写真:平川 いく世
地図を見るバーゼルの街を東から北西にかけて流れるライン川。中世からの建物や大聖堂の風景とあいまって、散歩も良し、ジョギングも良し、渡し船で向こう岸へ渡るのもまた良し。バーゼル観光のハイライトといえます。
写真:平川 いく世
地図を見るそして夏。バーゼル人にとってライン川は遊泳するところ。もっと正確にいえば「涼むところ」になります。
スイスの夏は比較的涼しいですが、バーゼルでは30度を超える日もたびたび。そんな猛暑日が続くと、ラインの水温は22度前後まで上がり、バーゼル人曰く「泳ぐのに最適な水温」に!
写真:平川 いく世
地図を見るライン川水泳の必需品といえば、特製ビーチバッグ「ヴィッケルフィッシュ」。脱いだ服を入れ、ふくらませてから巻いて閉めれば浮き袋のように使えます。フィッシュにつかまって浮いていれば、自然に流されていきますし(ただしバタ足は必須)、流れ着いてから荷物を取りにまた戻らなくていいという優れもの!このヴィッケルフィッシュ、観光案内所やデパートなどで入手できます。
とはいえ、浮かんで流されていれば泳がなくていいかというと、決してそうではありません。フィッシュが破れる可能性が全くないとはいえないからです。そもそもライン川水泳は、しっかり泳げるスイマーが対象。浮き輪の使用は禁止されています。泳げない人は、はじめから見物だけにしておきましょう。
写真:平川 いく世
地図を見るというのも、岸に上がる時、川の流れに逆らって、自力で岸まで泳いでいかなければならないからです。流れはだいたい秒速2〜4メートル。特に川の中央は流れが速いので、岸にたどり着くまでかなりの距離に感じられる場合も。(5つある橋の長さの平均は約250m)
しっかりと泳いでいれば必ず岸に着くので、焦る必要はありません。つらくなったら、その時はフィッシュにつかまって少し休みましょう。岸に近づけば、やがて足が着く深さになります。
写真:平川 いく世
地図を見るスタート地点は、例えばシャフハウザーラインヴェークの川岸。浅瀬で、水に入りやすくなっています。またティンゲリー美術館の庭の向こうの川岸も人気です。ティンゲリーの作品を鑑賞した後、川に入って涼むというのもいいですね!
ちなみに、スイス人は泳ぐ前の準備運動をしません。そろりそろり歩いていくか、いきなりドボンと飛び込んでしまいます……が、それじゃ心配という人は、人目を気にせず、しっかり準備運動することをおすすめします!
※注意:入水前にビールをあおっているスイス人をよく見かけますが、我々日本人は絶対にやめましょう!
写真:平川 いく世
地図を見るゴール地点は、カゼルネと呼ばれる野外イベント会場のあたりが定番です。周辺にはトイレやシャワー、ビアガーデンなどが揃っています。ティンゲリー美術館から入ってカゼルネ辺りで上がると、所要時間はだいたい20分ほど。
足を入れた途端、冷たいと驚くかもしれません……が、しばらくすると体が慣れてくるので大丈夫!それでも、いつまでも慣れずに冷たさを感じるようなら、早めに岸に上がりましょう。また、船にも注意。大型フェリーや小さい渡し船が行き交っているので、周囲をしっかり見て、早めによけましょう。
そして大事なのは、ライン川にひとりで行かないこと。特に初回は必ず経験者と行って、基本的なことを教えてもらいながら一緒に泳ぐのが賢明です。その後はビールで乾杯、夜が更けるまで語り合いましょう!
写真:平川 いく世
地図を見る「同伴者なんていない!」とがっかりした方、ご安心ください。7月と8月の毎週火曜日、バーゼル市のスポーツ委員会が初心者のために、無料でライン川水泳の指導を行っています。水泳ができて健康な人なら、年齢は問いません。一緒に泳いでくれるので、気軽に参加してみましょう。下の関連情報にあるリンクから予約してください(ドイツ語)。
写真:平川 いく世
地図を見るそして毎年8月の第3火曜日には「バスラー・ラインシュヴィメン」というイベントが行われます。これは競泳ではなく、みんな一緒にラインで泳ごう!というイベント。かなりの混雑ですが、この日ばかりは船の通行もなく、さらにレスキュー隊がボートで回っているので、初めての人でも安心して参加できます!
2022年は8月16日(火)に開催予定ですが、詳細については下記の関連MEMOをご覧ください。
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地図を見る川の一部を囲った施設「ライン水泳ハウス」もバーゼルに2か所あります。併設のカフェで日光浴や読書など、のんびり過ごすのもいいですね。(写真は、サンクト・ヨハンの「リ・バート・フスリ・サンティハンス」)
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地図を見る夏にバーゼルに来たのなら、ぜひ挑戦していただきたいライン川水泳。遊泳区域など、もっと詳しく知りたい方は、下記関連MEMOのリンクをよくお読みになるか、バーゼルの観光案内所で質問してみてください。
ルールをしっかり守っていれば、怖いことはありません。地元っ子と一緒に、バーゼルでしか味わえない夏を、ぜひ体験してみてください!
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(2025/2/16更新)
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