西日本一の天空の道路!高知県「UFOライン」は超高山の登山銀座

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西日本一の天空の道路!高知県「UFOライン」は超高山の登山銀座

西日本一の天空の道路!高知県「UFOライン」は超高山の登山銀座

更新日:2017/04/28 14:51

春野 公比呂のプロフィール写真 春野 公比呂 学芸員資格

石鎚山土小屋登山口の東方、よさこい(予佐越)峠から旧寒風山トンネル東口までの27kmに及ぶ山岳道路「UFOライン」は、最高所では標高約1700mを通る西日本一の高所道路で、雲の中を走ることもたびだび。また、UFOの目撃情報が多いことでも知られています。
道路は石鎚山脈沿いを走っており、標高1200〜1900mまでの各高山を徒歩5分から2時間台で登頂でき、気軽に絶景を楽しむことができます。

雲上ドライブを体感

雲上ドライブを体感

写真:春野 公比呂

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UFOラインの正式名称は「いの町道瓶ヶ森線」。元々は森林管理署の「瓶ヶ森林道」だったのですが、昭和末ないし平成初期頃、旧本川村に移管され、全線舗装されました。「UFOライン」の「UFO」はUFOの目撃が多いことと、「雄峰」をかけています。写真はUFOライン沿いの最高峰・瓶ヶ森(1896.2m)から西黒森(1861m)方向を見たもの。’90年代はまだ未舗装区間がありました。

雲上ドライブを体感

写真:春野 公比呂

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登山時、雲の中を登ることは珍しくありませんが、UFOラインも稜線直下の高所を走っているため、「雲上ドライブ」を楽しめます。

雲上ドライブを体感

写真:春野 公比呂

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UFOラインから登れる山は、地形図に山名が表記されていない無名峰を含めると実に13座。これだけの高山群をハイキング程度で登れる山域は、西日本ではなかなかありません。

石鎚山を上回る絶壁の鎖場

石鎚山を上回る絶壁の鎖場

写真:春野 公比呂

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UFOライン沿いの高山を西から紹介していきましょう。まずは最も短時間で登頂できる伊吹山(1502.8m)。この山は最短コースでは5分で登頂できます。UFOライン沿いの道標が整備された山は皆、山頂周辺は森林限界を超えているため、視界を遮るものはなく、登山道沿いはクマザサに覆われています。しかし夏場はガスに覆われることもしばしば。植生はブナを始め、ウラジロモミやミズナラ、ヒメシャラ等。

石鎚山を上回る絶壁の鎖場

写真:春野 公比呂

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UFOライン沿い山脈一の奇峰が子持権現山(1677m)。見る角度によっては、山容が子供をおんぶしているように見えることから名付けられました。礫岩の断崖は登頂欲をそそられますが、垂直の絶壁を石鎚山の鎖より長い、80mもの鎖を掴んでよじ登らなければなりません。それでも30分少々で登頂可。

石鎚山を上回る絶壁の鎖場

写真:春野 公比呂

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一番登山者が多いのが瓶ヶ森。ウラジロモミ林を抜けると、「氷見二千石原」という大平原が広がっており、圧巻。また白骨林も多く、その林越しに石鎚山(写真)を拝むことができます。尚、山頂部は愛媛県側にあります。

アケボノツツジに染まる山々

アケボノツツジに染まる山々

写真:春野 公比呂

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瓶ヶ森のハイキングで物足りなければ、東の西黒森(1861m)まで縦走してみましょう。この山は5月中旬、東西、それぞれのコース沿いや山頂周辺にアケボノツツジが咲き誇ります。尚、この山の山容はアダムスキー型UFOに似ています。

アケボノツツジに染まる山々

写真:春野 公比呂

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坊主頭のような自念子ノ頭(1701.5m)も短時間で登頂できます。笹原の大平原で別称「中黒森」。撮影地は東黒森の南方、上瀬戸山北のピーク(1539m)。

