夕暮れ時がおすすめの町!長崎・小浜温泉散歩

夕暮れ時がおすすめの町!長崎・小浜温泉散歩

更新日:2017/04/10 19:18

八岳木 流泉のプロフィール写真 八岳木 流泉 温泉ライター
長崎県の島原半島に湧く「小浜(おばま)温泉」は、国民保養温泉地に指定される落ち着いた温泉郷です。海を背負い、山を仰ぎ、豊富な湯量に恵まれて、実に風光明媚な立地。そんな小浜の湯町を歩くならば、幻想的な町の表情を楽しめる夕暮れ時が絶対おススメです!

散歩の端緒は足湯から

散歩の端緒は足湯から

写真:八岳木 流泉

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小浜温泉は、島原半島西部の雲仙市にある温泉です。普賢岳周辺から温泉を引く雲仙温泉とも近く、温泉情緒に満ちています。

小浜の歴史は古く、奈良時代には存在していたとの伝承も残ります。その後、栄えてきたのは1900年代より。静かな雰囲気が手伝い、湯治場として人気を博してきました。橘湾に面する立地上、潮風や潮の香も大いに感じとることができ、海の幸にも恵まれます。

小浜温泉へ車でアクセスする場合は、長崎自動車道「諫早」インターから国道経由。公共交通機関の場合は、長崎空港やJR、島原鉄道の「諫早」駅からバスが出ています。現在の宿は、大小合わせて20軒ほど。その他、3か所の日帰り施設(共同浴場など)が用意され、気軽な入浴も楽しめます。

そんな小浜温泉で、あてのないぶらり散歩を楽しむならば、そのスタートは、温泉街の中心にある足湯が良いでしょう。

小浜の足湯は「ほっとふっと105」と呼ばれ、日本一長い105メートルの規模です。足湯施設には通常の足湯のほか、歩行足湯やペット用足湯、源泉を流す「湯棚」があります。この湯棚はまさに必見!源泉が段々畑のように上から流れ、析出物でコテコテになっています。

散歩の端緒は足湯から

写真:八岳木 流泉

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湯棚や複数の足湯以外に、源泉蒸気の蒸し釜があり、食材を購入し無料で自由に蒸すことができます(持ち込みも可)。卵やトウモロコシは10分ほどで蒸し上がりますので、ぜひ一度試してみてください。

湯の町からは湯けむりいっぱい

湯の町からは湯けむりいっぱい

写真:八岳木 流泉

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放熱量が日本一と言われる小浜温泉では、いたるところで湯けむりが出ています。泉質はナトリウム・塩化物泉。源泉温度が100℃で、温泉を利用した発電なども行われています。

ふだん着の町

ふだん着の町

写真:八岳木 流泉

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小浜の町は、飾らぬふだん着姿の雰囲気です。路地に入れば洗濯物が干してあり、子どもがパタパタと走っています。また、水が綺麗な町としても知られており、小さな清水が家と家の間を流れています。「上の川湧水」という名水もありますので、散歩途中の喉を潤すには絶好ですね。

ふだん着の町

写真:八岳木 流泉

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足湯に寄って、飾らない町を歩いていると、おススメの夕暮れ時になってきます。町の灯りも点きはじめ、排水溝からの湯けむりが目立ってきます。こうなると、足湯付近へ戻る合図!綺麗な景色が待っています。

海岸線から小浜の町を

海岸線から小浜の町を

写真:八岳木 流泉

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夜景とまではいきませんが、宿の電灯がともり、上がる湯けむりも幻想的になってきます。小浜温泉では、これくらいの時間、海岸沿いに立って振り向いた薄暮の町が、実に綺麗なのです。

海岸線から小浜の町を

写真:八岳木 流泉

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そして再び橘湾へ振り返ってみましょう。夕陽が沈み、深みを増した青さがシックでカッコいい味わいです。遠望できるのは、漁船か夜釣りか、灯りを点けた船の姿。こんな景色が見られるのも、夕暮れ時の特権ですね。

静かな温泉、静かな夕暮れ

小浜温泉は落ち着いた静かな温泉ですが、さすがに日中の足湯付近は混み合います。しかし夕暮れを迎えてみると、これがウソのような静寂さ。静かに海を眺めつつ、夜空に上る湯けむりを見る。ちょっと大人な気分が味わいたければ、小浜の散歩はおススメです。

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