箱根「富士屋ホテル」リニューアル後の変化と後世に残すもの

箱根「富士屋ホテル」リニューアル後の変化と後世に残すもの

更新日:2020/08/05 17:07

泉 よしかのプロフィール写真 泉 よしか 女子目線温泉ライター、キッザニアマニア
箱根・宮ノ下の「富士屋ホテル」が2020年7月15日にリニューアルオープン。歴史あるクラシックホテルがより安全に、より快適に生まれ変わりました。

その一方このホテルならではの風情がそのままなのか気になる方も多いはず。変わったこと、変わらないことを中心に、新しくなった「富士屋ホテル」をご紹介します。

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宮ノ下のクラシックホテル「富士屋ホテル」とは

宮ノ下のクラシックホテル「富士屋ホテル」とは

写真:泉 よしか

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箱根・宮ノ下の「富士屋ホテル」は140年の歴史を持つ日本有数のクラシックホテル。明治時代より日本のホテル業界を牽引してきたこのホテルは、昭和天皇、ヘレン・ケラー、チャップリン、ジョン・レノン夫妻など歴史的な有名人が数多く宿泊したことでも知られます。

宮ノ下のクラシックホテル「富士屋ホテル」とは

写真:泉 よしか

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明治24年建築の本館(写真)をはじめとして、明治39年建築の西洋館、昭和11年建築の花御殿などその時代ごとに個性的な宿泊棟を建てたため、どの棟に泊まろうかしらとわくわくしながら選ぶ楽しみを私たちに与えてくれます。

宮ノ下のクラシックホテル「富士屋ホテル」とは

提供元:富士屋ホテル

http://www.fujiyahotel.jp/地図を見る

さて2年3ヶ月の工事期間を経て、新生「富士屋ホテル」はどのように変わったのでしょうか。昔から富士屋ホテルのファンだった方も、いつか泊まってみたいと思っていた方もそこが気になっているのではないかと思います。

「富士屋ホテル」リニューアルで変わったこと、変わらないこと

「富士屋ホテル」リニューアルで変わったこと、変わらないこと

写真:泉 よしか

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「富士屋ホテル」の今回の大規模リニューアルの目的は、耐震工事と水回りの配管工事などを行うためでした。つまり大切に使われてきた古いものを一掃したり、このホテルが持つ唯一無二の風情をなくすためではありません。

床や壁はしっかりと補強されましたが、建物の外観はもちろんのこと、柱や手すりの傷、印象深い調度品などこのホテルの歴史を物語る多くのパーツはそのまま。むしろよくここまで残したなと思うほどです。

「富士屋ホテル」リニューアルで変わったこと、変わらないこと

写真:泉 よしか

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一方、姿を消してしまったもの、まったく新しくなったものもあります。

例えばお風呂。以前より「富士屋ホテル」は全てのお部屋の浴室に温泉を引いていましたが、大浴場はホテルの規模からするとこぢんまりとしていました。

それが今回のリニューアルで、男女大浴場それぞれに22.6平米+12.5平米の二つの浴槽を設置。広い窓から景色を眺めながらゆったりと入浴できるようになりました。

日本で初めて作られた屋内の温泉プールには、新たにジム「マーメイド」が登場。

その代わりに外の煙突やマーメイド像のあった貸切風呂は、残念ながら姿を消してしまいました。

「富士屋ホテル」リニューアルで変わったこと、変わらないこと

提供元:富士屋ホテル

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こちらはレストラン・カスケード。もともとはダンスホールとして作られたものですが、リニューアル前は披露宴などの宴会場として使用されていました。

リニューアル後は宴会はもちろんのことホテルのレストランとしても使えるように。箱根の四季をあらわした印象的なステンドグラスを一般のお客さんも気軽に鑑賞できるように変わりました。

「西洋館」では建築当時の壁の色を再現

「西洋館」では建築当時の壁の色を再現

写真:泉 よしか

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ここからは棟ごとにお部屋を紹介しまょう。

最初は明治24年建築の「本館」から。白い壁がレトロで可愛らしい印象のお部屋には、「富士屋ホテル」の創業者・山口仙之助が実現させた外国人対象のリゾートホテルの雰囲気が、当時そのままに残されているようです。

「西洋館」では建築当時の壁の色を再現

写真:泉 よしか

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「フォレスト・ウィング」は今回のリニューアルで新設されたもっとも新しい宿泊棟。令和の時代ならではの快適かつスタイリッシュなお部屋が待っています。

「西洋館」では建築当時の壁の色を再現

写真:泉 よしか

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明治39年建築の「西洋館」では、今回のリニューアル工事の際に新発見がありました。

室内の白だと思われていた壁が、当初はピンク色だったことが判ったのです。そこで1階の4室のみ、当時を再現した壁の色に塗り替えられました。

ピンクといっても温かみのある上品な淡いピンクで、ロマンティックな雰囲気がアップ。またこの4室のみバスタブも猫足です。

「花御殿」にはペントハウススイートも登場

「花御殿」にはペントハウススイートも登場

写真:泉 よしか

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最後に紹介するのは「花御殿」。三代目・山口正造の遊び心が溢れたひときわ目を引く建築です。

今回のリニューアルで新たに登場したお部屋は4名定員のペントハウススイート2ベッドルーム。113平米という広さは、もともとは4つの独立したお部屋と廊下の一部でした。

「花御殿」にはペントハウススイートも登場

写真:泉 よしか

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一方、人気のヘリテージルーム菊はそのまま以前と変わらない雰囲気。ジョン・レノンや三島由紀夫が泊まったお部屋がこちらです。

「花御殿」にはペントハウススイートも登場

写真:泉 よしか

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このお部屋で眠れば、憧れのスターはどんな気持ちでこの天井を見上げていたんだろうなんて想像してしまいそうですね。

「富士屋ホテル」の歴史と残し伝えていくもの

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写真:泉 よしか

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「富士屋ホテル」の歴史を知りたければ、館内の「ホテル・ミュージアム」へ足を運んでみて下さい。歴史あるホテルだからこそ資料が充実しています。

「富士屋ホテル」の歴史と残し伝えていくもの

写真:泉 よしか

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奥の方には今回のリニューアル工事で見つかった資料なども展示されています。例えばメインダイニングルーム・ザ・フジヤの天井画の原画や、実現されなかった幻の建築計画の図面など。

「富士屋ホテル」の歴史と残し伝えていくもの

写真:泉 よしか

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このミュージアムには創業当初に使われていた備品や当時のレシピなど貴重なものも展示されています。

安全性と快適性は向上させながらも、創業当時のホテルスピリットと風情はそのまま後世に残していく、富士屋ホテルの歴史が綴られたこのミュージアムに来ればそのことが実感できるでしょう。

新生「富士屋ホテル」のまとめとして

計画から工事完了まで約7年。変わってしまったのだろうか、いや変わらないでいてほしい、そう思って再開を心待ちにしていた人も多いことでしょう。

明治から昭和への激動の時代を見つめ、平成から令和に掛けてのリニューアル工事を経て生まれ変わった箱根宮ノ下の「富士屋ホテル」。泊まったことのある人も、いつか泊まりたいと思っていた人も、どうぞ今の「富士屋ホテル」を訪ねてみてください。

2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

取材協力:富士屋ホテル

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掲載内容は執筆時点のものです。 2020/07/08 訪問

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