アケボノツツジに染まる山々

写真:春野 公比呂

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「西」、「中」の次は東黒森(1735m)。東の伊予富士と縦走回遊できますが、その縦走路の俯瞰もまた素晴らしいものです。この山にもアケボノツツジ群生地があります。
東黒森と南方の上瀬戸山(1538.1m)との間にある大アレ(1537m)もUFOラインから登れますが、途中岩場があるため、割愛します。

シャクナゲとアケボノツツジの無名峰

シャクナゲとアケボノツツジの無名峰

写真:春野 公比呂

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伊予富士(1756m)も東黒森同様、離れた所(上瀬戸山北のピーク)から望むと、山肌は笹の緑のビロードに覆われているようであり、見る角度によっては富士山型に見えます。コース沿いにはミツバツツジが点在しています。

シャクナゲとアケボノツツジの無名峰

写真:春野 公比呂

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潰ケ谷山(1203m)は大アレに次ぐマイナー峰で、山頂からの展望もありません。が、5月中下旬にはシャクナゲが咲くため、登る価値はあります。

シャクナゲとアケボノツツジの無名峰

写真:春野 公比呂

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潰ヶ谷山登山口の斜め向かいに登山口(鷹ノ巣山雨量観測所の横)がある鷹ノ巣山(1596.2m)も地形図に山名表記がなく、明確な登山道もありません。しかし尾根を忠実に伝うことで登頂できます。この山もアケボノツツジが溢れています。

男性的な岩肌と女性的な山容

男性的な岩肌と女性的な山容

写真:春野 公比呂

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寒風山(1763m)は登頂に2時間以上かかるため、登山愛好家に人気の山。山名の通り、晩秋から春先には瀬戸内海から寒風が吹き、きれいな樹氷がつきます。ごつごつした岩肌が目立つものの、ミツバツツジやコメツツジの群落もあります。

男性的な岩肌と女性的な山容

写真:春野 公比呂

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寒風山登山口から寒風山を経由して笹ヶ峰(1859.5m)へ登ることもできますが、3時間以上かかります。この山もミツバツツジやコメツツジが咲きますが、山名の通り、笹原のスロープが美しい山。旧寒風山トンネルから北に向かう広域林道・寒風大座礼西線から登れば時間を短縮できます。

男性的な岩肌と女性的な山容

写真:春野 公比呂

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山頂部が乳首の形をした乳山(1855m)は笹ヶ峰のすぐ東にある山。この山も寒風山登山口から登ると長時間かかるので、寒風大座礼西線から「新一の谷越」の道を上がると便利。乳山から笹ヶ峰へ縦走し、南の尾根を下れば回遊できます。その尾根は急勾配で踏み跡も薄いのですが、コメツツジの群落があります。

老若男女が楽しめる西日本屈指の山岳観光地

UFOラインのような、雲上のドライブを楽しめ、且つ、これだけ多くの超高山をこれだけの短時間で登れる山域は、西日本では他にありません。整備された山は皆、山頂からパノラマが広がっています。また、UFOライン自体も好展望が広がっているため、ドライブだけでも雄大な自然を体感できます。

よさこい峠の2.5kmほど西には、石鎚山土小屋コースと岩黒山(1745.6m)登山口、そして二軒の宿泊施設もあるため、周辺の山を登り尽くすこともできます。岩黒山は石鎚山脈随一のアケボノツツジ群生地ですが、開花期はUFOライン沿いの山より早く、5月上旬頃が見頃。UFOライン沿いの宿泊施設「山荘しらさ」は2017年4月現在、指定管理業者の契約が切れているため、再開の有無は自治体にお問い合わせ下さい。

尚、UFOラインを通行できるのは4月中旬から11月末までで、それ以外の期間は積雪のため、閉鎖されます。台風や豪雨時は土砂崩れが発生することもあるため、その際は自治体にご確認下さい。一車線のため、中型以上のバスの走行はできません。

山好きならずとも、山が好きになるUFOラインと周辺の山々。「山デビュー」には打ってつけと言えるでしょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 1997/06/15−2016/05/14 訪問

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