神々が宿る宮島にアクセスする方法はいくつかありますが、全て船のみのアクセス。その中でも便数も多く便利なのが、広島・宮島口からのフェリー。乗船してからわずか10分で世界遺産・厳島神社のある宮島へ到着です。
この厳島神社は、平清盛が現在の廻廊で結ばれた海上社殿を数年にかけて造営し、平家一門の権勢が増大していくにつれ、神社の名が世に広く知られるようになったとか。その後も豊臣秀吉をはじめとする将軍家など古くから歴史に名を残す人たちが篤く信仰してきたことで有名です。
その平清盛の時代は、船で海中の大鳥居をくぐり参拝する海上参拝が、厳島神社の正式な参拝作法とされていました。今でも、“ろかい船”で大鳥居をくぐる参拝は3月〜11月頃の海が穏やかな時期で日中の満ち潮の時に体験でき、船の上からの二礼二拍手一礼の参拝方法を教えてくれるそうです。船に乗っての正式海上参拝でパワーをチャージし、いにしえの昔に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
冬に宮島に訪れて“ろかい船”が運航していない時期に、おすすめしたいのが夜の宮島ナイトクルージングでの海上参拝体験です。
宮島は、日暮れとともに海沿いの灯籠に灯りがともり、 日が落ちた真っ暗な中、大鳥居と社殿や五重塔などがライトアップされます。夜の海の上に浮かびあがる厳島神社は言葉にできないほど神秘的で、航路も日中の宮島へ行くフェリーとは、全く違うルートで大鳥居に大接近しますから、その大きさは驚くほど壮観です。
静寂な空気の中、大鳥居を厳かにくぐる夜の海上参拝は、昼間の姿とは全く違う幻想的な雰囲気につつまれます。冬も暖かい船の中に座った状態で船は進行しますので、特別な防寒着など準備しなくても大丈夫ですよ!
その宮島ナイトクルージング船の発着する桟橋があるのが、宮島口から無料送迎バスで約3分ほどの“安芸グランドホテル”。ホテルの客室は全て瀬戸内海に面したオーシャンビューで、バルコニーからは宮島を対岸に望む美しい景観が広がります。
大きな窓から、遮るものがひとつもない海と宮島の山々を見ていると、島全体が御神体の宮島からの恩恵を体感できるような、なんとも言えない心地よさが!
そして、最も素晴らしいのは、部屋のベランダから見ることができる日の出の瞬間です。海や山には灯りがありませんから、夜の闇がどこまでも広がっているかのような暗闇から、太陽が海面を煌めきながら昇っていく光景は息を呑むほどの美しさ。
新しい年に願いを込めて見る初日の出が、神々が宿ると言われている宮島から昇る日の出を拝めたら、とても素敵な一年の始まりになると思いませんか。
宮島では、差し込む朝陽を見ることは早朝の厳島神社や宿泊施設などからもできますが、島全体が御神体の宮島から昇る初日の出を拝むには、島の対岸からとなります。
もちろん、宮島へ渡るフェリーに初日の出の瞬間に乗り合わせていれば船上から見られますが、かなりの確率ですし初詣の参拝客でフェリー乗り場も並んで待つような状態です。
安芸グランドホテルからですと、ナイトクルーズも宿泊予約と同時に予約できますから、1:昼間はフェリーで宮島に渡って厳島神社をゆっくり歩いて参拝し、2:夜はライトアップした大鳥居をくぐる海上参拝、3:年が明けた朝は、初日の出を願いを込めて拝むことができる、とっておきのスポットなのです!
そして、ロビーからナイトクルージングが出る桟橋を眺めるように、広がるオープンデッキからは、雲の合間から海へとのびる光の帯が!冬の雲の多い昼間に良く見られる光景だそうで、幻想的です。
朝昼晩と異なる宮島を堪能できる宮島口は、ガイドブックなどにはあまり紹介されていませんが、とっておきの感動スポットです!
12月〜3月頃までは、昼の宮島で海上参拝体験できる“ろかい船”は残念ながらお休み期間になりますが、宮島口からのナイトクルージンクは1日の便数も多くなり、この時期が一番参加しやすくなります。
世界遺産宮島から昇る日の出も、冬の空気が澄んだ時期が一番美しいそうですから、ぜひ初日の出を冬の宮島口で堪能してみてはいかがでしょうか。
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