路線バスなのに乗車時間が6時間30分!?日本一距離の長い「八木新宮特急バス」で十津川村の吊橋を散策☆

路線バスなのに乗車時間が6時間30分!?日本一距離の長い「八木新宮特急バス」で十津川村の吊橋を散策☆

更新日:2013/12/11 15:49

しもちんのプロフィール写真 しもちん
奈良県橿原市にある近鉄・大和八木駅から、紀伊半島南端にある和歌山県新宮市まで、高速道路を使わない路線では日本一の走行距離を誇る路線バス、それが奈良交通の八木新宮特急バスです。全長166.9q、乗車時間6時間30分におよぶ路線バスの旅をしてみませんか?絶景の吊り橋や源泉かけ流しの温泉も楽しめるバスの旅をご紹介します。

まずは「168バスハイク乗車券」を購入。

まずは「168バスハイク乗車券」を購入。

写真:しもちん

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大和八木駅から新宮駅への直通バスは1日3本。途中下車を楽しむには1番最初の9時15分発のバスに乗り込みましょう。通常通り乗車時に整理券を取って、降りる時に料金を支払うこともできますが、観光目的ならば途中下車も可能な「168バスハイク乗車券」の利用がベスト。

バス乗り場の目の前にある奈良交通の八木案内所(かしはらナビプラザ内/9:00〜営業開始)で購入可能です。新宮駅までは5250円。乗車日から2日間有効なので、途中の十津川温泉等で1泊した後にも引き続き使えますが、逆方向へは戻れないのでご注意を。ちなみに168とはルートの大半を占める国道168号線のことです。

出発時間の5〜10分前にバスは乗り場に到着。ご覧の通り普通の路線バス。乗降口は前方の一ヶ所のみで、車内は多くの方が座れるよう2名席が並んでいます。五條あたりまでは街中を走行していくので、なんら普通のバスとかわりません。

休憩時間で「谷瀬の吊り橋」を渡る。

休憩時間で「谷瀬の吊り橋」を渡る。

写真:しもちん

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五條を過ぎるといよいよ山間部へ突入。国道とは思えないような狭い道をバスは進んでいきます。途中、道路工事も各所で行われているため大型トラックとのすれ違いも多いのですが、運転手さんの巧みなテクニックですれ違っていきます。

大和八木駅で乗車してから約3時間で上野地バス停に到着します。このバス路線は乗車時間が長いので、途中休憩時間が設定されています。最初は五條バスセンターで10分、上野地で20分、十津川温泉で10分程度。上野地で20分と長めの時間設定になっているのは、ここにある十津川村一の観光スポット「谷瀬の吊り橋」を体験できるようになっているからです。

長さは300メートル程度なので、20分あれば対岸へ渡って戻ってくることも可能ですが、橋の中央部分は結構揺れます。高い所が苦手な方は無理をなさらぬように…。

吊り橋を渡ってみると。

吊り橋を渡ってみると。

写真:しもちん

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橋の上からは美しい十津川の流れが見えます。ゆっくりと素晴らしい景色を堪能したい所ですが、休憩時間を過ぎてしまうとバスに置いていかれてしまいます。また、道路状況によって休憩時間が短縮されてしまう場合もありますので、バスから降りる時にしっかりと出発時間を確認しておきましょう。

もちろんバスハイク乗車券を持っていれば、ここで途中下車して次のバスを待つことも可能ですが、次のバスまで2時間程度あるので、ちょっと時間を持て余してしまうかもしれません。

「源泉かけ流し宣言」の村。

「源泉かけ流し宣言」の村。

写真:しもちん

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バスに揺られて今度は温泉へ。十津川村には湯泉地(とうせんじ)、十津川、上湯(かみゆ)の3つの温泉があり、その全ての温泉施設が「源泉かけ流し」になっています。

上湯温泉はバスのルートから少し外れてしまいますが、湯泉地温泉は十津川村役場バス停、十津川温泉は十津川温泉バス停・ホテル昴バス停が最寄りとなっており、宿泊だけでなく日帰りでも温泉が楽しめる施設が充実しています。

今回は村役場前で途中下車して湯泉地温泉の泉湯へ。公衆浴場ながら露天風呂付き。泉質は単純硫黄泉で、透明ながら硫黄の香りがしっかりと感じられるお湯。木漏れ日を浴びながら気持ちよく過ごすことが出来ます。

そして新宮へ。

そして新宮へ。

写真:しもちん

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十津川村役場の隣には道の駅「十津川郷」があります。お蕎麦屋さんで食事をしたり、建物の前には足湯もあるので、次のバスまでの時間調整に利用できます。

なお、十津川村にはコンビニがありません。この道の駅や十津川温泉バス停の隣にある商店で買い物は出来ますが、必要な物があれば出発前に購入しておいた方がよいでしょう。

終点の新宮までは、ここからさらに2時間山道を進むと到着です。

最後に。

今回ご紹介したのは日帰り通過旅ですが、途中下車をして2便目以降で新宮に到着した場合、その日のうちに大阪や名古屋へ移動するのは難しい時間になっています。

山々に囲まれた十津川村はなかなか行ける場所ではありません。時間があれば村内に泊まって温泉と満点の星空を満喫し、2日間利用出来るバスハイク乗車券を有効活用して過ごしてみてはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/12/04−2013/12/06 訪問

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