり、今後の研究が期待されています。
岐阜県博物館で迫力の恐竜骨格と併せて見ることが出来るのが、小田隆氏が描く驚くばかりの精密復元画!説明パネルの精密画を是非ご覧ください。小田氏により生命力を吹き込まれ、まるで生きている恐竜の姿が再現されています。岐阜博物館の研究成果も取り込んで描かれています。イグアノドン、ステゴサウルス、ティラノサウルス、アロサウルスなど常設展示で小田隆氏の絵を見ることが出来ます。
イグアノドンの骨格標本(写真)は今にも歩きだしそうな迫力があります。
ステゴサウルスの骨格標本にも小田隆氏の精密画に説明がつき、おなじみの体形を思い出させてくれます。
化石が豊富に出土する可児市や瑞浪市がある岐阜県は化石のメッカ。岐阜県博物館の他、瑞浪歴史博物館など複数の博物館がこの地域の化石を展示しています。このような化石環境にあって岐阜県は、福井県と化石研究で提携協力関係があり、福井県立恐竜博物館との協力で研究や展示を進めているのです。
そうした研究成果は恐竜骨格展示にも生かされています。迫力の恐竜骨格展示を、是非ごらんになってください。恐竜が影絵のように迫る様子は迫力満点です
恐竜マニアにファンが多い、デスモスチルス(複製)。カバのような風貌は愛嬌があります。瑞浪で1898年に発見された頭蓋骨が世界最初のものです。是非ご覧になって下さい。
岐阜県博物館は岐阜県の人文(考古、歴史、民俗、美術工芸)、自然(動物、植物、地学)等、岐阜県に関わるテーマを丁寧に展示しています。白川村合掌造りのスケール展示では、学芸員の方の説明時間が設定されより詳しく聞くことが出来ます。
懐かしさ一杯の昭和の生活の部屋の前でノスタルジーに浸ることもできます。
岐阜県は美濃和紙の本場。紙すき伝統技術の展示コーナーも是非ご覧になって下さい。
化石から自然、昭和の歴史まで何でもわかる岐阜県博物館、戦国時代は美濃国、飛騨国として斎藤道三や信長、秀吉、家康などの武将が駆け巡った国柄です。2017年4月22日〜6月25日には「天下分け目の合戦と美濃〜関ケ原」企画展が予定されています。関ケ原や大阪の陣に関する講演会や講座、貴重な歴史資料の展示も準備されています。こうした講座や講演会が2017年は20回も計画され活気にあふれています。
岐阜県百年公園内では、サイクリング、バーベキュー、子ども広場、花菖蒲園、ドッグランなど設置され、大人も子供もペットも遊べる空間です。化石、自然、歴史展示の見学とともに、公園内を散策してみてはいかがでしょう。関連情報をMEMO欄にリンクしておきます。
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