間欠泉に露天風呂!宮城県「鬼首かんけつ泉」は隠れた穴場!

間欠泉に露天風呂!宮城県「鬼首かんけつ泉」は隠れた穴場!

更新日:2017/04/17 13:13

八岳木 流泉のプロフィール写真 八岳木 流泉 温泉ライター
宮城県北西部に位置する大崎市には、「鬼首(おにこうべ)」と呼ばれる地域があります。スキーなどのスノースポーツで知名度のある場所ですが、温泉もなかなか評判のところ。旅館やホテルをはじめ、日帰り施設もある鬼首。そのなかで隠れた穴場と言えるのが、源泉噴き出す間欠泉です。世にも珍しい二種類の間欠泉を持ち、露天風呂まであるその名所は、知る人ぞ知る穴場です!

まずは見ておく穏やかな顔

まずは見ておく穏やかな顔

写真:八岳木 流泉

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鬼首温泉は、平安時代の延喜年間(901〜923年)には存在を確認できる歴史の古い温泉です。鬼首の名由来は、坂上田村麻呂がこの地で「鬼」と呼ばれた賊、「大武丸」の首をはねたことに由来すると伝わっています。

吹上温泉や轟温泉など、5軒ほどの温泉を総じて、鬼首温泉郷と称されています。また、鬼首温泉自身も、近接する東鳴子温泉や中山平温泉とともに括られ、鳴子温泉郷と呼ばれています。鬼首温泉へ車でアクセスする場合は、東北自動車道「古川」インターを利用。公共交通機関の場合は、JR陸羽東線「鳴子温泉」駅から大崎市営バスに乗り、「かんけつ泉」前下車。

鬼首温泉にあって、「鬼首かんけつ泉」は絶対に寄っておくべき名所です。各宿からも近いため、ぶらりと見学するのも良いでしょう。

鬼首かんけつ泉には、3か所の源泉があります。そのうち、2つは吹きあがる間欠泉、残りの1つはブクブク沸くだけの源泉です。ブクブクと沸く「玉乃湯」は、まさに源泉という雰囲気。熱そうに湯けむりを上げ、湧いてはザバザバと流れてゆきます。

間欠泉ももちろん素敵ですが、玉乃湯の穏やかさは魅力の一つですね。なお、こちらの「かんけつ泉」は入場料が必要な施設です。

間欠泉が上がるまで

間欠泉が上がるまで

写真:八岳木 流泉

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鬼首の間欠泉は、10分から30分ほどの間隔で吹き上がります。そのため、機を逸してしまえばそのぶんの待ち時間。そんなときには、間欠泉の傍にある大露天風呂を楽しみましょう。無色透明な単純温泉をそのまま掛け流すこの露天風呂。鬼首かんけつ泉への入場料に、入浴料も含まれますので、誰でも自由に入ることができます。

ただし、間欠泉の見学者から丸見えの衆人環視です。恥ずかしいため、多くの人は足湯などとして利用しています。

いよいよ上がる間欠泉

鬼首で吹き上がる間欠泉は、先述のとおり2つです。20分から30分間隔で2、3メートル上がる「雲竜」と、約10分ごとに15メートル上がる「弁天」です。それぞれ噴き出すメカニズムが異なるようで、雲竜は地中の垂直の穴に水がたまり、地熱で熱せられて吹き出す形。弁天は地下の空洞に水がたまって、加熱されたものだとか。噴出の時間が迫ってくると、僅かに地面が震えてきます。そしていよいよ吹き上げです。

高々と上がる源泉の迫力は言葉で表せないほど。源泉のしぶきがシャワーのように降り、実に爽快な気分です。常に噴出している長野県、地獄谷温泉の噴泉とは違い、10分毎と焦らされる感覚もたまりません。立派な間欠泉ですが、意外や観光の穴場です。あまり人もおらず、ゆっくりと楽しめますね。

いよいよ上がる間欠泉

写真:八岳木 流泉

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いよいよ上がる間欠泉

写真:八岳木 流泉

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どうしても鬼首のお湯を落ち着いて味わいたいという人には、間欠泉近くの日帰り施設、「すぱ鬼首の湯」がおススメです。露天風呂やショップなど、充実した施設が自慢の人気施設です!

全然コワくない鬼首

鬼首などと聞くと、どこかコワいような印象も持たれてしまいます。しかしそこは大間違い!明るく開放的な高地で、これが非常に良い雰囲気です。そこで見るのは間欠泉。併設の露天風呂は少し恥ずかしいですが、勇気を持って入ってみるのも一興かも!?

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