茨城・千葉にまたがる謎のレイライン!?二千年以上の歴史を持つ聖地「東国三社」

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茨城・千葉にまたがる謎のレイライン!?二千年以上の歴史を持つ聖地「東国三社」

茨城・千葉にまたがる謎のレイライン!?二千年以上の歴史を持つ聖地「東国三社」

更新日:2013/12/13 18:19

レイラインという言葉をご存知ですか? 古代の遺跡や聖地が直線上に並ぶように配置されることですが、茨城県・千葉県の東国三社(鹿島神宮・息栖神社・香取神宮)は、地図上で二等辺三角形になるというから不思議!

平安時代の延喜式で、神宮の称号で呼ばれたのは伊勢神宮、鹿島神宮、香取神宮の三社のみ。江戸時代には、お伊勢参り後の東国三社参りと称し、多くの人が信仰篤く巡拝したといいます。

関東最大最古の聖地「鹿島神宮」(茨城県鹿嶋市)

関東最大最古の聖地「鹿島神宮」(茨城県鹿嶋市)
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鹿島神宮は、皇紀元年(紀元前660年)の創建と伝えられる屈指の歴史を持つ名社です。ご祭神は武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)で、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の命を受け、香取の経津主大神(ふつぬしのおおかみ)とともに国譲りを成就なされた神様です。

日本三大楼門の1つに数えられる朱塗りの楼門、拝殿や本殿、並びに奥宮は歴史的建造物としても素晴らしく、国の重要文化財に指定されています。
それに加え、約70ヘクタールもの面積を誇る豊かで広大な森は、県の天然記念物にも指定され、ただただ清々しいの一言!
歴史を物語る巨樹古木も多く、鬱蒼と木々が生い茂る森は大変心地良く、森林浴にもお勧めです。

宝物館(有料)では、鹿島の大神が神武天皇に降ろされた韴霊剣(ふつのみたまのつるぎ)、別名平国剣(ことむけのつるぎ)と伝わる国宝の日本最古最大の直刀をはじめとする宝物が展示されています。

汽水に湧く井戸が不思議「息栖神社」(茨城県神栖市)

汽水に湧く井戸が不思議「息栖神社」(茨城県神栖市)
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鹿島神宮や香取神宮とは異なり、静寂で落ち着いた雰囲気の息栖神社。豊かな水に囲まれた開放的で水郷地帯らしい情緒に溢れています。

創建は応神天皇の御代(270〜310年)といわれていますが、その御神格から神代時代には東国に至っていたと考えられているようです。
ご祭神は久那戸神(岐神:くなどのかみ)、鹿島大神の御先導をつとめられた天鳥船神(あめのとりふねのかみ)、住吉三神。

常陸利根川に面する一の鳥居の左右には、「忍潮井」(おしおい)と呼ばれる汽水に湧く不思議な井戸があり、伊勢の明星井(あけぼののい)、伏見の直井(なおい)とともに日本三霊水の1つに数えられています。

左右の泉には、それぞれに女瓶(めがめ)、男瓶(おがめ)と呼ばれる瓶があり、水の澄んだ日にしか姿を現さず、その姿が見られると幸運が舞い込んでくるといわれています。
また、女瓶の水を男性が、男瓶の水を女性が飲むと二人は結ばれるというご利益も!?

下総国一宮「香取神宮」(千葉県香取市)

下総国一宮「香取神宮」(千葉県香取市)
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日本全国に約400社ある香取神社の総本社であり、ご祭神は経津主大神(ふつぬしのおおかみ)。神武天皇(皇紀)十八年(紀元前643)に創建されたと伝わる古い歴史のある神社です。風情ある門前町から灯篭が立ち並ぶ玉砂利の参道は、鹿島神宮、息栖神社とはまた異なった趣。

香取の森と呼ばれ、12万3千平方米(約三万七千余坪)にものぼる広大な境内は、その形状から別名「亀甲山」ともいわれ、樹齢1000年を越える杉のご神木や老樹も多く、県の天然記念物に指定されています。
どっしりとした重厚感のある立派な拝殿、重要文化財に指定されている楼門や本殿など見所も多く、さすがは下総国一宮! と頷ける名社です。

忘れずにお参りしたいのが奥宮。
現在のお社は、昭和48年の伊勢神宮御遷宮の古材により建てられ、経津主大神荒魂(あらみたま)が祀られています。少し分かりにくい場所にあるので、公式ページで場所をご確認の上、是非参拝なさって下さい。

地震を起こす大鯰を押さえる鹿島と香取の「要石」

地震を起こす大鯰を押さえる鹿島と香取の「要石」
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鹿島神宮と香取神宮には、地震を起こす大鯰を押さえる「要石」(かなめいし)と呼ばれる霊石があります。
鹿島神宮の「要石」は凹型、香取神宮は凸型をしており、それぞれ大鯰の頭と尾を押さえているといわれています。

見た目は小さいですが地中深くまで続く巨岩のようで、「黄門仁徳録」によると、水戸藩主徳川光圀公(みつくに)が七日七晩もの間、石の周りを掘らせたが、根元には届かなかったことが伝えられています。
磐座(いわくら)ともいわれ、古の信仰の場は、この要石だったのかもしれませんね。

最後に

東国三社は、それぞれに長い歴史と異なった魅力を持つ聖地です。
国譲り神話に由来する結びつきの強い三社が、トライアングルに位置するのも浪漫を駆り立てられる点ではないでしょうか。

旅立ちや門出を意味する「鹿島立ち」という言葉があるように、初詣や節目節目での参拝はもちろんのこと、静かで広大な鎮守の森や開放的な水辺の風景は心身ともにリラックスさせてくれるでしょう。
豊かな水と緑が織り成す謎めくトライアングルを巡拝する旅に出かけてみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/11/30 訪問

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