大阪でワイン!? と意外に思われる人もいるかもしれませんが、実は大阪は古くからのブドウの産地。
100年を超えるといわれるワイン醸造の歴史を持ち、生産量日本一だった時期もあるとか。実は大阪はワインづくりの適地なのです。
フジマル醸造所は柏原市に自社畑を持ち、デラウェア、マスカットベリーA、メルローなどそこで収穫するブドウのほか、他県から運び込まれるブドウでもワインづくりをしています。早飲みタイプのワインは、若さを感じるフレッシュさの中に、フルーティーで繊細な甘さがあり美味。
街中にある「島之内フジマル醸造所」では、2階にはワイン食堂。そして、その食堂から見下ろせる階下には醸造所があり、シーズン中はワインづくりを眺めながらワインと食事が楽しめます。まずは、ここの生樽大阪ヌーヴォーをご賞味あれ。
写真は「島之内フジマル醸造所 カベルネソーヴィニヨン 2013」(左)と「島之内フジマル醸造所 サンセミヨン 2013」
カウンター席のほか東横堀川に面した席もあり、フジマル醸造所ワインのほかにも、日本のワイン、世界のワインをあれこれ楽しむことが可能。川を眺めてゆっくり、おしゃべりするのがおすすめです。
午後1時から10時まで、終日アラカルトメニューになっていて、ランチが終わっても、さっさと帰るのではなく、おかわりしながらつい長居してしまう場所。
ゆっくりした時間が流れています。
2階は食堂というカジュアルな呼び名になっていますが、料理は近郊素材をふんだんに使った上質イタリアン。前菜は500円〜、パスタは1000円前後〜、メインは2000円前後〜。グラスワインは380円〜と手頃。
「つぶ貝と色々なきのこのアヒージョ」「飛鳥ワインのデラウェアを使った自家製ソーセージのシュークルート」「河内鴨のラグーと季節野菜のタリアテッレ(手打ち)」など、どれもがワインと相性ピッタリです。
ワインの試飲や販売のほか、希望すると快く1階の醸造所を見学させてくれます。
ワインづくりに対するオーナーの心意気について、若いスタッフが情熱をもって語ってくれる姿には感動。スタッフはホールや調理の仕事だけでなくブドウ作りをしたり、ワインの瓶詰作業は全員総出で行うのだとか。醸造については、徐梗せず圧搾機にかけじっくり低温発酵させることでブドウの味わいをそのまま感じられる仕上がりになるのだそう。
ブドウの収穫期には運び込まれたブドウが醸造されていく様子を見ることができます。一番早いハウス栽培のブドウが7月にはやってくるそうで、その時期には醸造所内は甘いブドウの香りに満ちています。
地下鉄長堀鶴見緑地線、松屋町駅(4番出口)から歩いて1分の醸造所。
界隈は、昔から人形の街として人形問屋や菓子問屋が連なっていました。醸造所のすぐ横を流れる東横堀川や阪神高速の橋桁など、心斎橋から歩いて10分ほどですが生活の息遣いのある雰囲気です。
街のまんなかにワイナリーをつくったのには「ワインを日常的に気軽に楽しんでほしい」というオーナーの思いがあるのだとか。
ワインづくりに情熱を持つスタッフたちは、お客さんの質問にも実に丁寧に答えてくれてワイン好きも、ワイン初心者も楽しめるはず。
「ブドウづくりをやってみて農業の6次産業とか、そういうことも考えるようになります」と語る若い男性スタッフもいて、ワインの楽しさだけでなく日本のものづくりの未来も感じられるかもしれませんね。
島之内フジマル醸造所
住所 ・大阪市中央区島之内1-1-14三和ビル 1F
TEL ・06−4704−6666
営業時間・13時〜22時
定休日 ・水曜
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(2025/2/17更新)
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