日本に先駆けて台湾に初出店!ベネチア「カフェ・フローリアン」の味が台北でも!

日本に先駆けて台湾に初出店!ベネチア「カフェ・フローリアン」の味が台北でも!

更新日:2018/07/24 09:19

吉川 なおのプロフィール写真 吉川 なお 台湾在住ライター、元旅行会社勤務の旅行マニア
イタリア有数の人気観光地ベネチア。誰もが観光で訪れるサンマルコ広場の一角にたたずむ「カフェ・フローリアン」は、ベネチア最古といわれる老舗カフェです。1720年の創業以来、多くの著名人に愛され、いまも世界中からたくさんの観光客が憩いのひとときを求めて訪れています。
そんな「カフェ・フローリアン」が2017年3月に台湾に上陸しました。日本に先駆けての進出で、台北観光の休憩に名店の味が楽しめます♪

クラシカルな趣ある本店

クラシカルな趣ある本店

写真:吉川 なお

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「大理石造りのサロン」と称されるサンマルコ広場は、7世紀末期から1000年以上にわたって栄華を誇ったヴェネツィア共和国の政治・経済の中心だったところです。17世紀初めにトルコから持ち込まれたコーヒーはベネチアにカフェ文化をもたらし、サンマルコ広場にはいくつもの趣あるカフェが誕生しました。

新政庁側にたたずむ「カフェ・フローリアン」もそのひとつで、1720年12月29日に「アッラ・ヴェネツィア・トリオンファンテ(Alla Venezia Trionfante)」 という店名でオープンしましたが、現在では創業者であるフロリアーノ・フランチェスコーニの名をとって「カフェ・フローリアン」と呼ばれています。

クラシカルな趣ある本店

写真:吉川 なお

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ゲーテやバイロン、ディケンズ、ヘミングウェイ、ココ・シャネルなど多くの著名人に愛され、稀代のプレイボーイ、カサノヴァはここで女性との出会いを楽しんでいたといいます。
3つに分かれたサロンは歴史を感じる内装で、当時を彷彿させる優雅な雰囲気に包まれています。

新光三越の誘致で台湾初出店

新光三越の誘致で台湾初出店

写真:吉川 なお

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その「カフェ・フローリアン」が日本の三越伊勢丹との合弁百貨店、新光三越百貨の誘致で、2017年3月21日に台湾1号店をオープンさせました。店名は「福里安花神珈琲(フーリーアンホァシェンカーフェイ)」、場所は台北市信義区の新光三越百貨・台北信義新天地A9館2階で、世界で6店目、アジアでは中国蘇州の新光天地蘇州の店舗に続く2号店となります。

新光三越の誘致で台湾初出店

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台北店の内装は、カフェ・フローリアンの専属デザイナー、グロリア・デ・ルッジェーロ氏の設計で、本店と打って変わってモダンな内装です。壁紙には「龍騰雲端」という龍が雲に登る絵柄があしらわれ、台湾人が親近感を感じるよう中華テイストが取り入れられています。

家具や食器、インテリアなどは全てイタリアから運ばれ、店内のショーケースを飾るのは本場ベネチア・ムラーノ島のベネチアングラス。壁に掛けられた銅製の古代の皿がアクセントを添え、西洋と東洋の芸術がマッチしたシックな内装となっています。

新光三越の誘致で台湾初出店

写真:吉川 なお

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カフェ・フローリアンはA9館の店舗で一番広く、店内28卓、屋外10卓の大小38卓、約130人が座れるスペースを有しています。カウンターやソファ席もあり、グループ利用には個室対応も可能です。

営業時間は日曜日から木曜日は11:00〜21:30、金曜日と土曜日は22:00まで。予約は不可で、毎日11:00、14:00、16:00、18:00の時点に店前に並んだ人が入店できるシステムで、満席+20組で締め切られます。平日、休日ともに一番混むのは14時から18時で、Wi-Fi完備で時間制限はないので、席に座れたらゆっくりと思い思いの時間を過ごすことができます。

台北店の人気メニュー

台北店の人気メニュー

写真:吉川 なお

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メニューは全て本店と同じで、正統派イタリアコーヒーのほかにケーキやサラダ、サンドイッチなどの軽食、朝食セットやアフタヌーンティーセットもあります。銀のトレーによるサーブも本店同様で、本場のイタリアンスタイルのサービスが導入されています。

「公爵珈琲(350元)」はベネチア総督ドージェのコーヒーという意のヘーゼルナッツ風味のエスプレッソ、「福里安290周年記念版珈琲(350元)」はチョコレートとリキュール入りのエスプレッソで、共に珈琲部門の人気商品です。

台北店の人気メニュー

写真:吉川 なお

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アイスクリーム(冰淇淋)は全10種類。一番人気は写真の「珈琲福里安聖代(320元)」で、コーヒーアイス、ティラミスとチョコレートのアイスの上にたっぷりホイップクリームがかけられ、隠し味として底にフローリアンオリジナルのコーヒーリキュールが入っています。アイスが溶け出すとリキュールが絶妙に絡み合う大人のアイスクリームです。

「櫻桃奶油聖代(320元)」はイタリアから輸入されたチェリーがアクセント。バニラアイスに添えられたチェリーソースもアイスの旨味を引き立てています。

本店にはないオリジナルケーキも!

本店にはないオリジナルケーキも!

写真:吉川 なお

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ケーキは店内のオープンキッチンのショーケースで実物を見ることができます。店の人気トップ1は本店にはない「茉莉花茶慕斯蛋糕(写真前列左 260元)」。これは蘇州店とここだけのアジア地区限定ケーキで、お茶で知られるジャスミン成分がふんだんに盛り込まれています。

「福里安薩赫蛋糕(280元)」というチョコレートケーキはカカオ58%のチョコを使用したもの。カカオ本来のコクとまろやかさを感じるビターチョコ味が絶品で、トルコ産のラズベリーが入ったリコッタチーズムース「義式端可達起司蛋糕(260元)」も人気です。

フローリアンの味が自宅でも

フローリアンの味が自宅でも

写真:吉川 なお

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店内にはお土産品もたくさん用意されています。これらも本店で販売されているものと同じで、すべてフローリアンの特製品。コーヒー、紅茶、チョコレート、ジャムなどクオリティも高く、もらってうれしい品ばかり。店で使用しているコーヒーカップやミルクポットなども購入可能で、ご自宅でもフローリアン気分でお茶が楽しめます。

その他にも香水やロゴ入りのカバンなどもあり、贈る人の好みに合わせてセレクトできます。店内で販売されているケーキ、クッキー、パン、マカロンは持ち帰りもOKなので、時間がない時はテイクアウトするのも手ですね。

サービス力を高めてから日本進出

カフェ・フローリアンと合弁会社を設立した新光三越は、今後、台中店の開業や2017年夏にオープン予定の中国重慶店への誘致を検討しており、日本にはさらにサービス力を高めてから進出したいと考えているそうです。

ベネチアに行かれた人には懐かしく、初めての方には新鮮なカフェ・フローリアン。まずは台北でその雰囲気と味を堪能してみてはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/04/03 訪問

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