これ、陶芸!?信楽焼の魅力満載「滋賀県立陶芸の森」

これ、陶芸!?信楽焼の魅力満載「滋賀県立陶芸の森」

更新日:2023/02/16 17:19

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員
信楽焼といえば、日本六古窯の一つとして、その名を知る方も多いでしょう。そんな信楽焼をさまざまな形で楽しめる施設が、信楽焼の本場・滋賀県甲賀市にあります。「滋賀県立陶芸の森」です。今回は信楽焼の可能性さえも示した滋賀県立陶芸の森の魅力に迫ってみましょう。

信楽焼の魅力が楽しめる「滋賀県立陶芸の森」

信楽焼の魅力が楽しめる「滋賀県立陶芸の森」

写真:乾口 達司

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「滋賀県立陶芸の森(しがけんりつとうげいのもり)」は、日本六古窯の一つ・信楽焼を顕彰し、その発展を目的として、1990年(平成2)、信楽焼の本場・滋賀県甲賀市に設立されました。

信楽焼の名品は、ご覧の陶芸館に展示されています。陶芸館は陶芸の森を代表する中心施設で、信楽焼がいまなお焼き物としての生命を保ち続けていることがうかがえます。

信楽焼の魅力が楽しめる「滋賀県立陶芸の森」

写真:乾口 達司

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それを証明しているのが、こちらの手のオブジェ。驚くなかれ、これもまた信楽焼なのです。信楽焼が現代アートでもあることがうかがえますよね。

これも信楽焼!?さまざまな形の作品

これも信楽焼!?さまざまな形の作品

写真:乾口 達司

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その多様性は館外に置かれた数々のオブジェからもうかがえます。以下、その多様性の一端をご紹介しますが、まずは定番のこれから。

ご存知のように、信楽焼名物のタヌキの置物です。さまざまな信楽焼があっても、これは外せないでしょう。愛くるしい表情も必見です。

これも信楽焼!?さまざまな形の作品

写真:乾口 達司

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こちらはトランプの「キング」を模した陶器製のテーブル。こんなものまで作品になるんですね!

これも信楽焼!?さまざまな形の作品

写真:乾口 達司

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では、こちらはいった何でしょうか。よく見ると、車止めが犬の造型になっているではありませんか!これはアニマルタイヤブロックの『おっとドック』。信楽焼デザインコンペ受賞作品ですが、これもまた信楽焼だとは驚きですね。

まだまだある!星の広場に展示された作品の数々

まだまだある!星の広場に展示された作品の数々

写真:乾口 達司

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陶芸館からさらに山手側に登っていくと、やがて広い台地状の山頂に到着します。「星の広場」です。

「星の広場」にもさまざまな作品が展示されていますが、なかでも、ひときわ目立つのが、ご覧の作品。平成18年度ゲストアーティストのサンドロ・ロレンティーニによって製作された『炎の人』です。大きさも見上げるほどで、圧倒的な存在感を放っています。

まだまだある!星の広場に展示された作品の数々

写真:乾口 達司

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こちらは平成13年度ゲストアーティスト・栄木正敏の『クライム・ブルー』。信楽焼が現代アートにも充分対応できていることが、この作品からもうかがえますよ。

まだまだある!星の広場に展示された作品の数々

写真:乾口 達司

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中井川由季の『膨らみながら進むI』はユーモアに富んでいます。

「星の広場」には、ほかにも数々の現代アートが点在しており、それらを見てまわるのも楽しいですよ。それに加えて、眺望の良さも魅力の一つ。ここからは信楽の街を見渡すことができるため、現代アートにかこまれながら、信楽の街をのんびり眺めてくつろぐのも一計でしょう。

ご存知でした?信楽焼往年の主力商品・火鉢

ご存知でした?信楽焼往年の主力商品・火鉢

写真:乾口 達司

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敷地内を散策すると、散策路に沿って火鉢が並べられているのに気付かれるでしょう。

しかし、どうして火鉢が並べられているの?と疑問を持つ方も多いはず。実は昭和30年代、信楽焼の主力商品はタヌキの置物ではなく、火鉢なのでした。最盛期には全国シェアの9割も製造していたとのこと。いまでは使われる機会がほとんどなくなった火鉢ですが、それがかつて信楽で大量に生産されていたこと、ご存知でしたか?

のんびりくつろげる広い園内

のんびりくつろげる広い園内

写真:乾口 達司

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もちろん、広々とした園内ではゆっくりくつろぐこともできます。お弁当を広げて、一日、信楽焼を堪能するのも楽しいでしょう。

のんびりくつろげる広い園内

写真:乾口 達司

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信楽焼をテーマにした施設ゆえ、登り窯も設置されています。こうやって焼き物が作られるのかと教えられるスポットです。

ほかにも、園内には信楽焼を実際に販売している施設、陶芸を志す人を指導する研修館などがあります。

のんびりくつろげる広い園内

写真:乾口 達司

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広い敷地内を歩き疲れたら、陶器製の椅子に腰をおろしてゆっくしましょう。もちろ、これも信楽焼です。

陶芸の森がいかに斬新で魅力的な施設であるか、おわかりいただけたでしょうか。事前に申し込めば、実際に作品作りにもチャレンジできるため、興味のある方は申し込んでみましょう。陶芸の森で信楽焼の魅力をご堪能ください。

滋賀県立陶芸の森の基本情報

住所:滋賀県甲賀市信楽町勅旨2188-7
電話番号:0748-83-0909
アクセス:JR信楽線「信楽駅」より徒歩約10分

2023年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2022/11/27 訪問

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