大山詣にも!神奈川厚木の隠れ宿・かぶと湯温泉「山水楼」

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大山詣にも!神奈川厚木の隠れ宿・かぶと湯温泉「山水楼」

大山詣にも!神奈川厚木の隠れ宿・かぶと湯温泉「山水楼」

更新日:2017/05/24 11:01

永澤 康太のプロフィール写真 永澤 康太 温泉旅行ライター

神奈川県の温泉と言えば箱根や湯河原など南西部に集中し、湯を目当てに訪れる観光客も多い。一方、一見温泉とは無縁そうな県中央部の大山近辺にも、実はアルカリないし強アルカリ性の冷泉・ぬる湯が点在する。とりわけ、秘湯のカテゴリーに入れても差し支えないのが、厚木市にあるかぶと湯温泉「山水楼」。日常から隠された深い緑の中に佇む一軒宿である。

その場所は、昔話の如く

その場所は、昔話の如く

写真:永澤 康太

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厚木市西部に位置するかぶと湯温泉の周囲は、東丹沢の長閑な里山が続くが、この風景は宿手前まで。宿に至る分かれ道辺りで突如雰囲気が変わり、木々に覆われた林道には深山幽谷の気配すら帯び始める。本厚木駅方面から来た人は、商業施設で賑わう市中心部との落差に驚くことだろう。

その場所は、昔話の如く

写真:永澤 康太

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宿の看板に従い分かれ道を左へ。途中、駐車場を通り更に降りて行くと、道の終わりに「山水楼」の玄関が現れる。緑が建物を包み込み、横に小川が流れる光景は、秘湯に来たというよりも、昔話に出てくる隠れ里へ迷い込んだかのよう。日常の直ぐ近くにこんな場所があったなんて、と感嘆を覚えさせてくれる。

日常忘れの「山水楼」

日常忘れの「山水楼」

写真:永澤 康太

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かぶと湯温泉の始まりは大正12年。関東大震災が起きた際、地元でかぶと岩(現存せず)と呼ばれていた田んぼの大岩が崩れ、そこから温泉が湧出。戦後、田んぼだった場所に「山水楼」が建ち、アルカリ性の高さで人気を博してきた。事実、立ち寄り客が多く、じっくり湯浴みしたい方は、宿泊することをお勧めする。

日常忘れの「山水楼」

写真:永澤 康太

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客室は前述した小川を望む部屋もあって情緒満点。窓に広がる自然の濃さが日常を彼方へと追いやり、そして忘れさせてくれる。また、共同トイレとなるものの、ウォシュレットを設置(脱衣所のトイレは除く)しており、フリーWi-Fiも飛んでいるので、隠れ宿・秘湯のジャンルでありながら手軽に滞在可能だ。

かぶと湯温泉の真骨頂!自噴泉で心ほっこり肌トゥルン!

かぶと湯温泉の真骨頂!自噴泉で心ほっこり肌トゥルン!

写真:永澤 康太

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露天付き男女別風呂を紹介するに当たり、まず外せないのが、地下5mより自然湧出した温泉を湯船に注いでいること。動力で温泉を汲み上げるところが多い中、掘削もせず自噴するかぶと湯温泉は大変貴重だ。次に毎分5ℓと限られた湧出量で、源泉掛け流し(源泉温度が低い為加温)を実現していること。湯船が小さめなのは加水・循環をしない為に計算されたものであり、温泉を大事にしている表れなのだ。

温泉はph値が9.7で、一般的に「美肌の湯」と言われるタイプ。「ヌル」と「ツル」と「トロ」が合わさった『トゥルン』とする独特な肌触りで、中々に面白い。非加熱源泉に触りたい方は、カラン・シャワーに使用されているのも温泉なので、そちらをどうぞ。

かぶと湯温泉の真骨頂!自噴泉で心ほっこり肌トゥルン!

写真:永澤 康太

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露天は男女で見える景色がそれぞれ違い、男湯「木立」からは竹林を、女湯「清流」からは小川を眺められる。どちらも風情豊かで、世間の忙しなさとは無縁の、非常にゆっくりとした時間がここでは紡がれている。心が安らいでゆき、露天に関しては精神面での効果も期待できそう。

日本酒との相性抜群、上品で繊細な料理の数々

日本酒との相性抜群、上品で繊細な料理の数々

写真:永澤 康太

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宿では松、竹、梅とお食事軽めの4プランを用意しており、食事の内容が変わる。上記写真は一番スタンダードな12000円の梅プラン(2017年4月現在)。東丹沢の山菜やタケノコが、御主人によって上品な料理へと仕上げられ、味付けも実に繊細。加えて酒とも良く合い、丹沢の水で仕込まれた日本酒の「盛升」か「相模大山」を注文して一緒に頂くと、より食事の深みが増す。

日本酒との相性抜群、上品で繊細な料理の数々

写真:永澤 康太

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もう一つ、丹沢の名物なのが猪で、「山水楼」でもご多分に漏れず猪鍋が味わえる。猪の独特な臭みが苦手な方もいると思うが、この鍋は不思議とそういうものは感じず箸が進むので、是非とも皿にとってほしい。なお、お食事軽めプランだと鍋は付かない点に注意。それと、時期が過ぎていても注文可(事前に要相談)。

丹沢観光の基地に最適なかぶと湯温泉

宿まではいずれの交通手段でもアクセスが容易。特に電車を使う人は、小田急電鉄が発売する「丹沢・大山フリーパス」が便利。往復乗車券付きで、本厚木駅〜渋沢駅間と神奈川中央交通バスの指定区間が2日間乗り降り自由になる。(Aキップは大山ケーブルも含む、詳細は下記リンクを参照)。これを駆使して、例えば大山詣の後「山水楼」に宿泊、翌日は周辺の温泉を巡るといったことも。最近疲れていると思う方、かぶと湯温泉へ充電に出掛けてみては?

*一口メモ
・メタケイ酸、メタホウ酸の項目で温泉法上の温泉に該当
立ち寄り湯:11時〜17時(受付は16時まで)大人1000円/子供500〜700円
※毎週火曜、第二・第四水曜は休館(祝日は営業)

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/04/27−2017/04/28 訪問

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