宿場の名残が色濃い旅館!長野・下諏訪温泉「鉄鉱泉本館」

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宿場の名残が色濃い旅館!長野・下諏訪温泉「鉄鉱泉本館」

宿場の名残が色濃い旅館!長野・下諏訪温泉「鉄鉱泉本館」

更新日:2017/05/05 12:25

八岳木 流泉のプロフィール写真 八岳木 流泉 温泉ライター

長野県諏訪郡に位置する下諏訪の町は、旧中山道の宿場町です。中山道には、当然たくさんの宿場町がありましたが、温泉が湧く宿場は下諏訪宿が唯一の場所です。そんな下諏訪宿は今でも旅籠や宿場の趣を残す宿が点在。なかでも「鉄鉱泉本館」は、時代が止まったような味わいです。

下諏訪は温泉の町

下諏訪は温泉の町

写真:八岳木 流泉

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長野中南部の諏訪地域では、諏訪湖を中心として上諏訪温泉と下諏訪温泉に分かれています。上諏訪は甲州街道、下諏訪は中山道と、双方宿場町として栄えましたが、現在の立ち位置は対照的。大型ホテルや観光施設が建ち並ぶ上諏訪に対し、下諏訪は宿場の町並みを残すいわば"下町"風情です。

そんな下諏訪の町にある下諏訪温泉は、とにかく湯量豊富な名所。町を歩いていても、いたるところで源泉が出て、誰でも自由に触れることができます。飾ることなく蛇口からドバドバ出ているものもあれば、湯枡を造ってきちんと観光化しているものも。それらを見つけて湯に親しむのも、下諏訪ならではです。

鉄鉱泉本館の味わい深さ

鉄鉱泉本館の味わい深さ

写真:八岳木 流泉

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宿場町の名残は、その町並みにも顕著に現れています。当時の面影を残す旅館は今でも多く、町全体で景観を保全している様子です。なかでも「鉄鉱泉本館」の情緒は指折り。瓦葺に綺麗な木造で、郷愁を感じさせます。なお、隣接して「鉄鉱泉旅館」があります。「本館」と「旅館」呼び名が違うだけで、造りも非常に似ていますので、間違えないよう注意です。

鉄鉱泉本館の味わい深さ

写真:八岳木 流泉

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下諏訪宿が栄えた理由は大きく二つあります。一つは甲州街道と中山道との交差点に位置していたこと。交通の要衝にあったため、人々の出入りが多かったのです。もう一つは、諏訪大社の門前町であったということ。歩いて数分の場所に諏訪大社の下社があり、鎌倉時代以前から門前町として賑わってきました。下諏訪温泉の落ち着く雰囲気も、その頃から脈々と続くものなのですね。

鉄鉱泉本館の味わい深さ

写真:八岳木 流泉

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鉄鉱泉旅館の創業は明治37年ですが、その前身である旅館「つたや」は江戸時代から開かれていました。部屋の間取りや造りはそれぞれ異なり、古の棟梁が技を競って造ったということです。

鉄鉱泉旅館へ車でアクセスする場合は、長野自動車道「岡谷」インターから国道経由。公共交通機関の場合は、JR中央本線「下諏訪」駅を利用します。

掛け流しの源泉風呂

掛け流しの源泉風呂

写真:八岳木 流泉

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鉄鉱泉本館自慢の内湯は、伊豆の若草石で造られた清潔感に溢れるもの。無色透明なアルカリ性単純泉の源泉が掛け流されて、贅沢な心地になりますね。華美な露天や大きな浴槽を設えない点も、宿場の名残と言えそうです。

鉄鉱泉本館では、宿の名の由来となった「鉄鉱泉」に触れることもできます。鉄鉱泉とは、400年ほど前から付近で湧き出ていた鉄鉱水に因んだもの。毒沢の水とも称され、少し離れた「毒沢鉱泉」でも利用される鉱泉です。鉄分豊富で茶色く濁り、レモンのような酸味を呈します。同旅館で味をみるのも、化粧水代わりに塗布するのも、利用者のお好み次第です!

宿場町の寄り道も

宿場町の寄り道も

写真:八岳木 流泉

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鉄鉱泉本館の斜向かいには、幼少期を諏訪で過ごしたゆかりの人物、今井邦子の文学館があります。アララギ派の歌人として活動した邦子を顕彰する施設で、邦子の実家であった宿場の茶屋を改築したものです。湯上がりにぶらりと宿場を歩き、歴史の一面を知ってみる。そんな旅もおススメです。

身も心もあたたかく

無機質な豪華ホテルより、木造の時代を感じてみたい。そんな人も多いのではないでしょうか。その希望を叶えてくれるのが下諏訪宿。時代の木目と良質な源泉を味わって、心身共にあたたかく過ごすことができます。

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