写真:中山 久美子
地図を見るオルチャ渓谷より一足先に、1996年にその旧市街が世界遺産に指定されているピエンツァ。1459年、故郷を自分の理想郷に造り変えようと、当時のローマ教皇・ピウス2世によって改造され、ルネサンス期の都市計画思想が反映された町です。
教皇の名のついた「ピウス2世広場」は、大聖堂、ピッコローミニ宮、市庁舎などの建物に囲まれた町の中心。そこから左右に伸びるロッセッリーノ通りがメインストリートで、飲食店や名産ペコリーノチーズのお店などが並びます。そこから一歩入ると可愛らしい路地がいっぱいなので、町の隅々まで散策してみましょう。
写真:中山 久美子
地図を見る大聖堂向かって左脇の道を行くと、城壁沿いの道に出られます。そこからはオルチャ渓谷と1783mのアミアータ山の大パノラマが!ここはベンチもあるので、一休みしながら絶景を堪能して下さいね。
写真:中山 久美子
地図を見る城壁沿いの道からは「幸運の通り」「愛の通り」「キスの通り」と、とても可愛らしい名前の小道が出ています。愛する恋人や配偶者、大切な家族や友達と歩いたり、写真撮影を撮ったり・・・思い出作りの人気スポットなんですよ。
写真:中山 久美子
地図を見るトスカーナ州の田舎ではよくブドウ畑が見られますが、モンタルチーノ周辺はまさに一面がブドウ畑。それもそのはず、モンタルチーノはイタリアを代表する高級赤ワイン・ブルネッロの産地であり、ワイン生産者数はなんと200以上。そこではガイド付きワイナリー見学やテイスティング、直接販売なども行われています。もちろん町の中にも直営店やエノテカが多数あり、ワイン好きにはたまらない町です!
写真:中山 久美子
地図を見る町の一角には1381年建造の巨大要塞があり、中は市立エノテカになっています。そこでは地元生産者のワインを購入・テイスティングできるだけでなく、軽食サービスやお土産販売も。また要塞の上部へ入るチケットも販売しているので、ここでチケットを購入して上ってみましょう。
写真:中山 久美子
地図を見る要塞の上からはオルチャ渓谷の絶景と、このエリアでは一番大きな旧市街も一緒に一望できます。要塞の五角は細い通路で結ばれており、いくつかの塔にも上ることも可能。ただし急なハシゴのような階段になるので、女性はスカート禁物ですよ。
写真:中山 久美子
地図を見るトスカーナの写真集やカレンダーなどの常連で、オルチャ渓谷のシンボルとも言えるこの糸杉は、サン・クイーリコ・ドルチャにあります。州道沿いにあり駐車スペースは限られていますが、撮影しに来る人が後を絶ちません。
写真:中山 久美子
地図を見る小さな旧市街には教会が3つあり、一番有名なのがこのコレッジャータ。12世紀末から建造が始まり、その歴史の中で様々な改築を経て、ロマネスク、ゴシック、バロックなどの様式が混在しています。他の見所はオルティ・レオニーニ庭園で、2016年にイタリアでTV放映された「メディチ家」の撮影スポットにもなりました。
写真:中山 久美子
地図を見るサン・クイーリコ・ドルチャの分離集落・バーニョ・ヴィニョーニは、カンヌ映画祭大賞受賞作品・映画「ノスタルジア」など、数々の映画の撮影地です。ここは中世からの温泉地で、村の真ん中には大きな古の浴槽があり、村の中に走る温泉路では足湯も楽しめます。村の下に流れ落ちた先が天然温泉浴場ですが、湯音はかなり低いので夏に行くのがおススメ。村の中・周辺には温泉スパ併設のホテルも数カ所あるので、宿泊やデイリーサービスを受けることも可能です。
写真:中山 久美子
地図を見るカスティリオーネ・ドルチャは周辺の道にパノラマポイントが多数。町の中、そして脇にある分離集落・ロッカ・ドルチャにも要塞があり、後者のテンテンナ―ノ要塞からは素晴らしいパノラマを見渡すことができます。
写真:中山 久美子
地図を見る町の下には、もう1つ有名な糸杉の風景が。こちらも、トスカーナの写真集やカレンダーでよく使われる場所です。春夏の青空とのコントラストはもちろん美しいですが、秋冬に見られる霧のオルチャ渓谷もとても情緒があります。
写真:中山 久美子
地図を見るカスティリオーネ・ドルチャ領域には、秘境の天然温泉も!アミアータ山ふもとの森の中にあるバーニ・サン・フィリッポは、「白いクジラ」と呼ばれる巨大な石灰岩が目印。高低差があり打たせ湯などもできますが、こちらも湯温は低目なので夏に行くのがベターです。
写真:中山 久美子
地図を見るオルチャ渓谷で一番南にあるラディコーファニは、中世の面影を残す小さな小さな町。他の4市に比べると観光客も少なく、穏やか時が流れています。町の標高は814m、そして更に上の頂きにそびえ立つ要塞があります。
写真:中山 久美子
地図を見る塔の高さは960m、数あるオルチャ渓谷内の要塞でも一番高い要塞です。稜堡や塔の中にも入ることができ、敷地内から発掘された土器なども展示されています。
写真:中山 久美子
地図を見る塔の上から見えるのは、まさに360度見渡すオルチャ渓谷の絶景。塔から下りても、周辺の広大な草原を歩いたりベンチに腰掛けたりして、その雄大な自然をじっくり堪能して下さいね。
オルチャ渓谷エリアに行くには、残念ながら鉄道はありません。公共機関で行くには、シエナのバスターミナルからサン・クリーリコ・ドルチャ、ピエンツァを通るTiemme社のバス112番を利用しましょう。しかし、絶景スポットはあちこちに点在し、数少ない本数のバスでしか行けない村も多いので、オルチャ渓谷を効率よく存分に楽しむにはレンタカーかハイヤーで周るのがベターです。
一番の見所はやっぱり風景なのですが、ここで紹介したように、エリア内の5つの市とその分離集落にはそれぞれ特徴があり、旧市街、教会、要塞、温泉など、風景以外の見所もたくさんあります。お気に入りの町やエリアで宿をとり、ゆったりと滞在されることを強くおススメします!
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(2024/9/8更新)
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